預貯金がとうとう1,000兆円を突破したとの事。

昨日の日経新聞の報道でとうとう預金残高が1,000兆円を突破したというニュースがありました。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGC24H01_Q7A610C1EA2000/

これは2017.3月時点の残高。

銀行・信用金庫合わせて1,053兆円で過去最高額という事です。

これが何を意味しているかと言うと、折角、金融政策や何やかやで、マネタリーベースを増やしているにも関わらず、結局そのカネが高齢者の預金として、銀行にチャージされデッドストックになってしまっているという事です。

必然そのカネは銀行にプールされっぱなしで、子育て現役世代の厳しい家計に回る事はなく、また、スタートアップ企業など、新興産業などに資金供給される事もないわけです。

言ってみれば、デフレの元凶は全てここにあると言っても過言ではないわけです。

なぜこんな事態に陥っているか。大きくは下記2つが原因です。

・将来不安

・金融リテラシーの低い国民性

将来不安は言うに及びませんが、下流老人などというキーワードが流行って、テレビや雑誌でも、貧乏で惨たらしい高齢者たちの姿を毎日見せつけられたらどうなるでしょうか。

普通、そんな未来を恐れて、みんな蓄財に励むようになってしまったのです。

消費や投資に回して、後々カネがなくなり、悲惨な老後を送るくらいならば、使うのを我慢して、溜め込み、将来来るであろう、高齢や病気により働けなくなる事に備えておかねばいけないという思考が結実してしまったのです。

これはマスコミに大いに責任があると思います。

そして金融リテラシーの低さ。

今の銀行預貯金の利息の利回りは年0.001%です。

仮に1,000万円を貯金していても、100円ぽっちしか利息がもらえない超低金利時代。

普通こんな低金利だったら、株だとか投資信託だとか、何か別の対象に投資して、インカムゲインやキャピタルゲインを志向するべきところ、ただ無暗に溜め込む事ばかりに腐心するような国民性が問題なのです。

これは、過去の証券会社の横暴や、株はギャンブルだからいけないものという思考的刷り込みや、行政の横暴(ホリエモン事件とか)で露呈した社会主義的空気感により、国民が愚かであるままの方が、施政がしやすいというお上の愚民志向によるところも大きいです。

金融教育などを施さず、ただ滅私奉公。どんなに会社が厭でも、唯々諾々と上意下達に従い、薄給で働き続ける金太郎飴のような人間を作りだす公教育にも問題があります。

実質的な社会主義国では、金融リテラシーなど芽生えようはずもないわけです。

それではどうすれば今の状況を改善できるか。以下3点ほど考えてみました。

 

1.資産税(預貯金税)の強化

カネを溜め込む事が問題なので、その溜め込んだカネに課税するという事です。

例えば銀行預貯金の内、1年間の生活資金としての500万円を超える部分の金額については、一律10%の税金を課すだとかの方法が考えられます。

これをする事によって、預貯金を溜め続ける事のインセンティヴがなくなります。というか、今までインセンティヴなんてなかったのですが。

そうなると、是が非でも、銀行預貯金を取り崩して、投資するなり、寄付するなり、消費するなりの運用をせねばならなくなります。

これをする事で、高齢富裕層が溜め込んでいたカネが市場に出回る事になります。

現金としてタンス預金にカネが逃げる事が考えられますが、これを補足するためにマイナンバーカードを活用すればよいとも考えています。

それにこういう事を書くと、少し公序良俗に違反するような気もしますが、もし大量の現金を家内で保持していたら、かなり盗難リスクが高まります。

つまり預貯金税を施行した途端に、全国各地の潜在的強盗や空き巣が独居老人だとかの家を狙ってカネを奪取するような風潮が勃興するようになると思います。

それが危険なので、タンス預金が是正されるような動きになるのではないかとある意味社会的必要悪として期待する面もあるという事を付記します。

金庫を買ったりする需要が増えますから、タンス預金は補足されやすい性格にあると考えていて、むしろリスクが大きいと言う事を啓蒙していくしかないでしょう。

キャッシュの弊害はよく語られている通りです。現金決済について、「現金税」を課すという手もあると思います。

 

2.定年制の廃止

高齢者がどうして将来を不安視するか。

それは、自分が老齢になって働けなくなり、働けなくなる事で経済的に困窮し、悲惨な晩年を送る事になるという漠とした不安です。

それならば、いくつになっても働き続けられる環境を用意すればいいのではないでしょうか。

現状65歳になったら誰もが、定年により、就業機会からスピンナウトさせられてしまいますが、今の65歳はまだまだ元気。

そんなまだまだ働ける余力のある人的リソースを相対的に高齢だから、という年齢差別で、就業環境から追い出してしまうのは、誰もハッピーにしないと思います。

高齢者が年金保険を貰う立場から、年金保険料を納める立場になれば、それは年金財政の安定化に繋がります。

また、働く事で、社会とタッチし続けて、アクティヴに活動し続ける事が、認知症予防や健康増進効果があり、以て、要介護期間の短縮につながるとも考えます。これはつまり医療財政にもポジティヴな影響があるという事です。

