【ユーザベース】2018.12(本決算)

関連過去記事。

★2017.12期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1675

★2018.9期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/2265

★2018.6期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/2082

今回は2018.12期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 9,340 830 610
前決算② 4,565 545 438
当期業績予想③ 9,000 650 350
翌期業績予想④ 13,500 △ 1,310 △ 1,560
①-② 4,775 285 172
成長率 204.6% 152.3% 139.3%
①-③ 340 180 260
達成率 103.8% 127.7% 174.3%
④-① 4,160 △ 2,140 △ 2,170
成長率 144.5% -157.8% -255.7%

 

【対前期】

増収(+4,775、204.6%)、増益(+285、152.3%)

売上はほぼ2倍に膨張。営業利益率は11.9%から8.9%にダウン。

「SPEEDA」事業、「NewsPicks」事業、ともに伸長。

とりわけ、期の途中で買収・統合した「Quartz」はそれなりに貢献。

売上的に言えば、93億円、100億円台のドアをノックしたのは結構大きなトピックなのかな、と思いました。

【対当期事業計画】

増収(+340、103.8%)、増益(+180、127.7%)

売上はほぼ見込み。営業利益は結構上振れたか。

営業利益率は7.2%を見込んでいたので、+1.7%の仕上がり。

当然、対前、対計画において、悪くはない決算と評価できましょう。

【対次年度事業計画】

増収(+4,160、144.5%)、減益(▲2,140)

そして次年度の計画は突然の赤字。

理由としては、新規事業の「FORCAS」や「Quartz」などへの先行投資を見込んでいるからのようです。

果たしてスケールするのか。ギャンブルですね。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 145 1.55%
前期 817 17.90%
当期-前期 △ 672 -16.34%
成長率 17.75% -91.33%

 

営業利益とは打って変わって、営業CFは弱い。

対前期で▲6.7億円。マージンは1.55%(対前期▲16.34%)と薄い。

主な増減理由は以下の通り。

・税引き前利益→+3.6億円。

・売上債権→▲10.9億円。

・減価償却+のれん償却→+3.0億円。

・段階取得にかかる差損益→▲5.8億円。

しかし売掛金の増大がやけにでかい。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 830
有利子負債 当決算期末残高 9,574
現金預金 当決算期末残高 5,725
株主資本 当決算期末残高 5,313
当期純利益 決算短信 610
総資産 当決算期末残高 18,814
発行済み株式数 当決算期末残高 29.920
支払利息 決算短信 35
減価償却費 決算短信 357
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 20
BPS 純資産÷発行済み株式数 178
株価(円) 直近株価 2,195
配当金額 決算短信 0
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 65,674

 

総資産188億円。株主資本53億円。自己資本比率28.2%

有利子負債95億円。D/Eレシオは1.8倍。

流動資産86億円。流動負債35億円。流動比率は241.7%

ネットキャッシュは▲38億円の大赤字。

お世辞にも良いとは言えない財政状況。借金多い。

それなのに時価総額は656億円とそれなりにでかい。

売上高が100億円に満たない会社が、である。

この価値の源泉は一体どこにあるのか?私には皆目見当がつかない。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 11.48%
ROA 総資本利益率 3.24%
PER 株価収益率 107.66
PBR 株価純資産倍率 12.36
ROIC 投下資本利益率 3.59%
WACC 加重平均資本コスト 0.15%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,187
FCF Free cash Flow -7,020
EV 企業価値 69,523
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

自己資本比率が低いので、ROEがちょっと良いスコアと言えなくもない。

しかしROA,ROICは低い。グロース株なら、ここはもっと好スコアでないと買いを検討する気にもならない。

グレアム指数は1,330.83倍と破格の割高。PBRは12.36倍。

PBRも高いと言えば高いが、とんでもなく乖離している、という感じではないのは少し意外。

EV/EBITDAは58.57倍。バカ高い。

PEGレシオは70.69倍。高すぎ。

FCFは▲70億円の大赤字。

主な理由は運転資本の悪化(売掛債権▲21億円)

粉飾しているとは言わないが、未回収の売掛金がごっそり。

配当は当然のようになし。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 △ 1,310
当期純利益 決算短信 △ 1,560
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 △ 52
予想配当金額 決算短信 0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000

 

赤字の次年度業績予想。経営指標は以下の通り。

各指標
ROE 自己資本利益率 -29.36%
ROA 総資本利益率 -8.29%
PER 株価収益率 -42.10
ROIC 投下資本利益率 -5.66%
EBITDA 減価償却前営業利益 -953
FCF Free cash Flow -486
EV 企業価値 69,523
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

▲13億円の大赤字の計画数値のために、ROE,ROA,ROICは測定不能。

グレアム指数、EV/EBITDA、PEGレシオも測定不能。

FCFは▲4.8億円の赤字(投資CF加味前)

配当は当然なし。

 

総括

いきなり赤字の業績予想とは大胆。

私ならこういう株には手を出さないかなとは思います。

メルカリ(http://tamojun51.com/archives/2325)も、赤字でやばいな、大丈夫かな?という気持ちになりますが、まだこちらは、CASHが潤沢なので、しばらくは安心して見ていられるように思います。

ところが、ユーザベースは普通にカネが大丈夫?という感じ。ネットキャッシュが▲38億円。

現預金は+57億円。FCFで▲10~30億円はキャッシュアウトがあると思います。

D/Eレシオ1.8で、これ以上借金が増えると、私は怖いと思います。

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