【オススメ漫画】ボーイズ・オン・ザ・ラン

オススメ漫画関連過去記事。

★ラストイニング

http://tamojun51.com/archives/731

★あずみ/AZUMI

http://tamojun51.com/archives/2279

★BLUE GIANT

http://tamojun51.com/archives/998

10年以上前の漫画。懐かしい。

私は当作品の漫画家先生である、花沢健吾先生の作品の中では群を抜いて面白いと感じる。

花沢健吾のもっとも有名な作品である「アイアムアヒーロー」は一応全話、欠かさず読んだが、何だか無闇に連載を引き延ばし過ぎていて、はっきり言って面白くなかった。

「アイアムアヒーロー」と比べると、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」はダラダラと長く無闇に連載を長くせずに、良い感じの長さで終わった印象がある。

しかし、両作品とも、作者の女性へのある意味「グロテスクな不信感」を感じることができ、そこらへんがむしろリアルでなんか鬱な気分になるけど、漫画としては上手いな、とも思います。

 

リアリティがあっていい

本性は醜いのに、外面は良い男。

そしてそんな女あしらいの上手い男に騙されるウブでバカな女。

そんなウブでバカな女よりも更にもっとナイーブで(よく言えばピュア)、女を横取りされた醜い嫉妬で良い男に絡んでいかざるを得ない性欲だけが旺盛なその他大勢の男。

そんなリアリティを描くのがすごく上手くて、読んでいるとまるで自分のことを描かれているようで、モヤモヤする作品。

この作者の「モテる男」とそれに群がる「バカ女」の描き方は極めて秀逸で、すごい作者の「人間に対する不信感」を感じ取ることができます。

「モテる男」は女を雑に扱うし、それに捨てられる「バカな女」もそれなりに腹黒いよね、という。。

10年という年月を過ごして、それなりに経験した今、比較的冷静に、この漫画に向き合えているのかもしれません。

 

「宮本から君へ」へのオマージュ

知る人ぞ知る名作「宮本から君へ」

私は、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を読んで後に、この「宮本から君へ」を読んだクチであるが、絵といい、筋といい、この2作品はそっくり。雰囲気も。

「宮本から君へ」の方が圧倒的にリリースは早いので、花沢健吾が当作品に影響を受けたのは間違いなく、むしろオマージュと言って差し支えないと思う。

花沢健吾の新井秀樹へのリスペクトがビンビンに感じられる両作の相関関係も楽しめます。

 

実写化もされたっぽいです

★実写化大嫌い(空飛ぶタイヤ)

http://tamojun51.com/archives/1757

★実写化大嫌い(ナオミとカナコ)

http://tamojun51.com/archives/1066

★実写化大嫌い(響~小説家になる方法~)

http://tamojun51.com/archives/2044

★実写化大嫌い(あずみ)

http://tamojun51.com/archives/2279

私は実写化が大嫌い。

原作ファンを貶める凌辱行為と規定しています。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」も、何だかよく分からないジャニーズが田西を演じているようです。

面白い漫画や小説が実写化される、というこの流れは原作ファンからすると本当に止めて欲しいです。

我々のような漫画ばっか読んでるような冴えない読者は、田西に自分を投影して、劣等感を味わったり、そこから大逆転して、溜飲を下げたりなどしながら、漫画を楽しんでいます。

それを突然、ジャニーズだかなんだかが、勝手に「主役でござい」みたいな顔で、そんな我々のシンパシーなど根こそぎ汚していきます。

キー局だか、映画のプロデューサー?だかジャニーズだかに、そんな権利はそもそもあるのでしょうか??

 

総括

久しぶりに、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を読んで、10年前、あの夢中で、スピリッツのページをめくっていた頃の自分に戻ることができました。

そういう原体験が得られる漫画とはやはり素晴らしい媒体だな、と思うとともに、それを「実写化」という形で汚されたことに怒りと気持ち悪さもこみあげてきます。

また10年後には私は「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を読んで、当時の劣等感を思い出したり、実写化に対する憤りを募らせたりするのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です