「肩車型」の超高齢社会

国立社会保障・人口問題研究所によると。
2053年に総人口が1億人割れして8,800万人規模にまで縮小するという。
これは、2065年の合計特殊出生率1.44という前提での見込み。
平均寿命は男性84.95歳。女性は91.35歳で計測。

晩婚化や晩産化で最初の出産年齢が30~40代と従来までの高齢出産が今後は当たり前になってくる。
すると2人目以降の出産は難しくなってくるであろうという出生率の低空飛行が背景にある。

2065年には、高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)が38.4%になるという。
実に10人の内、4人が高齢者。
ちなみにこの高齢化率は2015年には26.6%でした。

外国人流入を7万人程度見込んで、若者の社会増も目論んでいるそうですが、言語や治安コストなど考えるとそう簡単な話ではないでしょう。
フィリピンなどは人口が増えてますが、先進国は日本ほどではないにせよ、どこも高齢化に直面しているわけでどこも若者は希少材。手放したくなんかないわけですな。

高齢化では社会保障費が増大します。社会保障費は以下の通り。
2015年度 117兆円。
2025年度 149兆円。(見込み)

たった10年で30兆円近いコスト増。しかもこの社会保障費を負担するボリュームゾーンは今の20~40代がボリュームゾーンになってくるわけです。
高齢者ひとり当たりを何人の現役世代で支えなければならないのか。

2015年 2.3人
2023年 2.0人
2065年 1.3人
正に超高齢社会日本は「肩車型」の人口構成になってきてしまった由々しき数字なわけですね。

 

【解決策1】出生率を上げて少子化を是正する。

上記のような由々しき事態ですから抜本的な改革が必要です。
私は出生率を上げて、子供を多く埋めるような国にしていくべきだと思います。
その為に日頃から提案している政策が「子供ベーシックインカム」です。

これは、子供がひとりいる世帯に子供ひとりあたり、毎月たとえば10万円を所得制限なしの無差別で支給するという制度です。

この政策を実行に移したらどうなるか。
私はカップルがこぞって子作りし始めるのが自明と思います。
なぜなら、子供がひとりいたら月10万円支給されるわけで、もし4人も子供を作ったらどうでしょう。
毎月、子供がたとえば高校を卒業するくらいまで40万円の収入になるわけです。
働くのなんか馬鹿らしくなって、どんどん産めるウチは子供を作ろうというインセンティヴが働くに決まっています。

つまり「子供ベーシックインカム」を導入しさえすれば、少子化問題はあっという間に解決するわけですね。
私が施政者で少子化問題を解決しようと思えばこの施策を絶対施行するのですが、時の政権はこんな事は絶対実行に移さないでしょう。なぜか。

お決まりの「財源がない」という財務省の受け売りです。
カネがないから、子供ベーシックインカムは不可能と言うわけです。

しかし私はこの意見には懐疑的です。
政府はもっと公債を発行すればいいのです。教育国債などという使途が限定されたものではなく、現役世代に富が再分配されるような子供ベーシックインカムの財源となる国債を。
もっと財政を拡大させた方がいいという考え方については過去記事参照。

子供たちを育てるための公債を子供たちが大きくなって担税者となり返済していく。
これこそが経済合理性。
少子高齢化で進退窮まっている日本が執るべき最上手なわけです。
しかし大胆な財政政策が必要なので、今の緊縮財政しか頭にない政治家や官僚には無理なのかな、と最近諦めモードに入っています。。。

 

【解決策2】安楽死・尊厳死の法制化

本当は解決策1によって、少子化を是正し、国力を再建するのが一番の良手と思うのですが、今の政権にそれは期待できない。

となると、消極策しかない。
消極策として一番いいのは、私が思うに間違いなくこの「安楽死・尊厳死」の法整備です。

今の日本のデフレの一番大きな要因。それは実は老後不安です。
いつまで長生きするかわからない。80歳90歳まで生きてしまって、働けなくなってしまって、認知症になってしまって、なのに貯金ゼロとかいう状態は悲惨過ぎて、そんな悲惨な老後が怖いから、高齢者はじめ日本人は貯蓄に励むわけです。

あるいは、若年者でもいつ病気や怪我で働けなくなり、財政が破綻してしまうかわかりません。
そんな不確実な時代に結局貯金しか頼るものがないと日本人が考えたとしてもなんら不自然ではない。
というか元々ネガティヴな民族ですから、そういう不安がいつも頭の中にある。

このネガティヴな感情こそが実はデフレの正体と言っても過言はないわけです。

だから、一定の要件を満たせば、安楽死・尊厳死できる社会になればどうなるでしょうか。
今までせっせと蓄財してきたタンス預金やら銀行口座にプールされている預金が市場に出回るはずなのです。
安楽死・尊厳死の過去記事はこちら。

高齢者が健康でいつまでも働いてくれれば、年金財政も安定するし、社会保障費も増加する事はない。
健康寿命=平均寿命-要介護期間

この要介護期間は周囲の人間も何より本人が一番つらい期間なわけです。
もし安楽死と尊厳死が合法化されたら、この要介護期間が0になる可能性もあるわけです。
つまり高齢化社会において、安楽死・尊厳死は一種の救いなわけですね。

 

上記に提言した解決策1あるいは解決策2が聖域なしの日本が進むべき一番効果的な道筋だと確信しています。
どちら一方だけでも施行されれば、今のこの閉塞感は大分和らぐと思います。
現政権には是非にも実行してもらいたいと考えます。

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