【通信サービス大手3社】2018-2019(決算比較分析)

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日本の通信費の高さが普及と利活用を妨げているという話。

今回は2018-2019における通信サービス大手3社(NTT、ソフトバンクG、KDDI)の決算数値を比較分析。

決算情報および定性情報は各社決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

NTT ソフトバンクG KDDI
売上高 11,879,842 9,602,236 5,080,353
営業利益 1,693,833 2,353,931 1,013,729
営業利益率 14.3% 24.5% 20.0%
営業CF 2,406,157 1,171,884 1,029,607
営業CFマージン 20.3% 12.2% 20.3%
最終利益 854,561 1,411,199 617,669

 

通信サービスと言っても単純比較ができないのは重々承知しています。

特に、ソフトバンクは投資銀行業務が決算数字に与えるインパクトが他2社と比較してもケタが違う感じ。

NTTとKDDIの経営者はどう頑張っても、サラリーマン経営者・半分官僚みたいなものですから、稀代のEntrepreneurである孫正義とは比較のしようがない。決算もまた同じ。

ソフトバンクは老大国である日本で、情弱の高齢者を半ば騙すような高い利用料でボって、それがキャッシュカウとなっており、そしてそのカネで、アメリカや中国などのまだ成長余力のある経済大国に投資している。

グローバル資本主義的には、圧倒的に正しいあり方であると思う。

日本の総務省などは、あまりその経済活動を邪魔しないように、自粛しているべきであろうとも考えます。

さて、売上だけ見れば、NTTが圧倒的。11.8兆円も計上されている。

これも高齢者を始めとした、情弱をダマくらかして稼いでいるカネ。

そういう風に書くと、悪く聞こえるが、大手通信会社はそのカネを使って、通信インフラに投資したりしている。

情報に明るい若者は、そのインフラにフリーライドして、格安携帯などで、スムーズな通信環境を享受できる。

実は余剰資金が余っている高齢者から、若者への所得移転としては全然悪くないスキーム。

これも、総務省は邪魔をしないで欲しいところです。

各社、営業利益も営業CFマージンも厚い。

ただ何度も書くが、有効な資産運用を知らない情弱の高齢者などから、高い利用料を徴収し、

そのカネで、国内の通信インフラを整備したり、成長余力のある海外の企業などに投資したりする。

これは老大国・衰退途上国日本の果たすべき正しい役割。

総務省とかの経済のわからない官僚や政治家連中は、このありうべき経済活動に対して、口出しをすべきではない、というのが私の考え。

合法的な振り込め詐欺とも言い換えることができるだろうか。

 

決算パラメタ

NTT ソフトバンクG KDDI
総資産 22,295,146 36,096,476 7,330,416
株主資本 9,264,913 7,621,481 4,183,492
現金預金 946,134 3,858,518 204,597
有利子負債 4,262,726 21,523,388 1,284,818
流動資産 6,579,966 7,757,988 2,432,498
流動負債 5,228,071 8,681,697 1,377,801
支払利息 36,362 633,769 10,012
非資金的費用 1,333,647 1,694,187 562,402
EPS 440 1,298 259
BPS 4,773 7,008 1,755
配当金額 180 44 105
配当総額 349,392 47,853 250,309
発行済み株式数 1,941.069 1,087.561 2,383.892
株価 5,166 5,226 2,861
時価総額 10,027,561 5,683,595 6,820,316

 

総資産

NTT 22.2兆円。ソフトバンクG 36.0兆円。超巨大資本が並ぶ中、

KDDIの総資産は7.3兆円と殊の外スリム。BSが軽いのは好印象ですね。

時価総額はNTTが圧倒的。10兆円の大台をキープしている。

意外とソフトバンクGはそこまで大きくなく、5.6兆円。まあ小さくはないですが、相対的に。

KDDIが6.8兆円。NTTの馬鹿でかさが分かる。

NTT ソフトバンクG KDDI
自己資本比率 41.6% 21.1% 57.1%
D/Eレシオ 0.46 2.82 0.31
流動比率 125.9% 89.4% 176.5%
ネットキャッシュ △ 3,316,592 △ 17,664,870 △ 1,080,221
 対総資産比率 -14.9% -48.9% -14.7%

 

自己資本比率、D/Eレシオを比較すると、ソフトバンクGの財務状況の危険さが良く理解できる。

レバレッジを他の2社の7倍くらいかけている。

ここがサラリーマン経営者・半官僚経営者と、孫正義との大きな違いなのでしょう。

リスクをどこまで取れるかが、経営者の器量。孫正義は良くも悪くも格が違う。

ネットキャッシュに至っては、ソフバンは▲17.6兆円。

通信インフラ企業は、基地局や電波網を整備するために、インフラ投資にカネをかけなければならない。

だから、なるべく資本コストの安いDEBTファイナンスで賄いたいが、それにしてもソフバンのレバレッジのかけ方はケタ違いである。

飽くなき挑戦とは、リスクを積極的に取っていくことと同義なのでしょう。

 

