【H.I.S】2016.10決算

ちょっと古いですが、H.I.Sの前期決算(2016.10月期)

H.I.Sと言えば、JTBと双璧を為す、日本旅行業界の雄。

JTBと並んで、学生人気が高い。旅行代理店。

JTBの決算では個人旅行事業は昨今の円安や、欧州を中心としたテロリスクの増大などにより、大きくへこみましたが、逆に、BtoB事業が好調で減収減益でも、そこまで見た目ほど悪くない決算という評価でした。

H.I.Sはどうなのか。単位は百万円。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 比率
2016.10 523,705 14,274 2.7%
2015.10 537,456 19,970 3.7%
2017.10(予) 580,000 20,000 3.4%

 

昨今の旅行業界を反映するように減収減益。

売上は対前期比△13,751百万円減収。営業利益は△5,696百万円減益。

そうは言いながらも、営業利益率はJTBよりも高い。

JTBは1%未満とかなので。しかし旅行業界は利益率は低い傾向にある事は間違いないですね。

なぜなら原価率が高いから。

財務数値 前期 比率 当期 比率
売上高 537,456 523,705
売上原価 429,201 79.9% 418,661 79.9%
販管費 88,284 16.4% 90,769 17.3%

 

原価率を前期と当期で比較して見ると、どちらも79.9%

JTBはどちらも79.1%でしたから、H.I.Sの方が原価率はちと多い。

でもすごいと思うのが、JTBもH.I.Sも原価率が前期と当期で変わらない事。これはすごい原価管理だなあと思いつつも、さすがにここまでキレイに原価率が統一されていると気づく。

ホテルやら旅客券やらを予約して、そのリザーヴ時の仕入れ値を原価として、売値を決めているんでしょうね。

むしろメーカーとかと比較すれば、原価管理は滅茶苦茶楽な業態なのかもしれません。

販管費率を見ると、前期が16.4%、当期17.3%

減収しているのに、販管費はむしろ増額されている。これはほとんどが人件費のインパクトです。

投資家としては、減収したんだから、その分人件費は押さえてくれよというところでしょう。

なかなか固定費削減は簡単な事ではないのでしょうが。

もしこのペースで減収していくようになると、固定費である人件費が経営に重くのしかかってきます。

 

セグメント情報

セグメント売上 前期 当期 増減
旅行事業 475,844 465,536 △ 10,308
ハウステンボス 30,986 30,283 △ 703
ホテル 5,445 5,563 118
運輸事業 1,725 2,045 320
九州産交 23,409 20,230 △ 3,179

 

JTBのように旅行事業はtoCとtoBにわかれていません。

しかし旅行事業は△10,308百万円の大きな減収。

燃油サーチャージの減額や度重なる欧州を中心としたテロ、熊本地震、円安による海外旅行の減少などにより、減収を余儀なくされたようですね。

しかし短信を読むと、JTBと同様に、toBは悪くない決算のようです。

やはり旅行代理店の今後の戦略としては、企業向けのパッケージをどう開発していくかにかかっているのではないでしょうか。

エース級の人的リソースもtoBに振り向けていくべきと考えます。

そして、決算報告もtoCとtoBをJTBのように分けてリリースすべきでしょう。

それをしなければ投資家と対話しているとは言えないでしょう。

セグメント利益 前期 当期 増減
旅行事業 12,535 9,038 △ 3,497
ハウステンボス 9,157 7,485 △ 1,672
ホテル 345 556 211
運輸事業 △ 1,101 △ 834 267
九州産交 1,040 89 △ 951

 

減益も厳しいですね。旅行事業は減収したので言うに及ばずですが。

特筆すべきはハウステンボスでしょうか。

昨年7月に、「ロボットの王国」という目玉コンテンツをリリース。

また、ロボットスタッフが働く「変なホテル」などは取組として有名。

これが利益に反映されてくるのはもう少し待つべきとも思います。

増益しているのがホテル事業。これは台湾や韓国でもマーケットシェアが増強されたとの事。

やはりデフレで息切れが続く、日本市場よりも、これからは外国、特にアジア戦略が重要になってくる事を表現していますね。

 

キャッシュフロー&各指標

CF 営業活動 投資活動 財務活動
2016.10 5,149 △ 15,440 30,181
2015.10 12,597 △ 28,177 16,253

 

営業CFは減益したので減少しています。

しかし、財務CFが対前期+13,928百万円の大増額。

ファイナンスセクションは優秀ですね。

各指標
PER 19.84倍
EPS 160.5
PBR 2.23倍
BPS 1,429.2
利回り 0.8%

 

PER20倍弱。旅行代理店でこの数字をどう見るか。

私は買えないと感じました。やはり今後、旅行代理店がスケールする未来を想像できないからです。

また利回りも低い。

私は買おうとは思いませんが、JTBと共に、旅行代理店の雄として、頑張って欲しいとは思っています。

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