【ファナック】2017.3月期決算

ファナック。

工作機械用NC(数値制御)装置製造世界首位。

産業用ロボットや小型マシニングセンタ等。

海外中心にロボット製造堅調。NC装置は中国向けなど伸長。ロボドリルはスマホ特需などもあり。

630億円かけ、茨城・筑西にロボット工場建設。全社月産5,000台~11,000台の生産能力。

投資家向けでは配当性向高く。また、計画数値もかなり保守的に見積もる事でも有名。

そんなファナックの決算資料より。単位は百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 比率
2017.3 536,942 153,217 28.5%
2016.3 623,418 215,567 34.6%
2018.3(予) 569,800 155,500 27.3%

 

対前期比において、売上高が△86,476百万円減収。営業利益は△62,350百万円の減益。

ただ飽くまでこれは対前期比の結果であって、予算はかなり高い精度でクリアしている。

減収減益の一番の要因はロボマシン部門は対前期比△48.7%の減収。

理由としては、ロボドリル(小型切削加工機)。

自動車向けなどの販売は堅調であったが、前期においてあったIT関係特需がごっそりなくなり、減収。

しかし予算においてはこの点をしっかり勘案して数値を作っているため市場は織り込み済み。

ロボドリルの一時的縮小以外は堅調に推移したと評価されている。

財務数値 前期 構成比 当期 構成比
売上高 623,418 536,942
売上原価 326,912 52.4% 303,415 56.5%
販管費 80,939 13.0% 80,310 15.0%

 

原価率が56.5%。製造業でこの原価率は低いと思われる。

販管費率も低く、営業利益率は28.5%とかなり高い基準。

同じ製造業のキーエンスの53-54%レンジの営業利益率と比較すると見劣りするが、それでも、製造業でこの営業利益率はとてつもない好成績と考えられる。

ファナックもキーエンスも今後の自動化機械化の流れ、慢性的人手不足の生産現場などの経済状況を鑑みて、堅調に推移する事が想定され、利幅の高い仕事をしている事が数字にもよく表れている。

セグメント売上 当期 構成比
FA 175,016 32.6%
ロボット 190,043 35.4%
ロボマシン 93,939 17.5%
サーヴィス 77,944 14.5%
合計 536,942 100.0%

 

セグメント別売上。

構成比はロボット部門が35.4%で一番大きい。

アメリカ、ヨーロッパがずっと堅調に推移し、かつ、日本国内においても、自動車産業向けロボットなどが快調。

また、構成比で2番目に大きいFA部門においては、中国その他アジアにおいて全般的に回復傾向。

想定通りの高いパフォーマンスを上げている。

地域セグメント 当期 構成比
日本 116,598 21.7%
アメリカ 134,915 25.1%
ヨーロッパ 87,449 16.3%
アジア 194,698 36.3%
その他 3,282 0.6%
合計 536,942 100.0%

 

驚くほどバランスのいい、ファナックの地域別売上セグメント。

敢えて言うならば、上記したように、FA向けCNCなどの販売が好調だった中国の回復などを受け、アジア構成比が36.3%と高い。よって少し中国経済の動向に左右されるか。

また、ヨーロッパではやや苦戦。16.3%

ヨーロッパではCNCが中国などと比較して、低調。ここを挽回できれば、よりスケールするが、ヨーロッパの政情不安などを見ていると、そう簡単にはいかないであろうことは想像に難くはない。

しかし初めて、ファナックの決算資料を読んだが、かなり読みやすい。

セグメントの数値や、経営成績なども明瞭表示されており、投資家フレンドリーと言える。

配当性向60%という姿勢も市場からかなり好感されている。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 121,713 △ 88,562 △ 90,267
2016.3 140,633 △ 112,677 △ 169,572

 

対前期比、営業CF△18,920百万円の減少。税引き前利益が対前期比で△60,532百万円も差があった事を考えると、この営業CFはご立派。

ただ要因としては、法人税等支払額の減少△78,242百万円が大きそうだ。

法人税というものの経営に与える金額的影響の大きさを改めて感じる。

各指標
PER 34.68倍
EPS 627.30
PBR 3.09倍
BPS 9,031.79
利回り 1.82%

 

PER34.68倍。PBR3.09倍。

当たり前と言えば当たり前だが、割安感はない。

これからのオートメーション時代を鑑みるに、ファナックやキーエンスのような超優良企業を投資家が放っておくはずもないだろう。

配当利回りは1.82%、配当性向が60%の割にはそこまで高い利回りではないという印象。

キーエンスやファナックは少し割高でも買ってみると面白いのかなと思ったりもするが、一応ファンダメンタルズ投資家を志しているので、ここはじっと我慢の子。

これだけ減収減益しても、株価がこれだけ下がらないなんて、その市場の信用力たるや、という感じです。

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