幼児期教育の重要性

出口治明さんと駒崎弘樹さんの対談本、「世界一子供を育てやすい国にしよう」を読んで。

お二人で「保育園の義務教育化」を掲げておられる。

来年度の国家予算が発表になった。97.5兆円の歳出。
年金およそ50兆円。医療費37兆円。
それに対して、保育の予算は9,294億円。

桁が4つほども違う。
これが今の日本。高齢者には湯水のように金を使うが、子供には出さない。
9,294億円だってかなり改善したほうなのですから。

特にお二人がご著書で熱弁を振るっておられるのが、「就学前教育の重要性」。

シカゴ大学のヘックマン教授という人の研究で「ペリー就学前プロジェクト」というのがあるらしい。

アメリカの貧困家庭の子供たちの幼児期に手厚い教育を施す。
その子らを教育がなされなかった貧困家庭の子らと比較すると、年収や逮捕歴や学歴等において大きな差が出たという。
要は幼児期に教育を施した子の方が、比較相対的にリッチな人生を歩んでいるという事だ。

それから導き出されるのが、幼児期の子供への投資利回りが3.9~6.8倍という数字。
幼児期(0~3歳)の子供に質のいい教育をする事が社会的に見て、かなり効率的な投資になるという事が定量化された瞬間である。

とりわけ幼児期の教育で子供たちに醸成されるのが、非認知能力だということだ。
非認知能力、これはやり抜く力。
壁や挫折にぶち当たっても、解決に向けて努力する事ができる。幼児教育はその非認知能力を押し上げる事に有用なのだと言う。

また、マシュマロテストというテストもある。
幼児期の子供に、
・いますぐマシュマロひとつを得るのか。
・15分後にふたつのマシュマロを得るのか。
どちらかを選択させる。

ここで後者を選ぶことができる子供、待つことができる子供は、自制心が強い。
かつ、ストレスへの対応が上手い。社会性を担保する事ができる子供になる。

子供にはこういう非認知能力、やり抜く力、自制心、ストレス対応などの能力を育んであげるべきなのだ。

結局そういう子供が成功者となる。
子供が成功者となればそういう社会は活性化する。
だから、社会は幼児期教育に投資すべきなのだ。

高齢者への投資を漸減させ、子供に投資を振り分けなければ、この国家は終わる。

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