京セラ決算短信

京セラの決算がリリースされましたね。

財務数値
単位:百万円 売上 営業利益 営業利益率
2017.3 1,422,754 104,542 7.348%
2016.3 1,479,627 92,656 6.262%
2018.3(予) 1,500,000 120,000 8.000%
キャッシュフロー
単位:百万円 営業活動 投資活動 財務活動
2017.3 164,231 △ 112,089 △ 47,972
2016.3 194,040 △ 106,809 △ 50,608

 

対前期比で、売上は56,873百万円の減収。

ところが営業利益は11,886百万円の増益。

減収なのに増益。なぜなのかと短信を読んでみると、原価の低減努力と書いてあるがこれは真っ赤なウソ。

なぜなら、前期の原価率は73.9%、当期の原価率は73.8%

ここまでの増益を生み出すほどの差はないからです。

この増益原因はひとえに前期計上の「営業権の減損損失」14,143百万円が原因。

減損は既存の資産の評価減ですから、利益は押し下げるのですが、キャッシュフロー的にはカネは一銭も出ていかないので、純利益に足しこまれます。

そんな減損損失が、当期においては計上されていないので、営業利益が増益になったのです。

減収したのに、増益した理由は、一にも二にも営業権の減損を前期は計上していたけれども、当期は計上していないという点に尽きるのです。

 

キャッシュフロー

営業キャッシュフローは対前期比29,809百万円。

増益しているのだから、普通営業CFも増加するはずなのに逆に減っている。

理由は上記した減損損失14,143百万円がひとつ。

キャッシュフロー計算書(抜粋)をもう少し具に見てみると、

単位:百万円 前期 当期 増減
純利益 114,191 109,407 △ 4,784
売上債権 15,611 △ 30,035 △ 45,646
棚卸資産 6,310 △ 16,349 △ 22,659
営業権減損 14,143 0 △ 14,143
流動負債 △ 3,478 17,560 21,038
有価証券売却損益 △ 20,600 △ 193 20,407
有形固定資産売却損益 △ 12,039 △ 1,142 10,897

 

大きいところを挙げると売上債権ですかね。

貸借対照表の期首の売上債権(受取手形+売掛金)が284,016百万円。期末残高が314,262百万円。

売上債権の増加額が、314,262百万円-284,016百万円=△30,246百万円。差額はなんだかわかりません。

もうひとつ大きいのが棚卸資産の増加△16,349百万円。

ところが貸借対照表の期首残高327,875百万円。期末残高が331,155百万円。

増加分は△3,280百万円しかないんですよね。

これはどういう現象なのでしょうか。意味が分かりません。

まさか天下の京セラが財務諸表に間違いがあろうはずはありませんから、私も見落としというか不理解があるのでしょうが、この貸借対照表とキャッシュフロー計算書の非整合性は不可解です。

こんな大企業がこんなに投資家に分かりづらい財務諸表をリリースしていいものなんでしょうか。

 

セグメント別業績及び業績予想

単位:百万円 当期 翌期計画 増減
産業・自動車用部品 230,229 246,000 15,771
半導体関連部品 245,727 248,000 2,273
電子デバイス 240,798 254,000 13,202
コミュニケーション 252,641 269,000 16,359
ドキュメントソリューション 324,012 350,000 25,988
生活・環境 149,207 153,000 3,793
その他 22,066 16,000 △ 6,066
調整及び消去 △ 41,926 △ 36,000 5,926
売上高計 1,422,754 1,500,000 77,246

 

翌期に一番高い予想値なのが25,988百万円増加のドキュメントソリューション。

正直な感想を言うとドキュメントソリューションってちと地味じゃないかと思ってしまいました。

というのが、今まで紙で保管していたものを電子化したりすることなんでしょうけど。複合機ビジネスで、25,988百万円もの増収って期待できるんですかね?

スマホとか自動車関連部品とかならなんとなくわかるんですが。

それとも3Dプリンターとかそっちの技術イノヴェイション系なのでしょうか。

いずれにせよドキュメントソリューションは京セラの稼ぎ頭のようです。

次点がコミュニケーション。

これは通信端末や、通信モジュール、情報通信サーヴィスなどです。

こっちは分かりますね。スマホやスマホ以降の製品の部品とかを創るのでしょう。

自動車部品もしばらくは安泰そうですし、京セラも盤石には見えます。

キャッシュフローと貸借対照表の非整合性が気にかかりますが。

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