安楽死及び尊厳死の法整備こそデフレ脱却の一番の近道である。

政策として、日本の物価2%増を狙って金融緩和を続けていますが、日本に根深く残るデフレの病根はなかなかしぶとく、まだインフレの兆しも見えないように私には感じられます。

一部マイナス金利を実施して、市場にカネが供給されるように働きかけても、一向に人々はお金を使おうとしません。溜め込む意識が強すぎるのでしょう。投資にもまわりません。

この背景には野村証券の無茶な金融営業などで「株は怖いモノ、損をするモノ」という考え方が日本人の本能レヴェルに組み込まれてしまっているからではないかと考えています。

経済紙やテレビなどでも、「貯金は美徳。節約して、支出を抑制して、老後不安に備えましょう」と毎日のように喧伝している風に見えます。

また、年金財政が不安定という報道にもよく接します。年金は賦課方式ですから、現役のサラリーマンの納める年金保険料で現在の高齢者の年金を賄っているわけですが、人口構造が逆ピラミッドになってくると今の年金システムは瓦解すると言われているわけで、これ自体は間違っていないと思います。

「下流老人」などというキーワードが流行ったように、今の日本において長生きはただのリスクに過ぎないわけです。だから、高齢者の自殺も相次いでいます。また、年金を払ってこなかった高齢者は働いて生活費を得る事もできないために結局生活保護に依存し、これまた自治体の財政を逼迫していると伝えられています。

日本人はこれらの背景、状況からこう考えるに至ったわけです。「長生きはリスク。もし病気やけがで働けなくなったら、家族が路頭に迷う。生活保護で下流老人のような惨めな老後を過ごす羽目になる。そんな将来不安に備えて少しでも貯金をしておかなくてはいけない」と。

だから保守主義に走り、思うようにカネを遣えなくなり、それが結局自分たちの給料を低いままにしている、要はデフレ状態から脱却できない要因となっていると思料するものです。では今のようなデフレのモノ余り状態からいかに、「デマンドプルインフレ」を起こすかです。

デマンドプルインフレというのは、欲しい人がいっぱいいるのにモノの供給が少なくて、それによって物価が上がる現象です。例えば原油高などによる「コストプッシュインフレ」などとは違い、景気がいい状態を表しています。一方のこの「コストプッシュインフレ」は最悪で、モノの供給が少ないから、物価が上がっているのではなく、政治的・地政学的な理由から、物価が上がってしまい、給料は低いままなので、結局モノも買えない。

モノも買えず、物価は高いというこの「コストプッシュインフレ」はデフレでもインフレでもない別名「スタグフレーション」という最悪の状態なのです。

そんな一寸先は闇の日本経済。なるべく早くインフレ。というか緩やかなインフレであるリフレを導きたいわけですが、私はその一番の特効薬は「安楽死と尊厳死」の法整備だと思っています。

年金や過度な貯金を何のためにするかと言えば、大きく次の3つのリスクの為と言えます。①長生き②病気③ケガ。働けない高齢者になってしまってからの生活費は貯金に頼らざるを得ない氏、病気やケガで働けなくなった場合にもまた、貯金でしか生きていくことができない。

そんな万一のリスクに備えるために、そして万一の事態に怯えるメンタリティが醸成されてきてしまったため、日本人はカネを遣えず、貯蓄に回し、自縄自縛の罠に自らハマっているのが現状なのです。

ならば、もし「安楽死・尊厳死」が法的に許されている社会ならばどうか。もし長生きしてしまい、足腰も立たなくなり、認知症にもなり、糖尿病にもなり、癌にもなってしまって、生きていく希望を見失った人がいるとしましょう。そんな人でも日本では「安楽死と尊厳死」は許されていません。

一方日本は世界的に見ても自殺の多い国です。つまり国としては、「安楽死も尊厳死」も認めません。死にたくなったら勝手に自殺してください、と言っているに等しいというわけです。何とも非人道的な国家と言わざるを得ません。

もし働けない高齢者になったり、一生身動きの取れない病気やケガになってしまうリスクが顕在化した時に、「安楽死と尊厳死」の選択肢があれば。多くの日本人はこう考えるのではないかと思うのです。つまり、

「頑張って辛い現世を生きなくてもいいんだ」と。日本では死という概念があまりにタブー視され過ぎていてしまって、そこと向き合う事を避けているように見受けられます。しかし、死とはいいものでも悪い物でもなく、ただ厳然とそこにあるものです。今この瞬間にも世界中で多くの人間が亡くなっている。

辛く苦しい長期の入院生活をしている人にとっては死は安らぎなのではないでしょうか。

もし高齢者になってしまったら、病気や事故に遭ってしまったら、カネが必要、ではなく、自らの意思で安らかな死を選べる社会だと思えば、人はここまで貯蓄に励む事はないと私は思います。それどころか、死と向き合う事によって、「大切な今を生きる」という感覚を取り戻し、より充実した人生を生きる事が可能になるのではないでしょうか。

上記した理由から、私は、「安楽死と尊厳死の法整備」こそがデフレ脱却の一番の方策であると考えるに至ったものです。

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