日本の低い労働生産性

尊敬する出口治明さんのご著書。
大変有意義な事が書かれていたので、したためる。

日本の正社員というのは年間2,000時間働いているそうだ。
一方、ユーロ圏では年間の勤務時間は1,300~1,500時間のレンジなのだそう。
しかも日本の企業では夏休みは1週間程度しか付与されないが、ユーロ圏ではバカンスが毎年1か月くらい与えられる。

それで衝撃的なのが、成長率。
日本の成長率はここ5年間ほど、0.5%前後で推移。
一方ユーロ圏は景気が悪いとは言われながらも、1.5%程度で推移している。
なんと、労働時間の少ないユーロ圏の方が、むしろ成長率は高いという悲しい悲しいデータがある。

日本の労働生産性はつまり致命的に低い。それではこの原因は何か。
それはズバリ、高齢社員なのです。

大体今の50~60歳代の高齢社員が経営者や管理職として鎮座している事が日本が貧しくなっている事の原因なのです。
なぜそう言えるか。

現在の高齢社員が若手と言われた、高度経済成長時代。およそ今から30年ほど前。
その頃の日本の成長率はなんと年7~8%。
これは、資産が10年も働けば、2倍になるという夢のような時代だ。

今の高齢社員はそういういい時代を生きてきている。
高度経済成長時代は仕事はいくらでもあった。なんせ景気がいいからモノが売れる。

働けば働くほど儲かった。だから長時間労働が礼賛された時代だったのだ。

翻って現代の日本はどうか。
成長率は上記した通り。若者は老後不安から、モノを買わない。
車買わない。マンション買わない。貴金属買わない。節約志向が是とされる世代、それが我々のミレニアム世代です。

モノが売れない時代、長時間労働なんてやってたらあかんというのは幼稚園児でもわかる話だと思います。
しかし、日本の高齢社員というのはそんな幼子ですらわかるような単純な原理を理解できないほどお馬鹿さんなんです。
あるいは、気付かないフリをしている面もあるでしょう。

なぜなら、高度経済成長でしゃかりきに馬車馬のように働いていれば、会社の業績は上がり、自分たちの給料も上がった。
そんな成功体験をいまだ彼らは忘れられずにいるわけです。

だから、若手にも長時間労働とか非合理的な働き方を強いるのです。
自分たちが間違っていると考えるような頭も謙虚さもない。

そうです。その高齢社員の成功体験をトレースする事に頭を押さえつけられて若者はみんなストレスで苦しんでいるのです。

出口先生はそんな日本の現況を憂えておられます。
解決策としては、もう高齢社員を説得する事など諦めて、若者は自分たちで今の社会にあった働き方をせよ、と仰っておられます。

なんだ、と思いました。結局言っている事はホリエモンと一緒なのです。
この本を読んでいて思う事は立場や人格は違っても、賢い人は同じ事を考えているという事です。

賢い人に従った方が得ですよ。

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