【プラップジャパン】2018.8(本決算)

広報・PRの支援、コンサルティングが主力事業。

外資系企業に強く好採算。M&Aに意欲。

広告とか宣伝とかPRとかって、これからどうなんだろうとは思う。

★ネット広告に支配されていく広告業界。

http://tamojun51.com/archives/921

基本的には、GoogleとかFacebookがよりその寡占状態を拡大させていくのではないかという大方の見方通りになり、電通とか、日本の既存の広告会社は基本、死んじゃうんではないかと思わないでもないですが。

★広告大手3社(2017-2018年決算)比較

http://tamojun51.com/archives/2034

今回は当社の2018.8期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 6,818 904 538
前決算② 6,591 819 439
当期業績予想③ 6,640 834 466
翌期業績予想④ 7,010 920 539
①-② 227 85 99
成長率 103.4% 110.4% 122.6%
①-③ 178 70 72
達成率 102.7% 108.4% 115.5%
④-① 192 16 1
成長率 102.8% 101.8% 100.2%

 

【対前期】

増収(+227、103.4%)、増益(+85、110.4%)

営業利益率は12.4%から13.3%へとアップしている。

なかなか高い営業利益率。

結構中国における売上が大きい。日本の約半分程度。

中国の自動車メーカーのPRイベントとか?モーターショーの広報対応など。

中国市場に販路を求めたのは、経営的には成功だったのでしょう。

少なくとも、当期までは。

ただ、マクロ経済的には、中国の景気減速が囁かれるようになってきましたから。

★日本電産、2018.12期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/2298

従来通りに稼げるのかは随分怪しいところ。

【対当期業績予想】

増収(+178、102.7%)、増益(+70、108.4%)

営業利益率は12.6%を見込んでいたので、超過達成。

計画はきちんとこなしています。

【対翌期業績予想】

増収(+192、102.8%)、増益(+16、101.8%)

営業利益率は13.1%を見込む。

それなりに意欲的と言えなくもない計画。

ただ上記もした通り、中国や、足元、国内の景気だって、決して楽観できるような状態ではない。

果たして計画通りに行くのだろうか。。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 481 7.05%
前期 440 6.68%
当期-前期 41 0.38%
成長率 109.32% 5.68%

 

対前期で、+41で、マージンも+0.38%の出来上がり。

481で、マージンが7.05%

まあ、悪いとまでは言わないが、営業利益率から見ると、そこまで良いスコアではないでしょう。

主な増減内訳はこちら。

・税引き前利益→+100

・役員退職慰労引当金→+135

・棚卸資産→▲156

役員退職慰労引当金で大きくプラス。

つまり当期において、役員退職慰労引当金を大き目に積んでいるということです。

まあ、役員に退職金払うなとは言いませんが、財務にインパクトを与えてまで、悪目立ちしてまでやることなのかは、まあ。。

投資家が良いのなら、良いのでしょうが。

そして、棚卸資産が大きく増加している。

売掛金の増加によるCFの悪化も厭だけれども、棚卸資産の増加による悪化はもっと嫌かもしれない。

なぜなら、売れてすらいないということを意味するからだ。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 904
有利子負債 当決算期末残高 0
現金預金 当決算期末残高 3,237
株主資本 当決算期末残高 4,007
当期純利益 決算短信 538
総資産 当決算期末残高 5,625
発行済み株式数 当決算期末残高 3.996
支払利息 決算短信 0
減価償却費 決算短信 30
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 135
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,003
株価(円) 直近株価 1,555
配当金額 決算短信 37
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 147.859
時価総額 株価×発行済み株式数 6,214

 

総資産56億円。株主資本40億円。自己資本比率71.2%

有利子負債はなし。

流動資産51億円。流動負債12億円。流動比率は396.1%

ネットキャッシュは+32億円。対総資産比率で57.5%

財政状態はかなり良い。借金がない。

しかしここまでキャッシュ豚積みだと、ただのデッドストックとまで言えてしまうかもしれません。

一種の広告代理店のような会社が、いざ投資となっても、なかなか難しそうです。

何か、新しい投資対象を見つけて、育てていくことを考えておかないと、今は余裕があるかもしれませんが、早晩、ディスラプトの波にさらわれるのではないでしょうか。

時価総額は62億円という小さい会社。

 

当期決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 13.43%
ROA 総資本利益率 9.56%
PER 株価収益率 11.55
PBR 株価純資産倍率 1.55
ROIC 投下資本利益率 14.52%
WACC 加重平均資本コスト 3.69%
EBITDA 減価償却前営業利益 934
FCF Free cash Flow 340
EV 企業価値 2,977
配当利回り 2.38%
配当性向 27.48%

 

ROE,ROA,ROICのスコア悪くない。広告代理店?PR会社?なので、BSが軽いのが奏功しています。

グレアム指数は17.91倍、PBRは1.55倍とまあ高くはないでしょう。

EV/EBITDAは3.19倍と安い。

PEGレシオは10.46倍とまあまあ。

FCFマージンは4.98%

営業CFのマージンが7%程度だったので、少し足りない感じ。

売掛▲199、棚卸▲122と運転資本が悪化している。

配当利回り、配当性向もそこそこ良い。

 

業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 920
当期純利益 決算短信 539
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 135
予想配当金額 決算短信 37
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 147.859

 

上記業績予想パラメタを入力して再計算。

各指標
ROE 自己資本利益率 13.45%
ROA 総資本利益率 9.58%
PER 株価収益率 11.53
ROIC 投下資本利益率 14.78%
EBITDA 減価償却前営業利益 950
FCF Free cash Flow 622
EV 企業価値 2,977
配当利回り 2.38%
配当性向 27.43%

 

ROE,ROA,ROICともに微増。

グレアム指数、EV/EBITDA,ともに安い。

PEGレシオは11.33倍と少し高めに推移。

FCFマージン(投資加味前)は9.37%でまあまあか。

配当利回り・配当性向もまあ高い。

業績予想が実現すればの話。

 

総括

当決算は悪くないと感じだが、上記もしたように、以下2点の理由から、当社の未来はそんなに明るいものではないなとも思う。

・さすがの中国景気も息切れしてきているということ。

・そもそもPRや広告代理業というものが、GoogleやFacebookにディスラプトされ始めている。

 

もちろん、訳知った顔の評論家然とした私を含めた多くの人間は、実際のビジネスを知らない。

いかに、ビジネスが水物かを知らない。一寸先は闇。

ゆえに、この会社や広告業界、宣伝・PR業界が、今後どうなるのかなんて、未来予測は大して意味がないこととも言えます。

もしかすると、みんなが考えつくような、上の不安要素を補って余りある新しいビジネス領域を、ひとりの天才が、開拓するかもしれません。

ただ、それを期待して、当社のような銘柄に投資するのはかなりの部分が賭け率(割引率)の高いギャンブルだな、とは思います。

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