スタートトゥデイ決算短信リリース

スタートトゥデイの決算短信がリリースされましたね。

スタートトゥデイ財務数値推移(単位:百万円)

  売上高 営業利益 商品取扱高
2017.3

(当期)

76,393

26,284

212,090

2016.3

(前期)

54,422

17,756

159,500

2018.3

(見込)

100,000

32,000

270,000

 

まず特筆すべきは、商品取扱高が2,000億円を突破した事でしょうかね。

当社の主力事業は言わずと知れたお化けファッションECサイト「ZOZOTOWN」による受託ショップ売上ですから、取扱高を増やせば増やす程に、収益は拡大し、利幅も増えるわけです。

営業利益率も受託収入のネットで見れば、34.4%というとんでもない数字。

取扱高、つまりグロスで見て、12.4%。普通のよく見る営業利益率規模になります。

当社の実質的な売上は、この取扱高と考えた方がいいでしょう。

 

受託ショップ売上

当社の一番でかい商いはこの「受託ショップ売上」

ありていに言えば「ZOZOTOWNシステム利用料」でしょうか。

ショップは自社サイトでははけない洋服在庫を「ZOZOTOWN」に並べてもらう。

すると、「ZOZOTOWN」のPVはとんでもないものですから、よく売れるわけです。

例えば10,000円の洋服が売れた場合、スタートトゥデイの取扱高は10,000円になります。

そして、ここから、マージンがおよそ27~30%レンジでネットされ、そのマージンがスタートトゥデイのネット売上になるわけです。この売上がおよそ3,000円。

ショップは7,000円が売上として立つという寸法。

つまり売上が10,000円で、売上原価が7,000円。締めて、粗利が3,000円という事もできるわけです。

ひいては、「ZOZOTOWN」のサイトとしての求心力、集客力のたまものというわけですな。

2017.3月期の新規出店ショップ数は194店舗。

「GAP」、「BLUE LABEL/BLACK LABEL CRESTBRIDGE」、「Vivienne Westwood」、「SPINNS」、「Francfranc」等々。

2017.3月末時点において、総ショップ数は954店舗になったとの事。

このショップ数の質と量が「ZOZOTOWN」の求心力、集客力の源泉ですから、今後も増加させ、かつ使いやすくUIを改良していく努力は欠かせません。

ちなみに「ZOZOTOWN」の年間購入者数は6,324,033人。
年間購入金額は46,417円。年間購入点数は10.3点という事です。

 

2018.3月期業績予想

フリマ事業は今年の6月末でサーヴィス終了するとの事。

フリマだとやはり、メルカリが伸してきていますから、英断といえるでしょう。

多角化は必ずしもいいことばかりとは限りませんから。

2018.3月期の業績予想(取扱高)は、

受託ショップが246,000百万円。ZOZOUSEDが18,000百万円。BtoB事業が6,000百万円だそう。

他にも買取ショップというのがあります。

これは、各ショップから、服を買い取って、スタートトゥデイの自社在庫として、売るという方法ですが、こちらはおそらく特殊な方策なんだと思います。

基本的には、受託ショップ収入だけでやっていきたい。

なぜなら、在庫を持たない、店舗を持たない・借りない、それによって余計な人件費を使わない、というこの、ECのメリットを享受し尽くすのがスタートトゥデイの事業のキモだからです。

スタートトゥデイの事業戦略としては、「ZOZOTOWN」のプロモーションをもっともっと成功させ、新規ショップの出店数を増やし、「ZOZOTOWN」のユーザビリティを押し上げていく、それを以て、取扱高を増やしていくというシンプルにして王道です。

小売店舗などを経営して、重い固定負担などから常に解放されて、余計な事にはわき目も振らず、「ZOZOTOWN」のプロモーションをする事にこそ、この事業の旨みがあるわけです。

 

中長期計画

最後にスタートトゥデイの中長期計画。

日本国内の衣料・アクセサリー市場は2016年においては約15兆円規模なんだそうです。

しかしアパレルECはまだ1.4兆円にしか満たない。つまりのびしろがたっぷりあるという事です。

スタートトゥデイとしては、このEC化率を上昇させる事がテーゼ。

そして中長期計画では、取扱高5,000億円。

年間購入者1,000万人。年間購入額 50,000円/人を目指すという事です。

ヤマトなどの物流に少し不安はありますが、ここまで未来に光を描ける会社はそうないと評価できます。

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