【オススメ漫画】釣りバカ日誌
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今回は40年以上続く傑作長寿大河漫画「釣りバカ日誌」を紹介。
漫画や小説の実写化、というのが、反吐が出るほど嫌いな筆者ですが、この釣りバカ日誌という作品については、実写化に成功した数少ない漫画のひとつなのではないかと評価しています。
釣りばかりやっている不良社員のハマちゃんと、謹厳実直な企業経営者であるスーさんという対象的な二人がひょんなことから悪魔の趣味である釣りに魅せられ、公私の「私」による紐帯を強くしていくというストーリー。
若い時読んだ際には、
「何だかデフォルメされた変な絵だ」とか
「ずっと素人が釣りやってる漫画のどこが面白いんだ」とか
「そもそも’合体’ってなんだよ」とか
全然面白いと思えなかったのですが、自分がサラリーマンになって、その悲哀をそれなりに経験すると、いつの間にか、この漫画が面白くて面白くて仕方なくなっていました。
子供の時に、ビールを飲んでも苦いだけで、敢えて健康を害してまで飲む理由が分からない、というのと似ている現象と思います。
そこで私の考えるこの漫画の面白さを少しでも世に伝え、サラリーマン諸氏にもっと読まれるように、僭越ながら啓蒙していく必要があろうという使命感に駆られ、今回論文を投稿しようとしている次第です。
・First Priorityはいつも釣り。でも家族もそれなり。
釣りに目覚めた後のハマちゃんの人生のFirst Priorityはいつも釣り。
(家族もちょいちょい蔑ろに。釣り好きが高じて、息子の名前を「鯉太郎」にするという狂人ぶりを発揮)
(四国に単身赴任する際も家族と離れる寂しさよりも、四国での釣りライフに期待をするなどの畜生ぶりを発揮)
でもそんなハマちゃんのことを妻のみち子さんも、鯉太郎もなんだかんだ大好き。
(美しい妻のルックスを引き継ぎ、鯉太郎は素直でかわいらしい天使のような少年に育ちます)
これは、ハマちゃんの適度な距離感が良いんだと分析しています。
あんまり対人関係で、特定の人間に執拗にコミットしすぎると、むしろその人の好意から遠ざかることは多くの大人には納得してもらえると思います。
ハマちゃんは正にそうだと思っていて、常に釣りにコミットしているために、過剰に家族とタッチしないのです。
そしてそれがいい。
この飄々としているんだけど、少しドライな魅力が、ハマちゃんの求心力の源泉なのではと考えています。
・First Priorityはいつも釣り。でも仕事もそれなりにやる。
釣りのことしか考えていないハマちゃんですが、実は仕事もそれなりにできる/やるキャラ。
それなりにひとつの会社で一生懸命にキャリアを積んでいるために、会社の生き字引みたいな存在になっていて、他部署間とかお客さんとかの間の連絡ハブのような役割もちょいちょい果たしたりして会社にもそれなりに貢献/重宝されています。
これがもし、仕事にフルコミットしている人だと、昇進させてもらえなかった、とか、昇給させてもらえなかった時に、
「俺はこんなに会社に尽くしているのに…」
とか絶望したり、会社に怨みを募らせたりしがちで、それで精神病を発症させたり、あるいは、そんなにコミットしていて大好きだった会社に憎悪を募らせ、ヘイトになった挙句、結局辞めちゃったりします。
ところが、ハマちゃんにとっては、会社とは、飽くまで釣りの遊興費や生活のベース維持費を得るための場所であり、(当然釣りの方が比重多め)会社や仕事に過剰にコミットすることがない。
だからむしろ強い。耐性がある/靱性がある、という意味で、強い。
仕事にフルコミットして、短期的に成果を上げる有能な「ビジネスマン」って一般的に、息の長いプロジェクトで会社を支え続ける「サラリーマン」より息切れは早いのではないでしょうか。
会社と適切な距離を置き、会社に過度に期待せず、よって人事情報にも達観。
毎朝、釣り新聞を持って出社。(それ以外は手ぶら)そして、朝の大便は家ではしてこず、タイムカードを押してから、必ず会社で済ませる、という反社畜の徹底ぶり。
これくらいの温度感で仕事をしてくれる人を実は多くの企業は求めていたりしないだろうか、とか思わないでもない。
真面目に仕事しすぎて、うつ病になって、労務当局から立ち入り検査されたり、労災申請させられてたりする方が会社や管理職のダメージ大きかったりするでしょう。
そしてそれら以上に、最も重要なこと。
釣りを仕事にしない。
一番好きなことは仕事にはしてはいけないという教訓をこの漫画は描いてもいるのでしょう。
人生というのは制約があるからこそ楽しい。
(会社や家族から釣りを制約されて、それでも時間を捻出してやるから釣りは楽しい)
(厭な嫌な会社や学校があったればこそ休日に解放感を味わえる)
つまりまとめると、
・仕事にはフルコミットしない、
・一番好きなことを仕事にしない、
というハマちゃんの哲学が段々と形成されていき、サラリーマンはそこにシンパシーを感じるのです。
・Work Life Balanceを先取った名作
家族それなり、仕事それなり、趣味に全力投球。
果たして終身雇用や年功序列が破壊されつつあり、法律婚をして一戸建てをローンで購入し、その郊外で家族と住むという昭和のロールモデルが徐々に過去のモノとなりつつある昨今、実はこのハマちゃんの生き方こそが、ひとつの道しるべにすらなっていると私は読んでいて直感しました。時代を先取る能力と筆致はお見事。
ハマちゃんの場合、家族:仕事:趣味=2:1:7、くらいのアロケーションなのかもしれません。
この配分については個人差があっていいと思っています。あるいは投資対象がもっと多くても良いでしょう。
ただ最低3つ以上には配分しないと、サラリーマンってやってられなくないすか?
みんな凡人だからサラリーマンをやっているのかと思いますが(私も当然そうです)、凡人だからこそ、何かひとつにフルコミットしてはいけないんですよね。
仕事と家族以外のもうひとつ、精神の逃げ場を作っておくことの重要性を説いているこの漫画は実は、全サラリーマン必読の書と言って差し支えないと私は考えています。
ホワイトカラーの正社員サラリーマンなんて、実は勘違いしているだけで大した仕事はしていません。
言ってみれば、解雇規制に守られた、生活保護のようなものです。
なので、無意味な残業などはすぐに切り上げて、その時間とカネを家族や趣味に使いましょう。
そうすればみんなハッピー! だとこの漫画は40年前からずっと提唱し続けてくれているんですね。
本当にすごい漫画と思います。
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