【プレミアムフライデー】年度末に奏功するか。

プレミアムフライデー推進協議会事務局によると、先月の2月24日の金曜日に実際に仕事を早く終えた人は全体のたった17%なんだそうです。
ただ、その内、87.6%の人が豊かな時間を過ごす事ができた、と回答しているとの事。
また、「プレミアムフライデー」のイヴェント・キャンペーンに取り組んだ企業のうち、27.7%は「売上が増えた」と回答しているなど、1回目の「プレミアムフライデー」はまあ成功と言っていい仕上がりだったのかもしれません。
2回目以降の導入に前向きな企業も54.1%もいるそうですから。
しかし明日の「プレミアムフライデー」は年度末。
早帰りはかなり厳しいのではないでしょうか。

3月末はほとんどの企業が決算で多忙を極める。

私も企業経理をしていた頃があるので、経験がありますが、3月31日というのはまあ忙しいです。
在庫の棚卸だったり、現金のカウントだったり、貯蔵品の在庫確認だったり、その他もろもろ、現物実査をしなくてはいけません。それが決算表に載るわけですから、カウント遺漏などがあっては会社経理の信頼性が担保できなくなります。
また、売掛金や買掛金が固まる日でもあり、営業と密に連絡を取り合い、締めの処理をしなくてはなりません。
ここでたとえば営業の一人が「現金で売上があった」とか言って突然現金を経理部に持ってくるケースだってあります。そしたら現金のカウントからやり直しになります。
月初になれば、売上や仕入や販管費の数字の精度が増してはきますが、その前にできる処理は前もって終わらせておく。経理を経験したものなら、それは当たり前の行動様式なわけです。
だから、現物確認だとか、前倒しでできる作業は月末の内に終わらせておくだとか、後々苦しくならないために管理部門は大わらわ。
そんな時に敢えて早帰りする経理がいたら、私ならよほど暇な会社なのかなと思いますし、そんな会社の管理セクションにそれほど人はいらんだろうなあとも思います。
まあ経理の月末月初は地獄なのです。

そもそもお上に指図されないと早帰りできない日本人のメンタリティにこそ問題がある。

だから私が思うに、もっと弾力的に早帰りの運用をしたらどうかと言う事ですね。
例えば月に1回だけ、15時に上がっていい権利を社員に付与する。もしその権利を社員に行使させられなかったら、管理職に指導が入るとかね。
さすれば、各々、月内のいずれかで、自分の仕事を睨みながら、いつ早帰りしようか弾力的に運用できる。
みんなで一斉のせっ、で早帰りするなんて傍から見ると異常ですよ。
そもそもこの「プレミアムフライデー」が組成された目的がサラリーマンを早帰りさせることで、消費喚起を狙うというものだそうですが、サラリーマンが一斉に金曜日に夜の街に繰り出したら、供給力不足が起こり、あちこちの飲食店で機会損失が多発しませんかね?
そういうのをヘッジするために、みんな早帰りの日をバラけさせるべきなんですよ。
お上が号令を取らなきゃ、職場の同調圧力に屈して、早帰りすら自分の意志で選択できない、日本人のそのひ弱なメンタリティに問題があるという事を、この「プレミアムフライデー」という筋悪な政策が如実に表していると私は感じるのです。

何で日本人はみんな一緒でなきゃ何もできないのでしょうか。
「プレミアムフライデー」のような対処療法ではなく、そういう日本人の本質的な精神性を変えていく政策を打ち出していかないと社会は何も変わらないと思います。

働きたい人は長時間働いてそれで後の一週間はバカンスにあてるとか、そういう弾力的な人間らしい働き方ができるように社会を変革していきましょう。

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