トヨタ自動車決算短信リリース

日本が世界に誇るリーディングカンパニートヨタ自動車の決算短信がリリース。

数字は全て単位:百万円です。

財務数値
売上 営業利益 営業利益率
2017.3 27,597,193 1,994,372 7.227%
2016.3 28,403,118 2,853,971 10.048%
2018.3(予) 27,500,000 1,600,000 5.818%
キャッシュフロー
営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 3,414,237 △ 2,969,939 △ 375,165
2016.3 4,460,857 △ 3,182,544 △ 423,571
「自動車」セグメント売上原価率
売上 売上原価 原価率
2017.3 25,845,453 21,557,194 83.408%
2016.3 26,581,102 21,474,386 80.788%

 

対前期比で△805,925百万円の減収。

それに伴い、営業損失も△859,599百万円の減益。

営業CFも△1,046,620百万円の減少。

前期が良すぎたというのはありますが、なかなか対前期で見ると苦しい仕上がり。

為替による減益が△9,400億円あるという事ですが。

私が気になったのは原価率です。

対前期で減収しているにも関わらず、なんと売上原価は増加しているのです。

しかもその増加は少額ではなく、86,949百万円の増加。

この規模はいかに天下の大トヨタと言えども無視できる数字ではないでしょう。

普通売上原価というのは、売上に紐づいているものですから、売上が減ったら、減価も当然減るわけです。

それなのに当期のトヨタの決算は売上が減ったにも関わらず、原価はアップしてしまっている。

それは減益もするでしょうね。

短信を読んでみても、原価率が80%から83%になんと3%弱も増加したことの説明はなかったですが、この3%はとてつもなくでかいと思います。

世界市場における品質競争が激化したためなのでしょうか。

それにしても、元々高かった原価率80%が更に上がってしまうとは、少し採算を度外視しすぎなのではないかと心配になってしまいますが。

 

所在地セグメント

所在地セグメント
売上高 営業損益 営業利益率
日本 8,798,903 1,202,245 13.7%
北米 10,033,419 311,194 3.1%
欧州 2,517,601 △ 12,244 -0.5%
アジア 4,279,617 435,179 10.2%
その他 1,967,653 57,998 2.9%
合計 27,597,193 1,994,372 7.2%

 

営業利益率を見れば一目瞭然ですが、日本とアジアでは10%を超える高い利益をたたき出しています。

これは現地で生産して、現地で売り上げた分が割がいい地域という事なんでしょうか。

現地の人件費が安いとか。

あるいは国内やアジアでは現地内でのグループ間取引が多く、そのボリュームディスカウントや工場稼働による好影響で、製造コストが下げられているのかもしれません。

一方北米は利益率3.1%。売上のボリュームも大きいのですが、利益率は小さめ。

それだけアメリカ市場にトヨタは投資しているという事なんですね。トランプはこういう現実を少しは知って欲しいものですね。

ヨーロッパでは-0.5%。営業損失が出ています。

相変わらずの苦戦。そりゃドイツ車とかイタリア車とかヨーロッパにはクールな車がいっぱいあるわけで、トヨタのデザインでは、競争力を発揮はできないのです。

そんなヨーロッパでBMWとかメルセデスとかと闘うのは分が悪いでしょう。

レクサスがBMWやベンツに勝てる日は来るのでしょうか。

 

2018年度の業績予想

2018.3月期の予想は対当期減収減益でトヨタらしい保守的な見積もり。

今後、自動車市場は自動運転やコネクテッドカーやエコ燃料カーの普及などでますます競争は苛烈を極めていくのでしょう。

果たしてトヨタはどう改革路線に舵を切れるのか。

トヨタに頑張ってもらわないと日本はすぐ経済貧国になりますので、トヨタ業績は日本経済を占うのに等しいと思われます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です