【花王】2019.9 (3Q決算)

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今回は2019.9期、3Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 1,109,330 150,972 103,579
前決算② 1,097,809 142,187 99,436
業績予想③ 1,580,000 225,000 162,000
YoY 11,521 8,785 4,143
101.0% 106.2% 104.2%
③-① 470,670 74,028 58,421
進捗率 70.2% 67.1% 63.9%

 

【対前四半期累計】

増収(+11,521、101.0%)、増益(+8,785、106.2%)

営業利益率は13.6%で0.6%アップした。

劇的な成長とは言わないが、この地合い(日中貿易摩擦など)で対前年クリアはお見事。

特に化粧品事業が良い。

セグメントでは、増収(+205、+10.5%)、増益(+134、+114.5%)

戦略ブランド「G11」の「キュレル」や「フリープラス」がアジアで好調。

【対業績予想】

進捗率。売上70.2%、営業利益67.1%

営業利益率は14.2%を見込む。

計画に対しては多少劣後。残り四半期でここをクリアできるかが命運を握る。

期待の新技術、積層型極薄膜形成技術の商品化のリリースがこちら。↓

★積層型極薄膜形成技術「Fine Fiber Technology(ファインファイバーテクノロジー)」応用第一弾 化粧品(スキンケア)領域から事業化

★「エスト」から「Fine Fiber Technology(ファインファイバーテクノロジー)」応用第一弾商品 日本およびアジアで発売

★パナソニックも技術協力: 糸を吹き付けて作る“はがせる皮膚”、花王が商品化 幅広い応用目指し他社へ呼びかけ

化粧品・スキンケア業界に革命を起こせるか要チェック。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 161,246 14.54%
前期 121,784 11.09%
増減 39,462 3.44%

 

【対前期】+39,462、マージンが+3.44%で、14.5%マージンという上々の仕上がりでしょう。

主な増減内訳は以下の通り。

・減価償却費及び償却費→+20,033

・営業債権      →+11,913

・棚卸資産      →+8,200

・営業債務      →+7,218

・その他       →▲9,297

・法人所得税等の支払額→▲2,641

3Q決算でも、CF計算書を決算短信に掲載するのが花王の企業意識の高さを端的に表している。

減価償却費ですら、掲示しない企業と比べると、これはもはや雲泥の差と言っても良い。

私が花王をガッチリホールドしているのは、この財務能力の高さと意識の高さに依拠するところが大きい。

それにしても忌々しいのが、法人税の支払い額。26億円も簒奪されている。

この26億円を花王などの優良企業が、消費者や従業員などの幸せのために使ったらどれだけみんなが幸せになれたのだろうか?

頭の悪い政治家と、頭が固いクソつまらない官僚が、クソみたいな使い方をするだけ。

日本経済の真の敵は財務省であり、国税庁であり、厚生労働省であるということははっきりしていますね。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 225,000
有利子負債 当決算期末残高 283,435
現金預金 当決算期末残高 239,175
株主資本 当決算期末残高 804,990
当期純利益 業績予測 162,000
総資産 当決算期末残高 1,567,272
発行済み株式数 当決算期末残高 484.039
支払利息 業績予測 2,969
非資金的費用 業績予測 64,625
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 335
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,663
株価 直近株価 8,740
予想配当金額 決算短信 130.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 62,925.039
時価総額 株価×発行済み株式数 4,230,499

 

総資産1.5兆円。株主資本8,049億円。自己資本比率51.4%

有利子負債2,834億円。d/e Ratio0.35倍。

流動資産6,702億円。流動負債4,056億円。流動比率165.2%

ネットキャッシュ▲442億円。

ネットキャッシュが赤字に。大きな理由として、リース負債の増加。

表現が難解で完全に理解できてはいないが、要は、今までは簿外で処理して問題なかったオペレーティングリース取引についても、その負債金額を見積もり、債務として計上しなくてはいけなくなったというようなことが書いてあるのかと思う。

変な会計基準と思うが、IFRSということなのでやむを得ないのでしょう。

仕訳はどんなものなのか定かではないが、資産と負債で両建てしているんじゃないかと思います。

つまり、ROAの悪化要件にもなるのだと理解しています。

そんなので水を差されつつも、時価総額は4.2兆円と堂々のトイレタリーのリーディングカンパニーである。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 20.12%
ROA 総資本利益率 10.34%
PER 株価収益率 26.11
PBR 株価純資産倍率 5.26
ROIC 投下資本利益率 13.30%
WACC 加重平均資本コスト 5.96%
EBITDA 減価償却前営業利益 289,625
FCF Free cash Flow 161,878
EV 企業価値 4,274,759
予想利回り 1.49%
配当性向 38.84%

 

上記したようなIFRSの会計基準を適用することによる財務的な悪影響がありつつも、ROE,ROA,ROICは良いスコアだと思う。

グレアム指数は137.2倍。PBRは5.26倍。安くはないが期待値も高いということ。

株価が少し買いづらいので、株式分割などはしてもらいたいとは思いつつ。

EV/EBITDA14.8倍。

PEGレシオは24.5倍。

FCFが1,618億円で、マージンが10.2%

10%超えは好感。

配当利回りは1.5%

増配で有名な当社だが、少し株価が高すぎるかもしれない。

株式分割をして、個人投資家などにも買いやすくしてくれると良い。

消費者と投資家のエンゲージメントも生まれやすいでしょう。

 

総括

良い決算であり、市場も好感しているようだ。

ただ、業績予想のハードルがやや高いか。

上記したような貼る皮膚、みたいな革新的な新商品が残り四半期でどれくらいスケールするのか見物。

また、絶好調の化粧品なども落着きが楽しみである。

一方でヒューマンヘルスケア事業の落ち込みなどは気がかり。

当該事業の代表的な商品は紙おむつや生理用品など。

アジア、特に中国でバカ売れしていただけに、米中の貿易摩擦などをどれだけ取り戻せるかによる。

こればかりは、気まぐれなトランプや習近平次第で、マクロ経済を読み切ることはどんな有能な投資家や経営者にも不可能。

みんなで仲良く、自由貿易をやってくれればいいのだけど。

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