【メガバンク3社】2018-2019(決算比較分析)

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規制業種3大決算比較。今回はメガバンク3社(三菱UFJ、三井住友、みずほ)

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

三菱UFJ 三井住友 みずほ
経常収益 6,697,402 5,735,312 3,925,649
経常利益 1,348,043 1,135,300 614,118
経常利益率 20.1% 19.8% 15.6%
営業CF 5,609,305 4,596,242 △ 2,636,096
営業CFマージン 83.8% 80.1% -67.2%
最終利益 872,689 726,681 96,566

 

・経常収益トップは三菱で6.6兆円。ついで5.7兆円のSMBC。みずほがガクンと下がって3.9兆円。

・経常利益率比較。三菱が20.1%でトップ。1社のみ20%台に乗せている。ワーストはみずほ。三菱に4.5%も離されている。

・そうは言いながらも、メガバンクの経常利益率は総じて高い。電力などとは比べ物にならないほどに高い。

【電力大手3社】2019.3(本決算比較)

・一方で、鉄道などと比べるとJR東海ほどには暴利を貪っているわけではない。

【鉄道大手3社】2019.3(決算比較分析)

・これだけ利益を出しているならば、まだまだ預金口座手数料で消費者から搾取するなど甘えたことを言うべきではない。

(業務の合理化・効率化⇒リストラなどをもっと推し進めてから。特に高い人件費を正当化する経済合理性をまず示すべし)

・最終利益、みずほが965億円と1,000億円を割る。減損5,036億円が効いている。

内訳は、店舗、ソフトウェア、外債運用損など。レガシー金融機関の中でも、とりわけその、経営センスのなさが露呈している。

★みずほ減損損失について

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42125910W9A300C1I00000/

 

決算パラメタ

三菱UFJ 三井住友 みずほ
総資産 311,138,903 203,659,146 200,792,226
株主資本 13,300,160 9,054,436 7,303,034
現金預け金 74,206,895 57,411,276 45,108,602
有利子負債 273,800,813 177,071,465 180,588,618
支払利息 1,809,580 1,157,482 1,293,846
非資金的費用 340,201 294,929 172,280
EPS 67 520 4
BPS 1,020 6,479 288
配当金額 22 180 8
配当総額 286,926 251,568 190,218
発行済み株式数 13,042.072 1,397.599 25,362.376
株価 554 3,733 167
時価総額 7,226,612 5,217,238 4,232,980

 

時価総額、三菱が7.2兆円でトップ。総資産が311兆円。有利子負債が273兆円。差額が38兆円程度。

レガシー金融機関にそこまでの価値が本当にあるのか。

三菱UFJ 三井住友 みずほ
自己資本規制比率 16.0% 20.8% 18.9%
有価証券 65,026,821 24,081,180 27,847,545
 内国債 22,643,036 6,234,326 11,896,134
 Ratio 34.8% 25.9% 42.7%

 

日本で金融業を営む上で重要な自己資本規制比率。

これが低いと、改善命令を出されたり、メガバンクならまずないが、金融業登録を取り消されたりもする恐ろしい規制。

銀行が一般の利用者から、100兆円単位のカネを預かって、それをリスクオンしすぎたら預金者を保護しきれないために設けられた制度。金融業の安全装置である。

だから金融機関は預金者のカネを不用意に株式などのリスク資産に投資してはいけない。

よって、自然安全資産(国債)に対する投資が相対的に大きくなる。

国債をロングしてさえいれば、ひとまず規制は安心。

国債が値崩れしたら、その時は自己資本規制で死んでしまうが、そもそも、国債がそこまで値崩れしてしまうシチュエーションなら、もはや行政もただでは済まない。

金融庁の出先機関に過ぎないメガバンクも一蓮托生。

国債を買ってHOLDしてしまえば、メガバンクの仕事はほぼ終わりなのではないか。

だから、国債の金利は上がらない。国債のロングばかりされると市中にカネが出回らなくて困るので、マイナス金利などという荒業を行使している。

それでも投資機会がない、衰退国家日本である。

【マクロ経済研究】金利

国債の金利が上がらないということは、将来的な日本のGDPの成長率も上がらないと見込まれているということ。

結局メガバンクとは他に手もなく、国債をロングするより他ないのである。

それなのにマイナス金利で資金をリスクに晒すように行政からプレッシャーをかけられている。

正に死に体と言うのが、レガシー金融機関の実態なのではないかと思う。

 

当期決算から計算する経営指標

三菱UFJ 三井住友 みずほ
ROE 6.56% 8.03% 1.32%
ROA 0.28% 0.36% 0.05%
ROIC 0.30% 0.39% 0.21%
PER 8.3 7.2 43.8
PBR 0.5 0.6 0.6
WACC 0.7% 0.8% 0.8%
EBITDA 1,688,244 1,430,229 786,398
FCF 1,207,801 1,025,608 567,526
EV 206,820,530 124,877,427 139,712,996
配当利回り 3.97% 4.82% 4.49%
配当性向 32.9% 34.6% 197.0%

 

まあ、低いROE。その中でも、減損などでやっちゃっているみずほのスコアが一段と悪い。

ROAはどこも地を這うようなスコア。金融機関は預金者から集めたカネなどを資産負債両建てグロス表示しないといけないので、総資産が肥大化し、ROAのスコアがかなり低いのは仕方ない。

それにしても、ROICも横並びで超低い。

カネがあってもリスクは取れないのだから仕方ない面もある。

一体他にどうしたらいいのか?という嘆く気持ちがとてもよく分かる。

つまりレガシー金融機関に残されている唯一の取りうる経営手段とは、撤退戦以外ないのであろう。

三菱UFJ 三井住友 みずほ
グレアム指数 4.5 4.1 25.4
EV/EBITDA 122.5 87.3 177.7
PEGレシオ 測定不能 測定不能 測定不能
FCFマージン 18.0% 17.9% 14.5%

 

グレアム指数も低い。最終利益が1,000億円を割っているみずほ以外。

これが投資家の期待値の低さを厭がおうにも物語っている。

EV/EBITDAも弱すぎ。100倍を割っているのがSMBCのみ。

全社仲良く、マイナス成長。

比較的SMBCがマシ、といったところだろうか。

 

総括

レガシー金融機関に残された道は撤退戦のみであるように思う。

つまり、

・相対的に、相当に高い人件費

・高齢行員の余剰人員

・使用者の利便性置き去りでセンスのかけらもないレガシーシステム

・不必要に豪華な支店をはじめとしたインフラ

これらを合理化していき、徹底的に若返りを図るのが得策であろう。

手をこまねいている暇はなく、行うべきは、

・キャッシュレス化の推進

・顧客利便性(UI/UX)の追求(使いづらい旧来からのクソシステムを簡素化合理化)

・リストラの断行(50代以上職員のリストラ、若手の登用、支店などのハードウェアの合理化)

などが打つべき手であり、リスクも取れないのに、マイナス金利で袋小路、などと嘆いている場合ではないのでしょう。

とにかく3行の内、一行でもいいから、「変わる」という真の気概を見せて欲しいものです。

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