【働き方改革】残業規制は本質的議論ではない。

データブック国際労働比較2016によると、2014年の各国の労働時間は以下の通り。

2014年 週労働時間

国名 時間(単位:h)
日本 37.7
アメリカ 42
英国 41.4
ドイツ 40
フランス 37.8
カナダ 37.1

 

こうして見ると意外と日本の労働時間は多くない。

バブル直後には総実労働時間は2,000時間だったのが、2014年には、1,729時間にまで減少したという。
(OECD調べ)

ただ労働時間は少なくなっても、「1人当たり労働生産性」はOECD22位。

G7では相変わらずの最下位との事。

 

残業時間をただ減少させるのが、本質的な解決か?

私が最近、大いに疑問を持っているのが、残業時間規制。

月100時間の残業は違法とか言ってますけど、月100時間ってもう既にある程度過酷な労働環境を是認していますよね。

それに私は、過重労働で自殺者が出たからと言って、残業時間を減らす、というのが、短絡的な対症療法に見えて仕方がない。

人って長時間働いただけで鬱病になるでしょうか?

仕事とゲームは違いますが、私はドラクエとかFFが大好き。

一旦やり始めるとそれこそ文字通り寝食を忘れてやります。

もうクリアするまで止まらない。次のシナリオが気になって仕方ない。どうやってボスを倒すかにしか頭が働かなくなってしまう。

正に没頭。ゲームをやっている期間だけは社会性を大きく逸脱してしまいます。

しかし、身体や目は疲れるけど、自殺しようという気には少しもなりません。

なぜか。その答えは単純明快で、ゲームが滅茶苦茶面白いからなんですよね。

ゲームと仕事はもちろん違いますが、もし、仕事がゲーム並みに面白くなったらどうでしょうか。

もう寝食を忘れても没頭したいほど面白い仕事があったら、普通自殺しないと思うんですよね。

つまり何が言いたいかと言うと、過重労働で自殺してしまうのは、その拘束時間の長さ、というよりも、裁量のない、つまらない仕事ばかりにアサインされてしまう事に本質的な原因があるんだという事なのです。

 

諸悪の根源は、行き過ぎた年功序列・問答無用の敬老原則

私がサラリーマンをしていた頃、最も嫌だったのは、上司からくだらない仕事をアサインされる事でした。

明らかに対費用効果が悪い、前時代的な仕事の方法を押し付けられて、それ以外の仕事を否定されるのにも我慢がなりませんでした。

仕事って実は、自由にできたら、結構面白いものなんじゃないでしょうか、それこそFFやドラクエのように。

でもその面白さをスポイルしているのが、今の企業に巣食う、高齢管理職、高齢経営者なのではないかと思っています。

つまり私が今の過重労働問題の本質的課題、最もリスクアプローチしなければいけないと思っているゾーンはこの、「年功序列」とそれによる「敬老原則」の方だと確信しているわけです。

愚かな対症療法に過ぎない、残業時間規制などをしているよりも、この本質的な問題にメスを入れ、何らかの解決を見たならば、「働き方改革」とは、ほとんど解決したも等しいという理解をしているのです。

若者の仕事をつまらなく、やりがいがなく、つらく、過酷なモノにしているのは、高度経済成長時代の成功体験に囚われた、化石のような高齢社員のせいなんだと確信しているという事なのです。

 

ソリューションとして

では、そのような現状に対する解決策として私が提言するのは、以下2つです。

①定年制の廃止。
②残業代の割増率を上げる。

①の定年制廃止をする事にどんな効果があるかと言うと、年功序列を廃絶する効果があると思っています。

なぜかと言うと、高齢になってきて、営業や事務処理能力のパフォーマンスが落ちてきた社員に、今まで通り年功序列システムで年を取れば取るほどに給料を上げていくととても、経営が成り立たなくなるからです。

つまり、コストプッシュで、高齢社員が管理職から降格されたり、経営からスピンナウトされるはずなのです。

定年制を廃止し、高齢者がいくつまでも働ける環境がむしろ、年齢差別を排除し、実力により、待遇が決定される、平等な働き方を実現する事の第一歩になると考えているという事です。

また②の残業代の割増率を上げる事で、企業としては、社員を残業させないようにするインセンティヴが働きます。

それまでは、新たに人を雇うより、既存の社員に残業をさせた方が、経営効率が良かったものが、今後は、ひとりの負荷は減らしていって、より多くの人手を確保しなければいけない時代になります。

そうすると失業者は減り、また既存の社員の負荷も減ります。

企業としては、人手を確保するのが経営課題となり、社員の待遇を改善させようという機運が高まり、デフレ脱却に資する可能性も高い。

正に、Win-Win。残業代割増法案で、コストプッシュにより、みんなが働きやすい社会を組成できると考えるのです。

これらが、私が、単なる残業時間規制が如何に筋が悪い働き方改革かと主張する理由です。

私は性悪説の信奉者で、信賞必罰でないと人は合理的に動けないと考えています。

コストプッシュという考え方でないと経済界のトップダウンによる働き方改革は骨抜きにされるでしょう。

本当に本気の働き方改革を望んでいるものです。

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