【コンビニ大手3社】2019.2(本決算比較)

関連過去記事。

★コンビニ大手3社(2018.2)

http://tamojun51.com/archives/1832

★ビール大手3社(2018.12)

http://tamojun51.com/archives/2373

★トイレタリー大手3社(2018.12)

http://tamojun51.com/archives/2363

セブン&アイ、ローソン、ユニー・ファミマ。

コンビニ大手3社の2019.2期、本決算内容を比較分析。

決算情報は各社決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
売上高 6,791,215 700,647 617,174
営業利益 411,596 60,781 51,553
営業利益率 6.1% 8.7% 8.4%
営業CF 577,979 128,594 159,742
営業CFマージン 8.5% 18.4% 25.9%
最終利益 203,004 25,585 45,370

 

売上は桁違い。セブンの一人勝ち。6.7兆円。

セブンの営業利益率は6.1%と他者との相対比較では劣後するが、これだけ売上に圧倒的なボリューム差が発現してしまうと、あまり関係ないのかもしれないとすら思う。

というか、これだけ、他社よりも利益率を絞って、良い商品を安く、エンドユーザーに提供している。

その企業努力の成果が、この営業利益率に如実に反映されているのかもしれない。

営業CFマージンでは、ユニー・ファミマがとんでもなく強く出ている。25.9%

これは、従来までと数字の見せ方を変えたことが大きく影響。

継続事業(主力のコンビニなど)と非継続事業(コンビニ以外等)を分け、売上は継続事業のみを表示しているため。

非継続事業と謳っているくらいなので、いずれかのタイミングで、事業を止めるのでしょうか。

他ではローソンの営業CFも強い。

営業CFマージンでも、セブンは見劣り。

さはさりながら、やはりセブンが、国内コンビニの、「Top of the 3」であることは誰も否定できない。

営業利益率や営業CFマージンが、とても大事な指標であることは、議論の余地がないが、こと、小売しかもコンビニという業態においては、売上の規模は正義なのだろうと思いました。

 

決算パラメタ比較

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
総資産 5,795,302 1,342,490 1,372,117
株主資本 2,470,808 270,649 568,762
現金預金 1,314,564 354,240 353,498
有利子負債 1,105,187 606,791 321,976
流動資産 2,353,042 623,998 603,865
流動負債 1,992,795 598,522 450,944
支払利息 12,110 2,768 2,079
非資金的費用 248,212 66,844 59,397
EPS 229 256 90
BPS 2,793 2,705 1,124
配当金額 95 255 144
配当総額 84,034 25,515 72,882
発行済み株式数 884.568 100.057 506.126
株価 3,835 5,250 2,855
時価総額 3,392,319 525,299 1,444,988

 

総資産5.7兆円でセブンがトップ。

時価総額でも、当然に、セブンがトップ。3.3兆円。

ユニー・ファミマが1.4兆円で追随できるかどうか。

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
自己資本比率 42.6% 20.2% 41.5%
D/Eレシオ 0.45 2.24 0.57
流動比率 118.1% 104.3% 133.9%
ネットキャッシュ 209,377 △ 252,551 31,522
 対総資産比率 3.6% -18.8% 2.3%

 

自己資本比率ではセブンが42.6%でトップ。

一方ローソンは20.2%とかなり低い。

ローソン1社のみ、やたらと借金が多いのがその原因。

ローソンのD/Eレシオが2.24倍とかなり大きく、若干恐怖を感じる規模の債務。

同社はネットキャッシュでも大きく劣後しており、▲2,525億円の赤字。

1社飛びぬけて、財務内容が悪く、悪目立ちしている。

セブンとファミマの財務状況は良い。

セブンの方が、ファミマよりも安定感強い。

 

当決算から計算する各社経営指標

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
ROE 8.22% 9.45% 7.98%
ROA 3.50% 1.91% 3.31%
ROIC 7.41% 4.46% 3.72%
PER 16.7 20.5 31.8
PBR 1.4 1.9 2.5
WACC 2.7% 3.2% 8.4%
EBITDA 659,808 127,625 110,950
FCF △ 56,186 27,875 273,499
EV 3,182,942 777,850 1,413,466
配当利回り 2.48% 4.86% 5.04%
配当性向 41.4% 99.7% 160.6%

 

