【ユーザベース】2017.3第1Q決算

ユーザベースの提供サーヴィス「NewsPicks」が割と好きでヘヴィーユーザーなのですが、昨年末くらいからハードユーズし始めて、当社の株価にも少なからず興味を持っていました。

昨年末くらいは確か株価が2,000円台だったのを覚えています。それでもヴァリュエーション高いなあ。とか考えていたのですが、なんと、今時点の株価は5,000円前後まで爆騰しています。

それにつれて、時価総額も360億円くらいまで急上昇。ストップ高の報道に触れるにつけ、昨年時点で買いを入れておけば良かったなあと後悔しきり。

しかしそうは言ってもそれでもまだヴァリュエーションが高すぎるとは思うのですが。

以下ユーザベース第一四半期決算の内容を私なりに解釈。単位は全て千円です。

 

第一四半期決算財務数値

対前期の第一四半期決算は公表していないという事で、当四半期の決算数値だけ。

財務数値 2017.3 比率
売上高 973,004
売上原価 429,027 44.1%
売上総利益 543,977 55.9%
販管費 403,523 41.5%
営業利益 140,454 14.4%

 

売上高が973,004千円。株価5,000円、時価総額360億円の企業にしてはボリュームは少な目。

売上原価が429,027千円で、売上総利益が543,977千円。粗利率は55.9%

ネット企業らしい粗利率の高さ。

しかし営業利益は140,454千円で、営業利益率は14.4%

これはネット企業として見てみると、あまり高くはない。

おそらく人件費が高いのでしょう。

これを人材への投資と見るか、無駄遣いと見るか。

しかし、昨今の紙メディアの不振などを鑑みれば、高待遇は売れっ子の記者やライターへの求心力になりうるとは思いますので、今後の記事の質の担保には期待ですかね。

 

セグメント情報

当社のセグメントはシンプルに2つ「SPEEDA」と「NewsPicks」です。

セグメント 売上高 営業利益 営業利益率
「SPEEDA」 643,685 104,114 16.2%
「NewsPicks」 329,319 36,339 11.0%
合計 973,005 140,454 14.4%

 

「SPEEDA」がtoBで、「NewsPicks」がtoC向け事業なんでしょうかね。

2017.3時点において、

「SPEEDA」は契約ID数が1,652件(国内1,473件・国外179件)

「NewsPicks」は会員ユーザー数が2,207千件。その内有料課金ユーザーは36,990人いるのだそう。

「SPEEDA」は使った事がありませんが、「NewsPicks」は毎日のように使っています。

botで任意に抽出されたニュース記事をユーザーが選択し、それにコメント。コメントは公開され、ユーザー同士で「like」や「フォロー」がし合えるというなかなか承認欲求をくすぐる仕様になっています。

実際、ユーザーを俯瞰するとほとんどがおじさんです。おじさんは長く生きているだけあって、知識と経験が確かに豊富。今までは煙たがられる存在だったおじさんたちはこの「NewsPicks」でその今まで生かし切れなかった知識や経験を披歴する事で、満たされなかった承認欲求を思う存分満たしているわけです。

そんな本能や生理的欲求を刺激する事で、おじさんたちのエンゲージメントを強くしている点を見るに、この「NewsPicks」事業はまだスケールするのかな、と一ユーザー視点では見えない事はないですね。

オリジナル記事も、「あ、ちょっと読んでみたいかも」というコンテンツが確かに多くて、1,500円というプライシングも絶妙。有料会員だけで月に6,000万円弱のカネが入ってくる。

経済系・政治系のメディアとしては上手い経営してると思います。新聞系のメディアも模倣したらいいと思うのですが。

 

では、買いなのか?

アメリカ版の「NewsPicks」をリリースするなどと言う報道を受け、株価がうなぎ登り。

昨年末くらいに買っときゃなあという後悔の念は強いですが、今買おうとはとても思えないですね。

各指標
PER 95.41倍
EPS 51.2
PBR 14.42倍
BPS 338.7
配当利回り 0.00%

 

ご覧になればお分かりの通り、PERがなんと、95.41倍。

昨日とか一昨日ならば、これが100倍超えてましたから。火傷をしてしまいそうです。

しかも配当もないですしね。

短期利確狙いの裁定屋でもなければ入って行くのは相当の覚悟が必要では。

将来性はないことはないと思いますが。

ちなみに、当社の決算説明会とか見るとなぜかいつも、「EBITDA」を重視していると言います。

EBITDA=営業利益+減価償却費。

減価償却費ってのはメーカーとかが工場の建物勘定とか、機械装置の勘定が大きくて、その償却費が大きい企業には有効でしょう。

なぜなら、営業利益に償却費をプラスすると、ほぼ営業キャッシュフローになるからです。

ただユーザベース社はでかい償却資産なんて持っていないでしょう。

その証拠に減価償却費は7,249千円。のれん償却費が3,286千円。

これを営業利益に加算して、「EBITDA」でござい。というのをよく重点的に説明してくれるのですが、これが私などからすると????

もういっそ、営業利益だけでいいんじゃない?

あるいはより営業CFに依拠した指標を示したいならば、キャッシュフロー計算書を公表すればいいんじゃない?と思ってしまいます。

営業CF作るのなんかそんな手間暇かかりませんから。

それともネット企業なのに、なんかでかい設備投資でもするつもりなんでしょうか。

それか単にIR慣れしていないだけなのか。

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