【東海旅客鉄道】2017.3月期決算

東海旅客鉄道、別名JR東海。

言わずと知れた東海道新幹線を要する巨大交通インフラ資本です。

東京から新大阪駅をつなぐ、日本の大動脈。

都市部と故郷との行き来や、ビジネス、旅行など、おそらく日本に住んでいて、東海道新幹線を使った事ない人を探すのは難しいでしょう。

今年で開業53年。平成28年度は実に、62,269百万人の人員を輸送しています。

東京―名古屋―奈良―京都―大阪。ここらあたりは既に日本の産業のボリュームゾーンの大半を占めていますから、ここの運輸事業を一手に担えるというのは経営的にはとてつもなく大きなアドヴァンテージ。

逆に言うと、誰が経営しても上手く行くでしょう、というほど経営はイージーな企業とも言えます。

安全運航と、後は、政治力さえあれば、激甚災害さえなければまず経営的には問題のない企業です。

下記の数字はいずれも百万円単位。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 比率
2017.3 1,756,980 619,564 35.3%
2016.3 1,738,409 578,677 33.3%
2018.3(予) 1,760,000 583,000 33.1%

 

対前期比で見て、+18,571百万円の増収。+40,887百万円の増益。

輸送人員がおよそ529億人/k(対前期+1.4%)も増加しているのですから、当然の結果とも言えます。

飽和しているように見えて、未だに輸送人員が増えていく。人口減少時代に入って成長は鈍化してくるとは思いますが、帰省したり、旅行したり、ビジネス出張したりするのに、使いたくなくても新幹線は使わなくてはならないので、安定は誰がどう考えてもしています。

営業利益率も35.3%。すごい利益率。

エンドユーザーに還元しろ、と言いたくなる気持ちも分かりますね。

交通インフラという資本集約型の既得権益を利用して、料金が高止まりしている可能性もあります。

ここは飛行機も規制緩和して、東海旅客鉄道とは是が非でも競争をしてもらわないといけないでしょう。

 

財務数値 前期 比率 当期 比率
売上高 1,738,409 1,756,980
売上原価 982,295 56.5% 954,512 54.3%
販管費 177,436 10.2% 182,903 10.4%

 

原価率を見ると意外と一定していないのです。

当期が54.3%で、前期が56.5%

そもそも新幹線の原価ってなんなんでしょうね。

運転士の人件費、燃料費、メインテナンス費用、あとはメカニカルな原価があるのでしょうか。

いずれにせよ、この原価率を見ると、特急券とか乗車券の金額はかなり高めに設定されているのではないかと数的ファクトとしては考えられるわけです。

 

セグメント情報

セグメント売上 前期 当期 増減
運輸 1,346,347 1,368,604 22,257
流通 230,670 227,201 △ 3,469
不動産 38,618 41,244 2,626
その他 122,774 119,929 △ 2,845

 

セグメントというか、運輸の売上が構成比でどれだけ多いのかと見てみると、構成比は77.8%

もっととんでもない新幹線依存度かと思いきや意外と流通はスケール大きく経営している。

流通の売上は何かというと全て「ジェイアール名古屋タカシマヤ」ですね。

名古屋の駅ビルに鎮座ましましていますから。この構成比が12.9%もあるとは意外でした。

2,000億円以上の売上をたたき出しているのです。

 

セグメント利益 前期 当期 増減
運輸 556,892 593,192 36,300
流通 8,747 7,501 △ 1,246
不動産 15,637 18,144 2,507
その他 △ 1,722 1,684 3,406

 

利益のボリュームゾーンも当然のことながら運輸事業。

利益率は593,192÷1,368,604=43.3%

なんと脅威の43.4%の利益率。これが規制事業、インフラ事業の強さです。

法律や行政に守られ、大した経営努力や経営能力がなくても、これだけの利益を生み出す事ができるのです。

まあほぼ実質は、国土交通省の出先機関ですね。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 580,565 △ 1,909,547 1,425,188
2016.3 601,495 △ 170,305 △ 242,847

 

上記してきた通り、対前期で増益しているにも関わらず、営業CFはなんと20,930百万円も減少しています。

40,887百万円も増益していながら、△20,930百万円のCFの減少とはこれいかに。

CF計算書を見てみると、原因は売掛債権の増加と法人税等の増加。

法人税等はともかくとして、売掛債権の増加とはどういう事なんでしょうね。

取引フローをよく知らないのですが、普通、新幹線の特急券と乗車券って前払いなんじゃないんですかね。

200億円もの売掛債権が増加するって一体。。toB取引でもあるのでしょうか?

旅行会社に対する売上とか?それにしても200億円の増加は不可解です。

投資CFでは△1,909,547百万円の減少。

そして財務CFでは1,425,188百万円の増加。

これは何かと言うと、超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)関連収入および支出です。

独立行政法人鉄道・運輸機構から、1兆5,000億円のファイナンスをして、それをリニア事業に投下したのです。

鉄道・運輸機構は国土交通省の管掌。まあつまりはそういう事です。

東海旅客鉄道は国からお金をこのように簡単に融通できるのです。もうほぼ役所と変わりありません。

国土交通省の出先機関。民間の皮をかぶった官僚組織なわけですね。

 

各指標
PER 10.69倍
EPS 1,747.60
PBR 1.37倍
BPS 13,681.22
利回り 0.75%

 

PERは10.69倍。割安ですね。

PBRは意外にも少しお高めかなと思いましたが、まあそれでも割安ではあります。

配当利回りは0.75%。ケチですね。

東海旅客鉄道はあまり投資家の方を向いていない事で有名です。だって役所ですからね。

どちらかと言うと、役所とか政権の方を向いているわけです。

投資家に捨て金くれてやるくらいならば、リニアに投資するという意思表示は明確です。

まあ賛否両論あるでしょう。私はあまり評価してはいませんが。

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