当決算から計算する経営指標

NTT ソフトバンクG KDDI
ROE 9.22% 18.52% 14.76%
ROA 3.83% 3.91% 8.43%
ROIC 8.06% 5.20% 11.93%
PER 11.7 4.0 11.0
PBR 1.1 0.7 1.6
WACC 2.9% 2.3% 4.8%
EBITDA 3,027,480 4,048,118 1,576,131
FCF 237,728 281,521 289,971
EV 13,344,153 23,348,465 7,900,537
配当利回り 3.48% 0.84% 3.67%
配当性向 40.9% 3.4% 40.5%

 

経営効率で、見ると、NTTが一気にトーンダウン。

図体だけでかい、官僚体質が数字の上でも浮き彫りに。

ソフバンとKDDIは悪くない。ROE,ROA,ROIC

ソフバンは上記してきたように、レバレッジをしこたまかけているので、ROEが大きくなる。

その分、借金しすぎて、BSはそれなりにでかいため、ROAは悪い。

これはあまり好感度が高くない。

一方KDDIは良い。ROAが8%超えているのは上手い経営と言って差し支えないのでは。

また、ROICが10%を超えている。

普通、インフラ投資のために、DEBTやEQUITYが大きくなりがちなので、ROICはその値が小さくなりがちなのであるが、これは大健闘と言えるでしょう。

それだけ情弱をダマして、カモるのが上手い、と言い換えることもできます。

NTTはただ単に、大昔からの先行者利益が大きいだけ。

良く言われるのが、通信サービスや交通インフラなどは、営業利益だけを見ているとその判断を誤るということ。

実際に見るべき数字とはROICであって、既存の資金調達をどうこなしているか、を見る方が本質なのです。

それを考えると、KDDIは商売が上手い。

基本線では、NTTと横並びのはずなのに、利益率や経営効率では、もはやNTTと同列に並べて論じられたくはないと感じているのでは。

NTTとKDDIは配当利回りもなかなか良い。

ソフバンの配当利回りは低い。借金が多すぎて、高い資本コストを負担できなくなっている。

 

NTT ソフトバンクG KDDI
グレアム指数 12.7 3.0 18.0
EV/EBITDA 4.4 5.8 5.0
PEGレシオ 11.4 2.2 10.5
FCFマージン 2.0% 2.9% 5.7%

 

各社安いが、特にソフバンの安さが際立っている。

グレアム指数3.0倍。EV/EBITDA5.8倍、PEGレシオ2.2倍。これは安い。

レバレッジを掛け過ぎの危険経営を投資家が忌避しているのでしょうか。

NTTもKDDIも安いが、KDDIの方がまだ、期待値が高いというのはやはり市場は正直。

 

業績予想から計算する経営指標

※ソフトバンクGは業績予想を開示していないので、NTTとKDDIの一騎打ち。

NTT KDDI
売上 11,830,000 5,200,000
営業利益 1,550,000 1,020,000
営業利益率 13.10% 19.62%
最終利益 855,000 620,000
EPS 440 260
予想配当金額 190 110
予想配当総額 368,803 262,228

 

売上についてはNTTがKDDIのダブルスコア。

ただ営業利益率はKDDIの圧倒的な勝利。

NTT KDDI
ROE 9.23% 14.82%
ROA 3.83% 8.46%
ROIC 7.37% 12.01%
PER 11.7 11.0
EBITDA 2,883,647 1,582,402
予想FCF 2,331,227 1,218,874
配当利回り 3.68% 3.84%
配当性向 43.1% 42.3%

 

ROE,ROA,ROICなどの経営指標では、KDDIの圧勝。

NTTも図体の割には奮闘しているが、それでもやはり総務省の出先機関にしては、という冠言葉がつきます。

NTT KDDI
グレアム指数 12.7 17.9
EV/EBITDA 4.6 5.0
PEGレシオ 測定不能 10.9
FCFマージン 19.7% 23.4%

 

NTTはマイナス成長。

なので、期待値も、KDDIと比較すると低い。

どちらかを買えと言われたら、迷わず、KDDIの一択でしょう。

ソフバンは好き好き。

 

総括

総合的に、KDDIが一番良いかな、と個人的には思いました。

携帯の通信もKDDIの電波の方が、質が良いような気がします。

ソフトバンクGは本当に好き好き。

私は、借金多すぎて怖いな、手は出さない方が良さそうだな、と直感的には感じます。

良くも悪くも、リスクを取りまくる孫正義という経営者。

ここの好き嫌いなのかなと思います。

NTTは本当に売上と図体だけはでかいですが、これは既得権益によるところがあまりにも大きいでしょう。

その金メッキを剥がしたら、そこに残るのは、総務省の手先となった半官僚の経営者。

投資先としてはあまり魅力がないようには感じています。

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