【花王】2018.12(本決算)

関連過去記事。

★2017.12期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1631

★トイレタリー大手3社決算比較(2017年度)

http://tamojun51.com/archives/1923

★2018.6期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1974

とうとう花王が2018年度の決算をリリース。

今回は2018.12期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 1,508,007 207,703 153,698
前決算② 1,489,421 204,791 147,010
当期業績予想③ 1,540,000 215,000 152,000
翌期業績予想④ 1,580,000 225,000 162,000
①-② 18,586 2,912 6,688
成長率 101.2% 101.4% 104.5%
①-③ △ 31,993 △ 7,297 1,698
達成率 97.9% 96.6% 101.1%
④-① 71,993 17,297 8,302
成長率 104.8% 108.3% 105.4%

 

【対前期】

増収(+18,586、101.2%)、増益(+2,912、101.4%)

横ばいとは言われながらも、この規模でまだ成長を続けているのはやはりすごい。

営業利益率は13.7%から13.8%へとアップしている。

なんだかんだでやっぱりニベアは良いですよね。

★ニベアサン ゼロフィーリングUVローション新発売

https://www.kao.com/jp/corporate/news/2019/20190117-001/

【対当期業績予想】

当期の業績予想については残念ながら未達。

売上97.9%、営業利益96.6%

少し国内収益が振るわなかったか。

減価償却費の増分なども消化しきれなかった。

【対次年度業績予想】

増収(+71,993、104.8%)、増益(+17,297、108.3%)予想。

営業利益率は14.2%となかなか意欲的。

★「アタックZERO」新発売

https://www.kao.com/jp/corporate/news/2019/20190123-002/

★注目の新技術!「Fine Fiber」技術を開発

https://www.kao.com/jp/corporate/news/2018/20181127-001/

★茶カテキンの継続摂取が内臓脂肪に及ぼす機能を検証

https://www.kao.com/jp/corporate/news/2018/20181108-001/

このように、新商品や新技術のコンテンツが豊富。

王者花王の底力を感じます。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 195,610 12.97%
前期 185,845 12.48%
当期-前期 9,765 0.49%
成長率 105.25% 3.96%

 

対前期で+97億円(105.25%)

マージンは12.97%で、+3.96%と強い。

主な増減の内訳は以下の通り。

・減価償却費及び償却費→+61億円。

・退職給付に係る負債→+516億円。

・営業債権→△91億円。

・その他→△359億円。

退職給付の負債が大きく増えています。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
化粧品 279,635 27,710 18.5%
スキンケア・ヘルスケア 341,419 48,827 22.6%
ヒューマンヘルスケア 267,702 27,907 17.8%
ファブリック&ホームケア 344,105 71,249 22.8%
ケミカル 275,146 30,631 18.2%
調整 1,379 0.0%

 

構成比・利益率共にトップはファブリック&ホームケア。

衣料用洗剤「アタック」や柔軟仕上げ剤の「フレア フレグランス」

泡スプレータイプの食器用洗剤「キュキュット」は有名ですね。

石化原料等の値上げも奏功。

次にキャッシュカウはスキンケア・ヘルスケア。

ビオレやシャンプー・リンスはやはりまだまだ強い。

欧米で少し苦戦したようですが、体勢を立て直して来てくれるのではないでしょうか。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 207,703
有利子負債 当決算期末残高 120,827
現金預金 当決算期末残高 265,978
株主資本 当決算期末残高 822,360
当期純利益 決算短信 153,698
総資産 当決算期末残高 1,460,986
発行済み株式数 当決算期末残高 489.089
支払利息 決算短信 1,256
減価償却費 決算短信 60,662
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 314
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,681
株価(円) 直近株価 7,720
配当金額 決算短信 120
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 58,690.737
時価総額 株価×発行済み株式数 3,775,771

 

総資産1.4兆円。株主資本8,223億円。自己資本比率56.3%

有利子負債1,208億円。D/Eレシオは0.15倍。

流動資産7,263億円。流動負債4,308億円。流動比率は168.6%

ネットキャッシュは+1,451億円。対総資産比率は9.9%

財務面でも優等生の花王。

時価総額は3.7兆円。4兆円の壁を早く超えてもらいたい。

 

当期実績より計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 18.69%
ROA 総資本利益率 10.52%
PER 株価収益率 24.57
PBR 株価純資産倍率 4.59
ROIC 投下資本利益率 14.17%
WACC 加重平均資本コスト 6.31%
EBITDA 減価償却前営業利益 268,365
FCF Free cash Flow 16,867
EV 企業価値 3,630,620
配当利回り 1.55%
配当性向 38.19%

 

ROE,ROA,ROICのスコアはどれも素晴らしい。そしてバランスが良い。

さすが優良企業の名に恥じない。

グレアム指数は112.79倍。PBRは4.59倍。割安感はないが、優良企業なので仕方ないでしょう。

PEGレシオは24.22倍。同上。

EV/EBITDAは13.53倍とこちらも同じです。

FCFマージンは1.12%と少し薄い。

運転資本の悪化(売掛債権△6,595、棚卸資産△13,650)が効いている。

配当利回りはそこそこ。配当性向はいつも通り高い。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 225,000
当期純利益 決算短信 162,000
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 331
予想配当金額 決算短信 130
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 63,581.631

 

次年度業績予想パラメタ。

10円もの増配でやはり強い。

各指標
ROE 自己資本利益率 19.70%
ROA 総資本利益率 11.09%
PER 株価収益率 23.31
ROIC 投下資本利益率 15.35%
EBITDA 減価償却前営業利益 285,662
FCF Free cash Flow 205,472
EV 企業価値 3,630,620
配当利回り 1.68%
配当性向 39.25%

 

ROE,ROA,ROICのスコアは変わらず良いが、ROICがとうとう15%を超えてきている。

素晴らしい。地力の強さを感じます。

グレアム指数107.01倍、EV/EBITDA12.71倍、PEGレシオ21.52倍

それぞれ割安感はないが、改善はしている。

FCFマージンは投資CF加味前で、13.34%

営業利益率14%は強い。

配当利回りもより高くなる。

増配継続中です。

 

総括

日本の誇るトイレタリーの雄。

当決算については、業績予想は達成できなかったものの、対前期では成長を見せつけてきてくれた。

「Fine Fiber」や「New アタック」など、新技術、そして既存商品も、進化・変化を常に志向している。

私の知る限り、数少ない、真の意味での意識の高い企業です。

基本はロング銘柄。

P&Gに勝てるようになるまで、応援するという意味も込めて、この銘柄はホールドし続けようとは考えています。

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