ROE,財務内容が悪いだけあって、ローソンがそれなりに良く出ているが、しかしそこまで抜群、というほどではないか。

ROAではセブンの勝ち。ただそんなセブンのROAでも、他業種と比較すると弱いのは否めない。

ROICではセブンが一歩抜きんでている。ここらへんは強い。まあもう少しスコア欲しいが。

PBRを俯瞰して見てもセブンが安いのは明らか。

配当利回りでは、ファミマがかなり高い。現在、5%を超えている。

ローソンの配当利回りも高いが。カネがないのに大丈夫なのか。

無茶な配当をしていないのがセブンのみみたいな感じ。

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
グレアム指数 22.9 39.8 80.9
EV/EBITDA 4.8 6.1 12.7
PEGレシオ 15.9 測定不能 25.7
FCFマージン -0.8% 4.0% 44.3%

 

グレアム指数ではセブンがダントツ安い。EV/EBITDAも。PEGレシオも。

FCFではセブンのみ赤字。5,641億円も投資CFを使っていることが大きな原因。

セブンはやはり未来に投資しているのでしょう。

一方で、ファミマのFCFマージンが厚い。

継続事業と非継続事業を分けたことが原因していると思われる。

それにしても、もう少し上手く、マージできなかったものか?

 

業績予想から計算する経営指標

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
売上 6,741,000 727,000 525,000
営業利益 420,000 60,800 65,000
営業利益率 6.23% 8.36% 12.38%
最終利益 210,000 18,000 50,000
EPS 237 180 99
予想配当金額 95 150 40
予想配当総額 84,034 15,009 20,245

 

売上はダントツでセブン。6.7兆円。

セブンだけに7兆円に乗せたい気持ちが出てくる。

ただ、やはりこれ以上の規模拡大は、原則内需頼みのコンビニではきついのかも。

人口も減っているわけですし。

ファミマの利益率がかなり良化する予定でもある。

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
ROE 8.50% 6.65% 8.79%
ROA 3.62% 1.34% 3.64%
ROIC 7.56% 4.46% 4.70%
PER 16.2 29.2 28.9
EBITDA 668,212 127,644 124,397
FCF 518,524 105,975 101,231
配当利回り 2.48% 2.86% 1.40%
配当性向 40.0% 83.4% 40.5%

 

利益率が大幅に改善されたことにより、ファミマがROEでトップに。

ROAもファミマ。

ROICのみはセブンが圧勝という感じですね。

ローソンとファミマに関しては、配当が多少、普通の企業っぽくなった。

セブン&アイ ローソン ユニー・ファミマ
グレアム指数 22.2 56.6 73.4
EV/EBITDA 4.8 6.1 11.4
PEGレシオ 15.8 29.2 22.9
FCFマージン 7.7% 14.6% 19.3%

 

グレアム指数、EV/EBITDA、PEGレシオ、全ての指標においてセブン一人勝ち。

この3社で比較すると、かなり割安。

おそらく、配当が関係していると思われる。

ローソンとファミマの配当は当期までえげつなかったので。

財務状況などを鑑みるに、ローソンは来期の予算でも、配当は払い過ぎである。

FCFマージンでも、ファミマ強い。ローソンも強い。

ただ上でも書いたように、利益率やCFマージンが低いということは、それだけ、消費者に還元してくれているということを意味している可能性が大きい。

粗利率を比較すると、

セブンが80%、ローソンが68.6%、ファミマに至っては、なんと22.9%!!

議論するまでもなく、セブンはかなり高い原価率。

それだけ良い商品を安く、消費者に提供してくれている、ということなんですね。

どの銘柄を買うか、以前に、使うなら、セブンでしょ?という気持ちになります。

 

総括

こうして比較して見ると、消費者としても、そして株を買うにしても、セブンの一択なのではないかな、という結論は揺るがないように思えます。

原価率が高いだけあって、惣菜・弁当は、他社と比較しても、セブンが圧倒的に美味いと、消費者としては感じています。

さはさりながらも、セブンがこれだけ美味しい商品をあれだけ安価で提供してくれるのは、ローソンやファミマとの競争による影響なので、ローソンとファミマにも今後頑張ってもらわねばなりません。

さて、最近、コンビニを取り巻く話題では、24時間営業是か非か論が熱い。

★セブンオーナー「過労死寸前」で時短営業

https://www.bengo4.com/c_18/n_9269/

セブンイレブンを我々が日々利用できる裏には、フランチャイズオーナーのこのような常軌を逸した過重労働があるんだな、ということは肝に銘じておきたいところではありますね。

とは言いつつも、24時間開店という「便利」を提供するサービスは、上記したような他社との競争のためにやらなくてはならないことですから、できれば各社続けたいというのが本音なのでは。

例えば、深夜帯については商品の価格を20%くらい値上げして、その分、深夜帯のアルバイトの時給を高くするとか、そういう舵取りをしてみてもいいのかなとか思います。

社会の公器となって久しい、コンビニならばこそ、今後直面する様々な課題に対して、政治ではなく、市場原理において最適解を見つけて行って欲しいと切望するところです。

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