【みずほFG】2017.3月期決算

みずほFG。3メガバンク規模2位。売上3位。

総資産200兆円以上。純資産9.2兆円。

旧富士、第一勧業、日本興業の3行が前身。銀行・信託・証券の連携を加速させたい構え。

超低金利政策などの影響により、市場低迷。資金利益も冴えない。

三菱UFJFG及び三井住友FGと同様、法人向けソリューションなどで補てん。

金融商品販売、資産運用中心に手数料も拡大している。

多国籍企業選任役員を設置して、M&A助言、海外での産業調査等々、助言機能拡大。

スマホ向けデジタルウォレット投入なども。

以下は決算資料より。単位は百万円。

 

経営成績

経営成績 経常収益 経常利益 比率
2017.3 3,292,900 737,512 22.4%
2016.3 3,215,274 997,529 31.0%
増減 77,626 △ 260,017 -8.63%

 

対前期比、経常収益が+77,626、経常利益△260,017、利益率も8.63ポイントダウン。

ただ利益率20%超えは三菱UFJFG及び三井住友FG と比較しても決して悪くない。というか良い。

しかし増収しているのになぜ減益しているのか。

財務数値 前期 比率 当期 比率
経常収益 3,215,274 3,292,900
 1.資金運用収益 1,426,256 44.4% 1,445,555 43.9%
   貸出金利息 921,653 28.7% 934,108 28.4%
   有価証券利息配当金 308,089 9.6% 279,888 8.5%
   その他 196,514 6.1% 231,559 7.0%
 2.役務取引等収益 751,712 23.4% 752,982 22.9%
 3.その他 1,037,306 32.3% 1,094,363 33.2%

 

資金運用収益+19,299、役務取引等収益+1,270.

他は金利・エクイティ・クレジット等の投資業務等が堅調だった。結果77,626の増。

経常費用 2,217,744 2,555,387
 1.資金調達費用 422,574 19.1% 577,737 22.6%
   預金利息 167,540 7.6% 223,564 8.7%
   社債利息 98,474 4.4% 123,056 4.8%
   その他 156,560 7.1% 231,117 9.0%
 2.役務取引等費用 144,160 6.5% 149,439 5.8%
 3.営業経費 1,349,593 60.9% 1,467,221 57.4%
 4.貸倒引当金繰入 4,446 0.2% 61,557 2.4%
 5.その他 296,971 13.4% 299,433 11.7%

 

経常費用は全体で337,643の大増加。

特に資金調達費用の増加率が大きい。+155,163で増加率が36.7%

内訳)

預金利息+56,024、増加率33.4%

社債利息+25,582、増加率25.0%

その他 +74,557、増加率47.6%

三菱UFJFG及び三井住友FGと同様に資金調達には苦戦しているよう。

ただ3メガバンクで一番資金調達に苦慮しているのは明らかにみずほ。

この低金利時代、カネ余りと言われる時代に、むしろ経営を圧迫し、利益率を押し下げるまで増大している資金調達費用とは一体何なのでしょうか。素人にとってみると大変不思議な現象です。

またみずほの営業費用は対前期で+117,628の大増加。増加率8.7%

三菱UFJFGの営業費用の増加率は2.3%、三井住友FG の増加率は5.1%ですので、みずほの増加率は3大メガバンクの中でも顕著です。

営業費用って中身がよくわからないのですが、要は人件費とか物件費の事でしょうね。

そう毎年変わらない固定費部分のような気がしますが、増収したのに減益しているのはここに一番大きな問題があるように見えます。

コストカットの意識が、みずほはとりわけ低いのではないでしょうか。

 

セグメント情報

セグメント情報 粗利益 経費等 利益 構成比
リテール・事業法人 646,100 678,300 △ 32,200 -4.9%
大企業・金融・公共法人 445,100 186,700 258,400 38.9%
グローバルコーポレート 386,500 237,800 148,700 22.4%
グローバルマーケッツ 539,400 200,900 338,500 51.0%
アセットマネジメント 49,600 29,300 20,300 3.1%
その他(バッファ) 26,040 96,323 △ 70,283 -10.6%
合計 2,092,740 1,429,323 663,417 100.0%

 

セグメント情報、構成比を見ると、ダントツ51.0%で突き抜けているのが、「グローバルマーケッツカンパニー」

グローバルマーケッツとは、何かというと、金利・エクイティ・クレジット等。

詳細は不明ですが、リテールとか機関投資家向けの資産運用業務なのでしょうか。

説明を読んでもよく分かりません。

ALM(Asset Liability Management)のサーヴィスだとか。お金持ち向けのサーヴィスなのでしょうか。

いずれにせよ、このグローバルマーケッツで荒稼ぎしていて、目下みずほの稼ぎ頭です。

しかしそれ以上に驚きなのが、リテール・事業法人カンパニーの利益がマイナスになっている事。

まさかリテール向けが利益マイナスなんて。。天下のみずほが。それだけマイナス金利の負のインパクトが大きいのでしょうか。

それにしたってリテール向けマイナス利益は驚愕。みずほという銀行は大丈夫なのでしょうか。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 4,690,131 5,796,391 △ 24,537
2016.3 4,104,197 3,687,897 △ 521,023
増減 585,934 2,108,494 496,486

 

営業CFは+585,934.内訳(抜粋)は以下の通り。

営業CF(抜粋) 前期 当期 増減
税引き前利益 1,008,252 784,193 △ 224,059
預金増減 8,985,486 15,000,099 6,014,613
貸出金増減 △ 1,784,739 △ 5,192,399 △ 3,407,660
特定取引資産増減 △ 2,450,614 2,426,324 4,876,938
特定取引負債増減 1,716,637 △ 2,142,414 △ 3,859,051

 

特に預金の増加が顕著。+6,014,613.

量的金融緩和を行っているので、当然と言えば当然の帰結でしょうか。

しかしこれだけカネが増えて余っているのに、なんで資金調達費用がかさむのでしょうか。謎です。。

投資CFも+2,108,494の大増額。

有価証券の売買益です。

各指標
PER 9.38倍 EPS 21.70
PBR 0.61倍 BPS 335.96
利回り 3.69% 予想配当 7.5円

 

PER9.38倍、PBR0.61倍。割安。

利回りもなかなか。3.69%

しかし低金利がやはり重荷。役員も多いし、営業費用もかさんでいる。しかもリテール部門が赤字とか。

3大メガバンクの中でも一番財務内容が良くないように見受けられます。

割安で放置されているのも、むべなるかな、ですね。

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