【東計電算】2016.12月期決算

独立系情報処理会社。東計電算。

システム設計・開発・運用・データ処理業務など主業。

最近では、宅配業者向け、ECシステム更新需要などで受注増。

給与計算業務も貢献大。

昨今の宅配業務の供給力不足や、ECシステムのシェア拡大などを受け、わりかしいい決算。

また、暦年の12月決算というのもいい。外資系企業との比較可能性が高まるからです。

何より暦年決算の方が投資家も分かりやすい。年度と暦年を一致させてくれた方がすっきりしている。

ただ不安材料としては、エンジニアの人手不足か。

宅配や小売のシステム開発需要がそもそも、昨今の人手不足を反映した市況。

だからこそ、当社のようなSIも活況なのだが、現状の受注増に耐えうる優秀なSI・SE人材等を確保できるのか。

採用ページも見てみたが、4大卒でなければ門前払いなど、旧態依然とした採用基準を運用しており、そこは不安視せざるをえないか。

4大卒でなくとも、優秀なSIやSEはいるだろうに。

そういう人事的差配なども見るにつけ、経営陣の若返りが必要な会社なのではないかと感じる。

以下決算資料より。単位は全て百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 比率
2016.12 12,601 2,432 19.3%
2015.12 12,940 2,440 18.9%
2017.12(予) 13,267 2,664 20.1%

 

対前期比で売上高が、339の減収。一方営業利益は8の微減にとどまる。

理由としては大口取引先との取引終了や、納期遅延などの混乱に起因。根底に人手不足とマネジメント機能不全があるのでは?と疑わせる。

需要増に供給力が追い付いていない場合、あるいは既存の人的リソースに過酷な就業を強いていたりそれを以て、より人手不足に拍車がかかったりしやしないか。

そこらへんのマネジメント力は決算書からは見えてこない。

進行年度の計画は売上13,267。営業利益2,664。予算の割には細かい数字。

売上の内訳は以下の通り。

・情報処理・ソフトウェア開発 12,068

・機器販売             875

・リース等             323

計画でこんな細かい数字を掲げてくると言う事は精度が高いのでしょうか。

7.1%増。最近の人手不足の世相を見ると、もう少し売上が伸びてもいいのではないかと思ったりしてしまいますが。

財務数値 前期 比率 当期 比率
売上高 12,940 12,601
売上原価 8,659 66.9% 8,327 66.1%
販管費 1,839 14.2% 1,841 14.6%
 内人件費 837 9.7% 812 9.8%
 内研究開発費 0.0% 70 3.8%

 

原価率が66.1%

同業のアイネスなどと比較するとかなり良い。SEの工賃などを安く抑えているのか。

いずれにせよ、少なくとも当社よりもマネジメントは上手いのかもしれない。

販管費率14.6%

内、人件費率が9.8%

ソフトウェア開発会社の経費の多くは人件費。

ざっと二分すると、原価にオンされるのが、開発現場のSEにかかる人件費で、販管費にオンされるのが、営業やバックヤードの総務経理人件費や社内SEなど。

会社ホームページももう少しオシャレにしてもいいかもしれない。何だか全体的にちょっと暗いです。

業種別売上 前期 当期 増減率
金額 構成比 金額 構成比
情報処理/ソフトウェア開発 11,470 88.6% 11,264 89.4% -1.8%
機器販売 1,149 8.9% 1,006 8.0% -12.4%
リース等 319 2.5% 330 2.6% 3.4%
合計 12,940 100.0% 12,601 100.0% -2.6%

 

主力は当然に「情報処理/ソフトウェア開発」

まあここの内訳をもっとブレイクダウンして、セグメント化して欲しいのだが。

対前期比で△206の減収で、減少率が△1.8%

それでも構成比は0.8ポイント増加。売上は全体的に縮小傾向にあった。

どんな分野のソフトウェアをどれだけの規模作っていて、それがどんな構成比なのかを投資家は知りたいのだと思う。

こんな風に、構成比が合わせて10%前後の機器販売とリース等の売上などは「その他」にくくればよい。

情報処理/ソフトウェア開発のセグメントが重要なのだと言う事を当社の財務部には理解してもらいたい。

業種別利益 前期 当期 増減率
金額 構成比 金額 構成比
情報処理/ソフトウェア開発 2,186 89.6% 2,191 90.1% 0.2%
機器販売 185 7.6% 168 6.9% -9.2%
リース等 69 2.8% 71 2.9% 2.9%
合計 2,440 100.0% 2,432 100.0% -0.3%

 

セグメント利益も同様。「情報処理/ソフトウェア開発」が構成比の90.1%を占める。

対前期比において、0.2ポイントの改善はご立派。人件費の改善とか相対的に単価の高い取引先を開拓できたのでしょうか。

このセグメンテーションでは、それがさっぱりわからない。何の価値もないセグメント情報と言えます。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2016.12 1,872 △ 1,694 △ 536
2015.12 2,154 △ 1,765 △ 413

 

営業CF対前期比△282

要因は棚卸資産の増加など。期末日時点の未成工事支出金などが大きいのだと思われ。

ソフトウェアでは会計上、工事進行基準あるいは工事完成基準が適用されますが、いずれにせよ、決算日時点で完成引渡しができていない分に関しては、在庫にオンされ、翌期以降に繰り越されます。

それが理由ならこの営業CFの減少には特段危惧する理由はない。

各指標
PER 12.34倍
EPS 224.60
PBR 1.31倍
BPS 2,111.19
利回り 2.53%

 

PERが12.34倍。意外と割安。逆にPBRは少し割高。

でも概ね財務は強いように見える。

問題は上でも書いたように以下2つ。

・エンジニア人材不足

・経営者の高齢化

むしろここが払拭されたら、迷わず買いだと思う。

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