原発は是か非か、新しい再生可能エネルギーについて

日本という国は、資源が貧しい国です。

福島第一原発の事故が起こる前、日本の発電量の4分の1は原発でした。

しかし原発が2基(伊方原発3号機、川内原発1号機)しか稼働していない今は、その発電のほとんどを老朽化した火力発電所に依存している状態です。

火力発電所では、石油・石炭・天然ガス(LNG)などを燃やして発電していますが、これらの化石燃料を日本は輸入に依存しています。

日本が最近貿易赤字国になったのも、温室効果ガスの削減目標がより困難になったのも、全てこの、火力発電所頼みになってしまっている事が大きな要因です。

IEA(International Energy Agency)の出している、

「Energy Balance of OECD Countries 2014」によれば、OECD諸国の1次エネルギー自給率の比較で、日本は34か国中33位という結果でした。

時系列推移は以下の通り。

1973年 9.7%(第一次オイルショック)

2010年 19.9%(震災前)

2012年 6%(福島第一原発事故後)

日本以外の国は以下の通り。

カナダ  173%

アメリカ  85%

UK    57.5%

フランス  53.9%

94%ものエネルギー源を海外に依存している日本。

これはもちろん良くない傾向。

資源価格の変動がモロに物価に直撃しますし、資源国との外交では最初からハンディを背負っているようなものです。

だから日本はどうしても原発による発電を軌道に乗せ、長年の資源コンプレックスから解放されたかったのですが。

IEA のEnergy Statisticsでは、発電量の内訳が記載されています。(2010年版)

日本の内訳は、

・原発  25.8%

・火力  65.2%

・水力   8.1%

・その他  0.9%(地熱や風、太陽光発電などの再生可能エネルギー)

 

フランスは原発依存度が75.3%

日本と同様、天然資源産出国でないフランスがエネルギーを自給できているのは、この原発利用によるところが大きいのです。

フランスの原発はそれゆえ、日本よりも安全基準が厳しいと言われています。

(事故後は日本もかなり厳しくなりましたが。)

日本も安全基準を今後高くしていくしかないので、これは電力コスト増は避けられない事となります。

ちなみにブラジルは水力発電が8割近くという国です。

 

アメリカの原発依存度は19.2%

日本と同様に火力発電のウェイトが大きい国です。

 

ドイツは再生可能エネルギー促進のパイオニア。

風力発電や太陽光発電が盛んです。

再生可能エネルギー依存度がなんと30%弱もあるそうです。

エネルギー面でも、日本はドイツを見習うべきなのですね。

 

日本原子力産業協会の、

「世界の原子力発電開発の動向」によると、原発設備容量は以下の通り。

1位 アメリカ 100基

2位 フランス  58基

3位 日本    48基

4位 ロシア   29基

5位 韓国    23基

6位 中国    17基

日本はこのほとんどが停止中です。

動いているのは、伊方原発と川内原発の2基だけ。

中国は今もガンガン原発を建設しています。

この建設中の原発が全て、稼働すれば、世界2位になると言われています。

 

日本はいつまでも老朽化した火力発電所に依存してはいられません。

しかし昨今の風潮として、原発を廃炉にしようという動きが強くなってきたかに見えます。

もし原発を廃炉にしてしまえば、各電力会社が経営破綻する可能性が高いです。

(持っている原発資産の価値が0になってしまうわけで。というよりただの費用の固まりになってしまうからです)

電力会社の大株主は地方自治体と金融機関です。

だから、電力会社が破綻したら、日本経済がパニックに陥ります。

よって原発を廃炉にして、電力会社を破綻させるわけにはいかないのです。

だから、結論的には、新しい厳格な安全基準で以て、原発を再稼働していくしか、今の所方策はないわけです。

 

日本のここ最近の天然ガスの輸入量は下記の通りです。

2010年 7,000万トン 3.4兆円。

2013年 8,749万トン  7兆円。

なんと驚くべきことには、1,749万トン取引量が増えただけで、その購入価額が倍以上になっているのです。

これにはいくつか理由があります。

・円安の影響

・天然ガスを液状化(LNG)してから専用船で輸入しているコスト。

・でも一番の原因は、購入金額を原油価格とリンクさせていたのが大きいのです。

(原油価格スライド方式)

当時、シェール革命で天然ガスは比較的安価だったのですが、原油価格が高騰していたので、それとリンクさせられた天然ガスの価格も高騰していたために日本は大損ぶっこいたというわけです。

・また積極的に天然ガスのパイプラインを整備してこなかった、という落ち度もあります。

 

日本は大きな流れとしては脱原発の方向です。それ自体は私もアグリーです。

安全基準が高くなり、結局原発発電は高コストになってしまったので、これは致し方ない流れかと思います。

しかし上にも書いてきた通り、火力発電依存では、温室効果ガスを多く輩出してしまいますし、また、化石燃料の輸入を外国に頼らざるを得ないため、外交の舵取りが極めて難しくなります。つまりこちらも高コストなのです。

 

だから我々が今後考えねばならないのは、原発や火力発電の代替エネルギーをどうするかという課題なのです。

現時点では再生可能エネルギーは全体の発電量の1%に満たないものです。

ドイツは、

「2050年までに電力の80%を再生可能エネルギーで賄う」と目標を立て、着々と実行に移しています。

日本もドイツを見習い、再生可能エネルギーのシェアを増やしていかねばならないでしょう。

そのために今注目されているのが、「地熱」エネルギーです。

日本は火山帯の上にあり、地熱資源に関しては、世界で3番目のポテンシャルを秘めていると言われています。

地熱発電のイノヴェイション、そしてブレイクスルーが為されれば、日本や世界に大きな恩恵がもたらされます。

日本という資源貧国は、再生可能エネルギーの研究、つまり人材に投資するしか道はないという事なのです。

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