【LINE】2016.12月期決算

ご存じスマホ向けメッセンジャーアプリ運営。

広告・ゲームが主力。他に音楽・動画配信。MVNO(LINEモバイルなど)

親会社は韓国のNAVER corporation(持分80.3%)

ニュースには事欠かない会社で、最近だと、クラウドAIプラットフォーム「Clova」でトヨタ自動車はじめ車載機器とスマホアプリ、タブレットアプリとの連携規格「Smart Device Link(SDL)」を活用した協業を企図。

2018年を目途に商品化を目指している事などが報道され、それを材料視で買いが集まったりしていた。

LINEアプリの月間ユーザー数は主要4か国(日本、台湾、タイ、インドネシア)で1億6,700万人を超えており、これは対前期比+15.4%

有料公式アカウントやタイムライン、LINE NEWSなどのトラフィックも好調。

ちなみにCEOの出澤剛氏は双子座。CGOの慎ジョンホ氏は魚座。

双子座と魚座は相性が滅茶苦茶悪い。トップ幹部の二人に不仲説など出てくるのではないかと睨んでいる。

以下2016.12決算。決算短信や有価証券報告書を閲覧。単位は全て百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 営業利益率
2016.12 140,704 19,897 14.141%
2015.12 120,405 1,960 1.628%

 

対前期比において、売上が+20,299百万円で増収。営業利益は+17,937百万円で大増益です。

好調決算を牽引しているのが、LINE GAMEや広告事業。

財務数値 前期 比率 当期 比率
売上高 120,879 146,596
営業費用 118,919 98.4% 126,699 86.4%
 (内人件費) 35,571 29.4% 39,444 26.9%
 (内決済手数料ライセンス料) 28,742 23.8% 29,781 20.3%
 (内マーケティング費用) 16,596 13.7% 11,832 8.1%

 

当社の損益計算書にはそもそも原価という欄がなかった。

これは要するに、会計的に言うところの原価などないと言っているのと等しいだろう。明瞭表示的にそれは正しいと思う。

だから営業費用率を見ると86.4%と決しては低くはない。が前期よりだいぶ改善されている。

人件費率が26.9%、高い。優秀な人間を採用して、オリジナルの事業戦略を練らねばならないのだから当然か。

マーケティング費用は売上の伸長により落ち着いてきている。しかし生命線であり、ここの予算はある程度死守しなければならないのだろう。

しかし周りのスマホユーザーを見渡すと、もうほとんどみんな、LINEアプリはダウンロードしているように思える。実感として。

日本市場は飽和しつつあるのではないだろうか。テレビCMとかが果たして本当に効果的なマーケティング手法なのか否かというのは大いに疑問がある。

また、経営成績に記載のある売上高と損益計算書に記載のある売上高に金額の差異がある。

これはなぜ差異が出ているのか、理由がわからない。ある意味、決算で一番大事な売上の金額に整合性が取れていないという財務管理能力の脆弱性を露呈している。

セグメント収益 前期 比率 当期 比率
スタンプ/着せ替え等 28,725 23.9% 29,290 20.8%
LINE GAME等 49,283 40.9% 44,784 31.8%
その他LINE Friends等 5,985 5.0% 11,922 8.5%
LINE広告(公式キャラクター等) 26,487 22.0% 44,521 31.6%
livedoor/NAVERまとめ等 9,924 8.2% 10,185 7.2%
合計 120,405 100.0% 140,704 100.0%

 

セグメント売上。何と言っても、構成比として高いのはLINE GAMEと思いきや。対前期4,499百万円の減収。

ツムツムとかのGAMEが一旦流行りはしたものの、それ以降、ヒットゲームに恵まれずジリ貧。翌期あたりは売上において、LINE広告に抜かれるだろう。

スタンプ/着せ替え事業も対前期微増。もう飽和しているようにも見える。

また、DeNAの医療系サイトの劣悪記事事件が話題になり、ネットの信頼性にヒビが入ったが、DeNAのwelqばかりでなく、NAVERまとめも権利関係ではかなり爆弾を抱えているというのは周知の事実。

かなり慎重に運営運用管理していかないとここで足をすくわれかねない、危険な状態であるとも言える。

一時期より沈静化したとはいえ、ネット情報の信頼性については未だ消費者や市場の信頼は少しも得られていない。

NAVERまとめにおいて、いつ権利関係や記事クオリティの問題がまた顕在化するかわからない点は大変に注意が必要であろう事は想像に難くない。

地域セグメント 前期 比率 当期 比率
日本 84,779 70.4% 100,939 71.7%
台湾 17,057 14.2% 15,614 11.1%
その他 18,567 15.4% 24,150 17.2%
合計 120,404 100.0% 140,704 100.0%

 

地域セグメント。日本市場が71.7%と大部分を依存。

世界中で既に既存のメッセンジャーアプリが使われていて、日本はたまたまそれがまだ普及していなかったので、そこに上手く入り込めたニッチビジネスだったとも言える。

どんな拍子で、日本人がFacebook Messengerに鞍替えしないとも限らない。

正に日本市場一本足打法。さりとて日本市場以外の市場でスケールする望みはもうほとんどないだろう。

先に挙げた、トヨタとの協業など、矢継早に新規事業を立ち上げて、カヴァーしないと成長は鈍化、どころか、衰退もありうる。

正に薄氷を踏むような経営状況ではないかと見えるのだが。

 

キャッシュフロー&各指標

キャッシュフロー 営業活動 投資活動 財務活動
2016.12 28,753 △ 34,085 106,628
2015.12 6,979 △ 12,228 18,859

 

営業CF対前期+21,774百万円。増益したので当然に営業CFはポジティヴ。

財務CFも大幅に黒。財務的には当面何の心配もなさそうに見える。

PER 72.62倍
EPS 55.7
PBR 5.48倍
BPS 738.5
配当利回り 0.00%

 

PERが72.62倍。PBRが5.48倍。

先にも経営状態を不安視したように、これは間違いなくバブルだと評価できる。

私だったら絶対買わないだろう。しかも配当も0

LINEファンならお好みでどうぞ、という感じだろうか。オススメはしない。

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