【三井住友FG】2017.3月期決算

三井住友FG。

傘下に三井住友銀行・SMBC日興証券・プロミスなど。

国内3大金融グループの一角。

三菱UFJFGと同様に法人向けソリューションや海外ビジネス増加を志向。

しかし国内における超低金利が響き、国内貸出金や有価証券運用は軟調。

中長期で(今後3年間で)経費率1%削減目標を掲げる。店舗事務要員など4,000人削減。

無駄が多い銀行業の経費削減は急務。機械化自動化による省力化や画一的均質的人事評価なども抜本改革し、もっとスリムで筋肉質な企業体質に変革しないといけない。

以下は決算資料より。単位は全て百万円なり。

 

経営成績

経営成績 経常収益 経常利益 比率
2017.3 5,133,245 1,005,855 19.6%
2016.3 4,772,100 985,284 20.6%

 

対前期比で、経常収益は+361,145。経常利益が+20,571。増収増益。

ただ利益率は1ポイント悪化し、20%の大台を下回った。最大のライヴァル「三菱UFJFG」の利益率は22.8%で大きく負け越し。

財務数値 前期 比率 当期 比率
経常収益 4,772,100 5,133,245
 1.資金運用収益 1,868,313 39.2% 1,912,027 37.2%
  貸出金利息 1,326,402 27.8% 1,384,119 27.0%
  有価証券利息配当金 303,132 6.4% 259,840 5.1%
  その他 238,779 5.0% 268,068 5.2%
 2.業務収益 1,342,665 28.1% 1,583,316 30.8%
 3.その他 1,561,122 32.7% 1,637,902 31.9%

 

対前期で見ると、資金運用収益の構成比率は2ポイントもダウン。

代わりに業務収益比率が2.7ポイントも伸長している。

これは賃貸収入やリースによるもの。マイナス金利の影響で収益性が低下した資金運用収益を業務収益でカヴァーしている。よって増益させている。これはご立派。

経常費用 3,786,815 4,127,389
 1.資金調達費用 445,385 11.8% 553,394 13.4%
  預金利息 140,633 3.7% 189,204 4.6%
  社債利息 129,295 3.4% 144,755 3.5%
  その他 175,457 4.6% 219,435 5.3%
 2.業務費用 1,094,630 28.9% 1,275,747 30.9%
 3.営業経費 1,724,836 45.5% 1,812,433 43.9%
 4.貸倒引当金繰入 34,842 0.9% 75,915 1.8%
 5.その他 487,122 12.9% 409,900 9.9%

 

一方の経常費用。

三菱UFJFGと同様に、資金調達費用は運用収益の構成比率低減とは逆行し、1.2ポイント増加している。

これも三菱UFJFGと同様の事象。カネ余りが叫ばれて久しい昨今、なぜ、資金調達費用がかさむのか、引き続きウォッチしたい。

業務費用は対前期比で2ポイント上昇。これは前述したとおり、賃貸収入やリース取引の原価。

業務収益が伸びているので、原価もそれに足並みを合わせて増大するのは当然。

また貸倒引当金繰入額が2倍以上に膨れている。

大口先の業況悪化が原因との事。東芝の事かな??

 

セグメント情報

セグメント情報 金利 非金利 経費等 利益
ホールセール 271,137 257,239 199,080 329,296
リテール 294,799 60,489 350,888 4,400
国際事業 194,655 132,874 128,834 198,695
市場営業 144,201 128,218 27,375 245,044
本社管理 234,147 △ 54,104 110,765 69,278
リース事業 29,192 167,240 89,435 106,997
証券業 7,611 381,177 316,233 72,555
消費者金融 199,292 441,167 415,372 225,087
その他 △ 200,794 △ 63,936 97,097 △ 361,827

 

セグメント情報。非情に多岐にわたる業務領域。

金利と非金利を分けているのだが、金利以外って何があるのだろうか。手数料?

利益貢献度が一番高いのは三菱UFJFGと同様にホールセール(法人向け)。構成比は37.0%、なんと3分の1以上である。

リテールの利益率が低い。たった1.2%ぽっち。構成比は0.5%ぽっち。リテール業は儲からない。

消費者金融業の構成比率が25.3%で4分の1以上。かなり気を吐いている。

三井住友銀行の方ではできないような割と大胆なリテール向けの営業をしているのだろうかと推察される。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 4,514,377 581,347 △ 166,524
2016.3 △ 1,127,308 5,240,950 △ 55,995

 

営業CFが脅威の+5,641,685!内訳は抜粋して下記の通り。

営業CF(抜粋) 前期 当期 増減
税引き前利益 980,170 979,305 △ 865
コールマネー等 △ 3,838,358 1,895,762 5,734,120
債券賃借取引受入担保金 △ 2,524,215 2,135,651 4,659,866
貸出金 △ 2,223,331 △ 5,197,594 △ 2,974,263
預金 7,646,207 7,287,129 △ 359,078

 

コールマネー等や債券賃借取引受入担保金などで大きくプラス。

前期は資金調達にかなり混乱したのであろうか。これほどの規模の会社の営業CFがマイナスになるなんてちょっとした異常事態だと思うが。

投資CFは△4,659,603の大幅減少。

前期は「事業譲受による収入」2,251,106や有価証券売却収入22,537,031などがあった影響。

 

各指標
PER 9.49倍 EPS 445.50
PBR 0.61倍 BPS 6,901.67
利回り 3.79% 予想配当 160円

 

PER9.49倍、PBR0.61倍とかなり割安で放置。利回りもいい。

ただ三菱UFJFGと同様にマイナス金利の影響など危惧。デフレや少子高齢化などもまだまだ続く景況感で、銀行経営そのものを不安視。スケールする未来が描けない。

今後金融機関の合併再編などが進むモノと考えられている。

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