ソフトバンク2.0

孫正義がARMを買収するに至ったその精神的経緯についての記事を読んだ。

昨年2016年にソフトバンクはARM社を3兆3,000億円で買収した。

ARM社とは、半導体チップの設計会社。半導体チップの設計だけに特化しているという会社だ。

本社はイギリスのケンブリッジ。

「Acorn RISC Machine」の頭文字を取って、ARM。

1990年当時、まだ今のようにモバイルデヴァイスが普及していない時代のパソコン全盛期は、半導体、CPUと言えば、インテル一強の時代だった。

それゆえ、巨人インテルと勝負してはハナから勝負にならないと踏んだ、現CTO(最高技術責任者)マイク・ミュラー達は当時から、モバイルデヴァイスに注力する道を選択した。

しばらくは低空飛行の続くARMだったが、1997年。

携帯の巨人、フィンランド・ノキアに採用され、そこから大ブレイク→急成長。

そして2007年、あの一世を風靡するApple iPhoneに搭載され、一躍モバイル半導体の第一人者として脚光を浴びる事となる。

正にこれから来ると言われているIoT時代の「プラットフォーマー」にならんとしているのです。

そんな会社を買ったのが孫正義というわけです。

孫正義は20代の頃から、口癖のように、

「プラットフォーマーにならなければいけない」という趣旨の発言をしているという事です。

これは会見などでも多用している、

「石油王ジョン・ロックフェラー」や

「日本で初めて戦に鉄砲を用いた武将、織田信長」

のようなプラットフォーマーを目指すというニュアンスです。

ロックフェラーはT型フォードというveicleを見て、いち早く石油時代が来る事を見越して、次々と油田を押さえました。

一方の織田信長は、千利休や今井宗久、津田宗久などの火薬商人を押さえ、日本国内での武器の流通のプラットフォーマーになり、破竹の勢いで他武将を撃破しました。

孫正義も、商売をするなら、そんなプラットフォーマーにならなければ意味がないと考えていたようです。

まず、その産業のシェア1位になり、ライヴァルを制覇する。

その後、値段を少しずつ上げたりと言った、リーディングカンパニーとしての王道のマーケティングを行わなければならないと当時から考えていたわけです。

そして見事、ソフトバンクは情報社会のプラットフォーマーとして、日本国内に君臨するようになっていったのです。

孫正義率いるソフトバンクは、情報通信会社の皮をかぶった投資ファンドなんですね。

孫正義はこれからどんどんIoTが深化してくる。

するとARMのような半導体チップという上流工程を押さえる事が、プラットフォーマーになる一番の近道と考えているわけです。

やがては自分もロックフェラーや織田信長のようなプラットフォーマーになって世界を征服するという、壮大な目標を持っているのでしょう。

しかし、そうは言いながらも、孫正義も、今年で還暦を迎えます。

今後は40代~50代の時のようなキレはなくなってくることでしょう。

そうなった時、ソフトバンクはARMはどうなるかという問題が横たわっています。

孫正義は自分亡き後のソフトバンクを最近「ソフトバンク2.0」と名付けているようです。

詳細は定かにされていませんが、後継者なども育てているのだと思います。

ソフトバンクですから、優秀な人材はそれこそ掃いて捨てる程いるのでしょうが、孫正義のような大胆な構想、そしてそれを実行に移す行動力まで、引き継げるかどうかは疑問です。

孫正義のいないソフトバンクはもはやソフトバンクではない。

そういう意味でソフトバンク2.0という事なのかもしれません。

ちなみに孫正義の血液型はO型、星座は獅子座です。

大物芸能人「ふかわりょう」と一緒です。

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