加えて、定年制の廃止で、私が一番重要な効果があると思っているのが、「年功序列制度の廃絶」なのです。

現状、サラリーマンは企業に長く勤めれば勤める程、報酬は高くなり、また権力も増大していきます。

しかし普通人間は、加齢とともに、パフォーマンスは落ちていく傾向にあると思います。

例えば、ITリテラシー。私の就業人人生において、高かった高齢社員を見たことがありません。

今後ITリテラシーの低い職業人は高い職業人よりもパフォーマンスは断然落ちていくことが確定的ですから、企業としては、ITリテラシーの高い、生産性の高い人材を多く採用したいはずです。

その際に問題になるのが、その採用コスト。

そんな優秀な社員を雇用するためにはカネがかかりますが、固定費を捻出するのはいつも二の足を踏むものです。

これで、既存のITリテラシーの低い社員を優遇して、優秀な社員を採る事を諦め機会損失を被るくらいならば、パフォーマンスの落ちた高齢社員の人件費を下げて、そんな優秀な若手を採用する原資にしようという合理的な事を考える企業の天下となるでしょう。

そんな時、「ただ長くいる」だけで給料を上げていく、年功序列制度がシステムとして正しく機能するでしょうか。

私は普通に考えて、年功序列にこだわる企業は淘汰されると思います。

定年制を廃止し、70歳や80歳になった社員のパフォーマンスに年功序列通りの給料を払っていたら、会社は早晩破産してしまいます。

だから、定年制を廃止したら、その返す刀の経済合理性の追求で、年功序列制度というものが瓦解していく可能性高いと考えているのです。

 

3.贈与税を0に。相続税を100%に

相続税を100%、などと言うと、とんだ社会主義的思考の持ち主と思われてしまいそうですが、私はそうは思っていません。

これはファミリーの愛の絆を試す税制改革です。

そもそもタンス預金や銀行預貯金を増やすメンタリティとはなんでしょう。

そうですね。自分とカネしか信用してないという気持ちの表れなのです。

だからタンス預金なんて愚かな事をするのです。

タンス預金って何の合理性もない。だってカネは墓場まで持っていけないでしょう。

にも関わらず、国も、友達も、同僚も、そして、他ならぬ家族すら信用できないから、人はタンス預金に精を出すわけです。

何とも悲しいモメンタムの発露、それがタンス預金なんですね。

私はそんな社会は嫌です。少なくとも、資産について、家族くらいには大っぴらにできる、そんな人間でありたい。

だからこそのこの「贈与税0・相続税100%」税制なのです。

私はこの贈与税というクソ税制が今のデフレを蔓延させている悪い税金の代表格とすら思っていて、忌み嫌っています。

この税制化では、例えば高齢富裕層がその持っているカネを子や孫の生活資金の為に贈与するとそこから税金を取る仕組みになっているのです。

こんな悪法はそうはありません。これにより、資産相続のいざこざとか、事業承継のやりにくさが極大化しているのが現在の資産相続現場なのです。

もしこの贈与税が一切なくなり、また、相続税が100%となり、被相続人の財産が全て国に没収される事を考えたら人はどうなるでしょうか。

私は、少なくとも私だったら、国に無駄遣いされるよりは家族に残してあげよう、という考えになり、生前贈与を進めます。

ここで、自分の子や孫すら信用できないかわいそうな高齢者は、自分たちのカネを子や孫にいいように使われ、自分が下流老人にされると思い込みます。

なんともかわいそうな考え方です。自分のファミリーすら信じられない晩年。そんな人生って何の価値があるのでしょうか。

子や孫世代に生前贈与して、自分の生活は既存の年金やその贈与した資金の一部を家族に運用してもらってやりくりすればいいじゃないですか。

子や孫との接点も増えます。カネを生前贈与して、ハッピーな老後ですよ。

家族すら信じられない疑心暗鬼に陥って、墓場まで持って行けるわけではないカネを守って汲々とするよりよほど彩り豊な人生に思えるのですが。

私は贈与税をなくし、相続税を強化すれば、絶対そういう子や孫に生前贈与してあげよう、という気持ちになる高齢者が多いと予想していますよ。

子や孫が可愛くない人間なんていないでしょう。子や孫を愛し、信頼し、財産すら任せられるようなファミリーを再構築するのに、贈与税はあまりにも邪魔です。

この抜本的な資産税改革で、家族の絆を考え直すきっかけになるだけでも、私は十分に社会的意義があると考えるものです。

 

まとめ

長々と書いてきましたが、基本的には税制改革で、デッドストックとなっているカネを市場に放出するのに効果的と考えるものばかりです。

財務官僚や政治家も、フローに課税する事ばかり考えていないで、もう少し大胆な資産課税を考えて欲しいものだといつもやきもきしています。

法学部出身の財務官僚は経済音痴なんでしょう。ただ闇雲に緊縮財政緊縮財政言うばかりで、芸がない。

もっと弾力的で柔軟な税制改革を思案できる人間が財務省にいれば、と思いますが。

あるいは既存の人員の中にいるのかもしれませんが、緊縮財政派によってスポイルされているのかもしれません。

あとはシルバー民主主義の影響もあるでしょう。

今の現状の日本を取り巻く問題は全て、シルバー民主主義に起因すると言っても言い過ぎではないと思います。

現状の選挙制度の改革も合わせて行い、ミレニアル世代の生きやすい社会にしていかなければ、日本という国の将来こそないでしょう。

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