【東天紅】2017.2月期決算

上野に本店のある中華レストラン「東天紅」

上野本店では最近婚礼ビジネスに注力。

また恵比須ガーデンプレイス39階リニューアルに伴い、同フロアに新規出店予定との事。

この会社、私は6/12に初めて知りまして。

というのも、例のジャイアントパンダ「シンシン」の出産による東天紅フィーヴァーで世間の注目を浴びている報道に接した、という事です。

上野動物園でパンダが生まれたから、上野に観光客が詰めかけ、その観光客が東天紅で食事をするだろう、との思惑買い。

そんなこって株価がストップ高になったりするんだ、と正直驚きました。

株式市場とは、単純なのか、複雑怪奇なのか、とんとわからなくなりました。

以下2017.2月期の当社決算。単位はすべて百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 比率
2017.2 6,714 △ 154 △2.3%
2016.2 6,217 △ 730 △11.7%
2018.2(予) 7,200 130 1.8%

 

まあ見てお分かりの通り、営業赤字ですなあ。

当期は対前期で見れば、多少赤字幅も縮小しましたが、厳しい台所事情は容易に察せられますね。

まず外食産業って厳しいですよ。景気に左右されるし。

激安で数百円で美味いモノ食わせる店があちこちにあり、競争は激化する一方。

そもそも日本がとてつもないデフレの只中にいるわけで、高級中華が浮かぶ瀬もないというわけでしょう。

ウェディング事業とかで捲土重来を図ろうと努力はしているのでしょうが、なかなか。

パンダ効果で巻き返しなるのでしょうか。見ものですね。

 

財務数値 前期 比率 当期 比率
売上高 6,217 6,714
売上原価 2,929 47.1% 3,050 45.4%
販管費 4,018 64.6% 3,819 56.9%
 (内人件費) 1,298 44.3% 1,294 42.4%

 

損益計算をブレイクダウン。

原価率は思ったより低くはないですね。50%を切っている。

しかし販管費率が56.9%!これはいけませんねえ。

販管費率のボリュームゾーンはなんと言ってもやはり人件費でしょう。

人件費率は42.4%、前期の44.3%より多少改善したとは言え、ここがやはり苦しいですね。

toC向け、労働集約型の外食ビジネスで黒字化しようと思ったら、ある一定程度の売上は確保せねばなりません。

なぜなら、人件費は固定費だからです。

売上が増えようが減ろうが、毎月定常的に支出しなくてはいけない経営の重荷です。

昨今の外食小売の人手不足などを反映して、人件費は苦しい台所事情です。

それにしても人件費率42.4%は多すぎでしょう。もう経営危機と言っても過言ではないのでは。

数値だけ見ると、大胆なリストラが必要ではないかと考えさせられます。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2017.2 143 1,493 △ 462
2016.2 △ 338 △ 909 △ 137

 

当期は何とか営業CF黒字化を確保。営業赤字なのになぜ黒字化できたかと言うと、減価償却費+427百万円と減損損失+191百万円が利いてますね。

減損損失や店舗閉鎖損失など、当社経営陣もこのままではまずいと考え、きちんとリストラを進めているという事なのでしょう。

投資CFが+1,493百万円。

これは上野広小路ビル土地・建物売却に係る1,263百万円のキャッシュインが利いている。

自社物件売却となるといよいよ苦しいのでしょうかね。頑張って欲しいですが。

 

各指標
PER 53.59倍
EPS 3.90
PBR 0.52倍
BPS 400.26
利回り 0.00%

 

PER53.59倍。案の定あつあつ。もっと割高かと思っていたので、意外なくらい。

しかし意外と言っては失礼ですが、PBRがかなり割安!0.52倍とは恐れ入ります。

意外と財務状況は悪くないんですね。

意外と買うのも悪くないかもしれません。本当にパンダ景気が上野にやってくるかもしれないのですから。

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