2016年の自殺者数【確定値】が公表される。

3/23に厚生労働省により、2016年の自殺者数(確定値)が公表された。

2016年の自殺者数は21,897人。(対前年比2,128人)という事で、7年連続減少という結果になった。

2011年までは14年連続で30,000人越えしていた自殺者数がここまで減ったのだから、その減った事については歓迎すべき数値と言えるだろう。

しかしそれでも20,000人越えはまだまだ数字としては大きいように思う。理想は自殺者が一人もでない社会だ。

2011年当時と比較すれば、かなりの勢いで自殺者は減っているのだが、一方で、「介護・看病疲れ」による自殺者数は逆に増えているという。

「介護・看病疲れ」による自殺者数は251人。前年の243人より増加してしまっている。

背景にはもちろん老老介護のいつ終わるとも知れない介護地獄がある。

この251人の内訳は男性が151人。女性は100人。

年代別に見ると、60歳代が最も多くて67人。次が50歳代60人。70歳代47人と続く。

これは「介護・看病疲れ」による「介護者」の自殺である。被介護者の自殺ではない。

これはかなり凄惨な現実だと思う。介護を受ける側ではなく、介護する側が介護のあまりの辛さに自ら死を選ぶという筆舌に尽くしがたい地獄のような情景だ。

残された要介護者はどうなるのだろうか?介護を受けなければ、自ら食事も、トイレに行くことすらままならない要介護者は、介護者が自殺してしまった後、どう生かされるのだろうか。

それを思うと暗澹たる気持ちを禁じ得ない。

何より、自分の介護に疲れて、息子や娘が自殺する地獄を自分の死の間際に見せられる要介護者の気持ちはいかばかりだろうか。

不自由な自分の身体を呪うだろうし、なぜ自分を殺してくれないのか、その理不尽さに対する怒りがやがて訪れる安らかな死までずっと続くのではないだろうか。

これから全体的な自殺者数が増えていくのか減っていくのかわからないが、このままでは、「介護・看病疲れ」による自殺者はますます増えていくのは間違いない事のように思う。

このような惨状を見ても、まだ日本では安楽死・尊厳死の法整備はなされないのだろうか。

自分の子供たちが介護疲れで死んでいくのを見せられる要介護者の気持ちになると、安楽死と尊厳死を認めない社会というのは、高齢者を虐待している社会のように私の目には写る。

2015年に自殺した人の経済的損失額は推計で4,594億円にも上ると言う。

これは生きてさえいれば、その人たちが得られた生涯所得の推計らしい。

都市別に見ると、東京が669億円。大阪365億円。神奈川364億円だそうだ。

生きていればこそ、花実は咲くものだ。どうか自殺を考えている人には思いとどまってもらいたいものだと切望する。

そして、自ら死を選んで現世の地獄から逃れようとする人たちを今後増やさないために、安楽死・尊厳死を法制化し、安らかな死というセーフティネットをどうか早く組成してほしいと心から願うものです。

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