【日本電産】2017.3月期決算

日本電産。HDD用などの精密小型モーター世界首位。

車載、産業用などにも徐々にシフトウェード。

精密小型モーター、車載・家電・商業・産業用、機械装置、電子・光学部品等々。

生産ロボットなどを自社開発。省力化で残業ゼロを目指す。

コンプレッサーの独セコップ社を1.85億€で買収。

筆頭株主は代表でもある永守重信氏。持分比率8.2%

以下決算資料より。単位は百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 比率
2017.3 1,199,311 140,331 11.7%
2016.3 1,178,290 117,662 10.0%
2018.3(予) 1,350,000 160,000 11.9%

 

対前期比、売上21,021百万円増収。営業利益22,669百万円増益。

売上よりも、営業利益の伸びの方が大きい。かなり熾烈なコストカットを断行しているのでしょうか。

営業利益率11.7%

キーエンスやファナックと比較すると少し見劣りしますが、それでも製造業にしてみれば、高い利益率。

 

財務数値 前期 構成比 当期 構成比
売上高 1,178,290 1,199,311
売上原価 909,953 77.2% 912,715 76.1%
販管費 98,697 8.4% 93,458 7.8%
 内研究開発費 51,978 4.4% 52,807 4.4%

 

原価率76.1%、前期と比較して、1.1ポイント改善。原価率は少し高めでしょうか。

驚くのは、その販管費率の低さ。なんと7.8%!

ファナックは15.0%、キーエンスは27.7%、東京エレクトロンは20.8%ですから、当社の販管費率がいかに低いかよく分かります。

しかもその販管費の内56.5%(売上比率だと4.4%)は研究開発費なのです。

これは衝撃ですね。原価に人件費がオンされているのかと思う程です。

セールスさんとかの人件費をどれだけ極小化しているのでしょうか。日系企業には珍しい、かなり熾烈な経営が行われているという事が否応にも惹起されます。

国別売上 当期 構成比
日本 283,178 23.6%
アメリカ 208,964 17.4%
シンガポール 57,733 4.8%
タイ 105,897 8.8%
ドイツ 89,574 7.5%
中国 293,059 24.4%
その他 160,906 13.4%
合計 1,199,311 100.0%

 

国別構成比をみると、一番大きなパイは中国市場。24.4%

中国景気は公共事業に支えられた内需により堅調との事。

ブラジルやロシアなどの資源国も商品市況の活況により苦境を脱しつつある。

バランスのいい売上の構成比。

セグメント別売上 前期 当期 増減
精密小型モータ 447,988 437,165 △ 10,823
車載及び家電・商業・産業用 554,713 572,085 17,372
機械装置 107,811 122,341 14,530
電子・光学部品 64,112 64,072 △ 40
その他 3,666 3,708 42
合計 1,178,290 1,199,371 21,081

 

セグメント別売上。

精密小型モータは△10,823。販売状況はほぼ横ばいだが、為替の影響により減収。

ボリュームとして一番存在感の大きな「車載及び家電・商業・産業用」

車載用の電動パワーステアリングやコントロールバルブ製品が堅調。

機械装置は液晶ガラス基板、有機EL、搬送用ロボットなどによる増収。

「車載及び家電・商業・産業用」と「機械装置」セグメントが精密小型モータをヘッジする収益の柱としてどんどん成長している印象。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 129,853 △ 211,476 95,848
2016.3 147,659 △ 95,377 7,775

 

営業CF対前期比で+17,806。営業増益の影響。

積極的なM&Aにより、投資CFは対前期△116,099

M&A巧者のイメージもある。実際買収が売上増収に貢献している。

 

各指標
PER 27.93倍
EPS 419.30
PBR 4.1倍
BPS 2,856.68
利回り 0.77%

 

PER、PBR共に若干割高か。利回りも少し物足りない感じ。

上気してきた通りの優良企業で、売上2兆円も視野に入ってきたので、割安感があろうはずもないですが。

もう少しウォッチしておきたいと思います。

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