クックパッド【2017.1Q決算】

クックパッドのレシピ数って全部で266万品もあるらしいです。

すごい数ですな。質は量に宿るという本質的側面はありますので、レシピを増やしていくというのが、当社の一番のマーケティングなのでしょう。

第一四半期の決算数値を見ていきます。単位はすべて百万円。

財務数値
売上 営業利益 営業利益率
2017.3 3,660 1,972 53.880%
2016.3 4,099 2,073 50.573%

 

対前第一四半期と比較して、△439百万円の減収。

それに伴い、△101百万円の減益。

しかしすごいのは営業利益率。53.8%って。単純比較でもちろんできませんが、製造業のトヨタは6~7%行けばいい方。小売の王様セブンイレブンも同様に6~7%でしょうか。

それと比べると桁違いという事がわかります。ネット企業ゆえの「Power to the people」戦略。

レシピは全国の腕自慢の素人料理人がアップしてくれるわけで、その母集団が大きくなればなるほどスケールする。

さすがによく考えられたビジネスだと感心しきりですね。

原価率なんて、前期は4.6%、当期は2.9%ですよ。ほぼないに等しい。

というかここに言う原価ってなんなんでしょうかね。一部の独自レシピ開発費とか?

つまりまあ滅茶苦茶利益率が高い商売という事は間違いないわけですな。

 

セグメント情報

セグメント情報
前期 当期 増減
会員事業 2,038 2,339 301
広告事業 1,306 1,121 △ 185
買物情報 81 0 △ 81
その他 19 48 29
レシピ以外 652 151 △501
合計 4,099 3,660 △439

 

対前期比、まずコア事業であるプレミアム会員事業売上は301百万円増収。これは、対前期比でプレミアム会員が7.5%増。またNTTドコモの「dグルメ」レベニューシェア売上増加などが牽引。

逆に広告事業は△185百万円の減収。これは短信に書いてある内容だと、料理サイトのユーザビリティを改善するために広告枠を制限したためと書いてある。これはいい改善だとは思います。

やはり当社の商売のキモは一にも二にも会員収入なわけで、あまり広告がガチャガチャしてユーザビリティを毀損して、会員が離れたら元も子もありません。なので一時的に減収にはなっていますが、未来への痛みを伴う改革を評価してよいのではないでしょうか。

そして特筆すべきなのが、レシピ以外の減収△501百万円。

これは連結子会社「株式会社みんなのウェディング」を連結の範囲から除外した影響が大きいとの事。

ウェディング事業は穐田さん肝いりの多角化路線の残滓だったわけですが、氏が退陣後早々に店じまいしたと言う事です。

議論はあると思いますが、レシピ事業で会員数を増やしていくことこそが本分なので、まずはもっともっとプレミアム会員数を増やしていくことにリソースを割きたいという創業者の意見も一理あると思います。

プレミアム会員数さえ増えれば、そこから多角化も視野に入ってくるでしょうし、この「みんなのウェディング」からの離脱はそう悪感情を抱くほどのマターではないと思料しています。

 

キャッシュフロー

キャッシュフロー
 単位:千円 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 81 2,452,408 △ 1,082,186
2016.3 424,625 △ 392,075 △ 1,084,760

 

営業CFが△424,544千円の減少。投資CFが2,844,483千円の増加。

投資CFが増加した理由は簡単で、「みんなのウェディング」売却収入が2,047百万円あるからです。

営業CFの減少原因は「みんなのウェディング」売却収入などで対前期比で法人税等の支払が209百万円増加している事が主要因です。

税額の増加は最終利益の増益によるものですが、営業利益はむしろ減益しているので、営業利益減少と税額増加のダブルパンチを営業CFが受けたという事での減少です。

当第一四半期においての一時的な変動でしょうから、第二四半期以降はこういう突飛な異常値は今の所ないでしょう。

本業での会員数を以降どうやって増加させていくか、創業経営者のお手並み拝見というところでしょうか。

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