【オススメ漫画】2017.6.25

既に完結している漫画で、一気読み推奨作品を3作ご紹介。

以下に紹介する3作はどれも、ストーリー性が高く、一旦読み始めると止まらない。

のめり込める事請け合いです。

 

あずみ

豊臣秀吉が死して後、天下泰平は徳川家康の手によって成し遂げられようとしていたが、諸国にはまだ、豊臣秀頼を担いで、反徳川幕府を掲げる諸大名や武将、果ては浪人、野武士に至るまでが、下剋上の機会を虎視眈々と狙っていた。

そんな戦国時代と徳川幕府の大変時代の過渡期において、あずみ他、爺に拾われた子供たちは爺による戦士としての訓練を受け、そんな反旗を翻そうとしている反幕府勢力を未然に「枝打ち」するために殺人マシーンとして日々成長していた。

あずみはその、常人離れした運動能力と、状況判断能力を活かして、次々と爺の期待に応えていくのだが、その度に、自分の殺人が果たして正当化されていいのか悩む。

なぜなら、徳川方が必ず正義とは限らないし、豊臣方が必ず悪だとは限らないからだ。

そんな葛藤を抱えながら、あずみはアサシンとしての宿命を背負って、菩薩の心を有したまま人を切り続ける、という過酷な話し。

作中には残虐なシーンや不条理なシーンが度々出現する。

平和や民主主義の中で、人を殺したり殺されたりしないで済む世の中に生きられる幸福を感じられる傑作です。

 

編集王

故土田世紀先生の残した超名作。絵から高い熱力が伝わってくる。

ボクサーとして大成する事ができなかった主人公のカンパチは、子供の頃読んで、ボクサーを目指すきっかけともなった「明日のジョー」のような漫画を作る編集者を夢見て、兄貴分の青梅に誘われ、編集業界に殴り込む。

そこでは、作家と二人三脚で、明日のジョーのような名作を作る事を夢見ていたカンパチだったが、実際には、ただエロいだけの漫画を描く事を作家に強要したり、編集長の疎井により、作家が搾取されている現場などを目の当たりにして、漫画編集出版というものの汚さがよく描かれているリアリズムな名作。

実際、売れ線の漫画を作らなければならない疎井にも正義はあり、どちらが正しいかなど、誰にも決める事はできない。

そんな漫画の制作に携わる者たちの熱い情熱と信念のぶつかり合いがガチンコで描かれており、読むモノをトリコにする。

ただ主人公のカンパチは物語の中盤以降は空気と化してしまうのだけが難点。

いずれにせよ一気読みを超推奨の不朽の名作です。

 

ピアノの森

一色まこと先生の手による、上質なピアノ漫画。魂が震える。

治安の悪い「森の端」で風俗で生計を立てる母親と共に暮らしていた一之瀬カイは打ち捨てられていた「森のピアノ」を幼い頃から弾く事を日課にしていた事から、その天才的なピアノの才能を元天才ピアニストの阿字野壮介により見いだされる。

そもそもその「森のピアノ」の持ち主であった阿字野はそこにも運命を感じ、取るはずのなかった弟子としてカイを育てる事を決意。カイの才能を世界に知らしめる事を師弟の目標に据え、日々奮闘するのであった。

この漫画には人生において大切な事がたくさん詰まっており、友情や愛情や、ライヴァルの葛藤など、その見どころを挙げればキリがないのだが、なんといっても一番魅せるのは、この「カイと阿字野の師弟愛」なのである。

世の中において、いい師と巡り合う以上の幸運はない、という事を一色まこと先生は作中で述べたかったのではないかと思う。

これもとてつもない名作で、一旦読み始めたら、そのページをめくる手を止めるのはかなり苦しい事となるでしょう。

 

 

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