いつの間にかブラック労働化していた教師という職業

文部科学省が4/28に出した「2016年度 教員勤務実態調査結果」では、俗に言う「過労死ライン」である週20時間以上残業をしている教員は下記の通りとなったと言う。

中学校 57.7%
小学校 33.5%

また1週間の平均勤務時間の増加は2006年度と比較すると以下の通り増加したと言う。

中学校 5時間12分
小学校 4時間9分

とんでもない増加幅。なぜ、ここ10年で教師という職業はここまでブラックになってしまったのか。

 

土日も関係なく通常営業している部活動

部活動には顧問が必要であるため、それを教師にやらせているというのが一番長時間労働の要因になっています。

部活動は放課後。それこそ強い運動部の顧問などになったら、毎日帰りは9時~10時になってしまう事もザラでしょう。

教師は朝早いですから、家には本当に寝に帰るだけ。家族サーヴィスなどできなくなってしまう。

しかも、この部活動ではほとんど手当が出ないというのですから、教師が鬱病になってしまう気持ちは十二分に理解できますね。

しかも普通のサラリーマンなら休めるはずの土日でも部活動はお構いなしにあります。

土日まで駆り出されていたら、本当に生徒と一緒に部活動にのめり込めるくらい熱中しているとか、稀有な先生でなければ絶対精神が持たないと思います。

私はこの部活動のソリューションとしては、「専門の指導員」を学校側が雇うべきなのではないかと考えています。

例えば、高校野球なら、監督は別段教師じゃない学校もあるのでしょう。

高校野球に限らず、サッカー部もバスケ部も、その道のプロに教えを乞うた方が、生徒たちもハッピーだと思いませんか。

先生も部活動に参加しなくていいし、また、プロスポーツ選手などの雇用先も確保できて、みんながハッピーになれると思うのです。

こういう提言をするとすぐ、予算がないカネがないという反論がありますが、例えば、文部科学省の下部組織であるスポーツ庁などは年間予算400億円も使って、なんだか無駄な事をしています。

こんな無駄な省庁はぶっ潰して、カネを捻出すれば十分可能かと思います。

これはぜひ進めるべき政策だと思っています。

 

教師にのしかかる過大な事務作業

部活動だけでなく、現場の教師を苦しめているのは、事務作業があります。

私は教師経験がないので、具体的にどんな事務作業があるのか分かりませんが、おそらくサラリーマン経験をテコに想像するに、きっと、役所に上げる報告書だとか、日報をつけたり、文部科学省から降りてきた分厚くて、非効率的な指導マニュアルなどを読み込み、理解し、実行計画を策定するなどの種々雑多な事務作業が存在する事は想像に難くありません。

こういった報告書だとか計画書だとかを作る事でも、教員は忙殺されているのだと思います。

本来であれば、生徒にFace to Faceで向き合う事にあてるべき時間が、そんな資料作りのような仕事で削られているのではないでしょうか。

現場の教育を良くしようという取組が現場の仕事を圧迫し、現場を疲弊させ、良い教育から遠ざけているとしたらこんな不幸はありません。

私はこの解決策も、現場に専門の事務員さんを置く事が一番いいのではないかと考えています。

別に先生がやらなくてはいけない事務仕事でないなら、専門の事務職員さんが一元化して、報告書などをまとめてくれれば、逆に効率化できるのではないかと考えているのです。

教員を部活動や事務作業から解放させてあげて、テスト作成だとかそれに向けての生徒の勉強指導だとかにきちんと力を入れられる職場環境をまず組成してあげなければ、教師と生徒と学校は共倒れになってしまうのではないでしょうか。

ここも事務員の人件費の問題がありますが、上記したように、スポーツ庁をはじめとした不要な省庁をまずなくして、財源を確保すべきです。

役所の既得権益よりも守らなくてはならないものがあります。

それは教師の命だったり、子供たちの未来だったりです。

もしどうしても予算が捻出できないと言うならば、長期国債を発行したっていいではないですか。

 

モンスターペアレンツ

最近では、先生は持っているスマホの電話番号とかを生徒の親に教えてくれと頼まれるらしいですね。

そして教えたが最後、もう昼と言わず夜と言わず、電話が鳴り響く。

これがまだ、子供の教育方針についての真剣な相談だったらまだいい方。
いじめに遭っているとかの本質的な緊急的な相談なら対応せざるを得ないでしょう。

しかし、実質、自分の子供がいかに冷遇されているかという事を訥々と説いて、依怙贔屓を逍遥したり、嫌いな親を貶める政治に使われたりしている側面もあるようですね。

民度の低い人間はどこにでもいますから。

自分たちのシツケは棚に上げて、学校教育にばかり問題を求める昨今の感情的な世論にも問題があるでしょう。

しかしそんな民度の低いクソ親でも、生徒の親だからなおざりにする事は許されない。

想像しただけでストレスが溜まります。

このような問題は、教師という職業が、相対的に、威厳をなくしているから起こる事象なのではないかと考えます。

例えば、教師の威厳を取り戻すために、ある程度の体罰は解禁するとかしてもいいんじゃないかと思っています。

体罰について、親が学校に抗議するのはあってしかるべきでしょう。

しかしその時、学校がすぐに特定の教師を血祭りに上げる事に加担して場を収束させるのではなく、教師に非がないと判断したなら、教師を守り抜くくらいの矜持を見せて欲しい。

そんな風には思います。

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