ヤマトがAmazonプライムの当日配送撤退方針だそうです。

今朝の日経新聞の記事。
ヤマトがAmazonプライムの当日配送サーヴィスから手を引くんだそうです。
2016年度のヤマトの配達個数は約18億7,000万個。
これは前年度比8%もの増加だそうです。このうちの1~2割がAmazonだとか。
また、これらの荷物の配送料の平均単価は578円。
一方、Amazonの配送担架はこの半分くらいなんだそうです。
いくらボリュームディスカントとは言っても安すぎじゃね?
私はこの当日配送サーヴィス撤退には反対の考えです。理由を下記します。

 

当日配送サーヴィス自体に罪はない

現場のドライヴァーを疲弊させるくらいならば、当日配送サーヴィスなど止めてしまえ、という世論が多い事に驚きます。
当日配送サーヴィスって便利じゃないですか?
幸いにして、私はそんなにすぐに何かモノが入用になった経験がないので、Amazonプライムを利用した事がないのですが、あってもいいサーヴィスだと思いますね。
どうしても、当日欲しくなっちゃう時だってあるでしょ。
問題はそういう即日欲しいという質の高いニーズが低価格で提供されている事が問題なんでしょうよ。
当日ポチった商品をすぐさま手元に届けてほしいというような需要を数100円単位で満たしちゃダメなんです。
もっと価格設定を上げればいいわけです。例えば1回3,000円とかね。
そうしたらAmazonプライムを廃止しなくても、利用なんて激減しますわ。
そんな価格設定でも、Amazonを利用してくれれば、ヤマトとしてはウハウハじゃないですか。
仕事も減るし、単価も上がる。
Amazonプライムを全部やめちゃうとかじゃなくて、もっと弾力的に経営運用すれば、当日配送サーヴィスだって十分利益化に資する事業だと思うのですが、なぜそれをしないのか理解に苦しむ。

 

原因は過剰サーヴィスではなく、ヤマトの能力の問題

「ヤマトの配達員さんがかわいそう」という過重労働現場に対する同情の声がよく聞かれるようになりました。
それは私もそう思う。低賃金でこき使われて、ろくに昼飯も食えず、配達に駆けずり回っているそうですから。
車の運転、事故の危険性も高いでしょう。そういう現場の苦労には頭が下がります。

しかし、ヤマトの経営者は違うでしょう。
ヤマトの経営者は最初、Amazonはボリュームが大きいから、Amazonと契約したら美味しいと思って、低賃金で契約をぶっこんだ。
しかしふたを開けてみたら、供給力がニーズに追い付かなくなってしまった。
現場のドライヴァーが疲弊しているのも、消費者が我慢を強いられているのも裏を返せば、ヤマト経営陣の無能によるところが大きいのです。

料金だって、例えば仮に、
プライム→  3,000円。
通常配送→    500円。
遅くてもいい便→ 200円。
こんな感じの弾力的な金額設定にしたら、現場に今みたいな混乱は起きていませんよ。

あるいは、ドライヴァーの定着率を高くするとか。
有能なドライヴァーは独立してしまったり、過酷な労働で辞めてしまったりしている。
そこをエスケイプしないように、優秀なドライヴァーをたくさん抱えていれば、ここまでの供給力不足は起きていないはずです。

 

ヤマトという物流インフラの経営者がその至らなさで、現場のドライヴァー、消費者をみんな不幸にしてしまっているのです。
経営陣をもっと若返らせなきゃダメだと思いますけど。
これからEC事業はもっと一層大きくなっていくでしょう。
しかし肝心の物流がこんな体たらくでは、消費熱に水を浴びせかねません。
今のヤマトの経営陣にこのEC全盛期時代の舵を取る能力は期待できない。
即刻経営陣をもっと有能な若手経営者にバトンタッチすべきでしょう。
できれば、EC事業に詳しい40代くらいの人間がいいのですが。

眼鏡をかけて七三にして、背広を着ている金太郎飴経営者がボトルネックになり、日本を生きづらい社会にしている事に日本は早く気付くべきなのです。

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