【東京エレクトロン】2017.3月期決算

東京エレクトロン。半導体製造装置で世界4位。

エンタープライズ/クラウド分野における半導体需要やIoTに代表されるエッジコンピューティング分野で需要が拡大中。

半導体製造業界がそもそも半導体メーカーの投資ラッシュで躍進めざましい。

そんな当社の直近決算について。下記数字、いずれも単位は百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 営業利益率
2017.3 799,719 155,697 19.469%
2016.3 663,948 116,788 17.590%
2018.3(予想) 980,000 216,000 22.041%

 

対前期増収増益。

売上は+135,771百万円。営業利益は+38,909百万円。

売上高1兆円の背中が見えてきた感じがします。

営業利益率も凄い。19.5%

次年度計画ではこれが22%を目標。かなり高い利益率ですが、当社なら達成しそうですね。

 

セグメント(調整なし) 売上 営業利益 営業利益率
半導体製造装置 749,893 182,709 24.36%
FPD製造装置 49,387 4,618 9.35%
その他 14,810 82 0.55%
合計 814,090 187,409 23.02%

 

セグメント情報。バッファはすべてその他に集約されているので、半導体製造装置とFPD製造装置は生の実力が反映されている。

屋台骨は当然のことながら、半導体。

営業利益率24.36%

データセンター向けサーバーの需要拡大やスマホメーカーのメモリ搭載量増加の加速などに伴い増収増益。

3次元構造NANDフラッシュメモリーやDRAM需要などに強み。

また、ロジック系半導体メーカーによる半導体高機能化や先端技術設備投資などの需要も吸収。

FPD(フラットパネルディスプレイ)については、モバイル端末用の中小型液晶パネルや中国における大型液晶パネルなどの需要により伸長。

 

財務数値 前期 比率 当期 比率
売上高 663,948 799,719
売上原価 396,738 59.8% 477,427 59.7%
販管費 150,420 22.7% 166,594 20.8%
 (内人件費) 24,210 3.6% 23,724 3.0%
 (内研究開発費) 76,286 11.5% 83,800 10.5%

 

さすがの原価管理で、前期と当期における原価率はほぼ変わりなし。原価率はどちらも60%を切っている。

また、販管費の内、人件費と研究開発費を損益計算書において別掲している。これは投資家フレンドリーというか、かなり好感度が高い。

人件費率が3.6%⇒30.%に縮小。これは売上高伸長による影響が大きいのだろう。

また、売上高の伸長率は20.5%程度あるので、変動費である研究開発費も足並みを合わせ増加。

研究開発費率を10%下回らないように経営しているのでしょう。いずれにしてもかなり好感度の高い決算であり、かつ決算書と言う事ができると思います。

 

キャッシュフロー&各指標

キャッシュフロー 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 136,948 △ 28,893 △ 39,380
2016.3 69,398 △ 150,013 △ 138,600

 

営業CFが対前期+67,550百万円。ご立派。

主な増加要因は、税引き後利益+42,650百万円。賞与引当金の増加額+10,395百万円。前受金の増加額+49,447百万円等々。

主な減少要因は、棚卸資産の増加額△20,567百万円。売上債権の増加額△8,762百万円等々。

財務能力も高い。

 

各指標
PER 16.63倍
EPS 986.6
PBR 4.19倍
BPS 3,919.5
配当利回り 3.03%

 

PERが16.63倍。PBRが4.19倍。割高ですね。

これだけ儲かっている上に、社長のイケイケドンドンならこれくらいの割高感は仕方ない。

何たって、こう言ってはなんですが、たかがゲーム機が少し売れているという理由だけで任天堂のPERが110倍になっているようなバブルが一方ではあるわけで、それを比較すると東京エレクトロンの割高感は可愛いものと言えるでしょう。

半導体は成長フェーズに入った、という事で今後より一層の成長が望める分野とも考えられますが、あまり手放しで喜んでばかりいるとまたぞろバブルになりがちでしょうから、東京エレクトロンはじめ、半導体業界各社の数字を注意深くウォッチしている最中です。

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