【マネックスグループ】2018.9(2Q決算)

ネット証券大手の一角。

関連過去記事。

★リミックスポイント、2018.9期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/2258

香港、米国、豪州にネット証券持つ。基幹系システムの内製化を拡大。

傘下にコインチェックがあることでも有名。

★金融庁、コインチェックを登録

https://this.kiji.is/456377826697643105?c=113147194022725109

2019/1/11、コインチェックが改正資金決済法上の登録業者となりました。

新規取引も再開され、親のマネックスもガンガン儲けていけるのでしょうか。

今回は2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 26,400 1,830 1,745
前決算② 24,608 3,009 2,014
YoY 1,792 △ 1,179 △ 269
107.3% 60.8% 86.6%

 

【対前四半期累計】

増収(+1,792、107.3%)、減益(△1,179、60.8%)

増収はしたが、減益。営業利益率は12.2%から6.9%に大幅ダウン。

増収も減益も、コインチェックを連結対象にしたことが大きいか。

コインチェックの手数料売上やトレード売上などが計上される一方で、登録業者として認可されるための、種々のコンプラ費用などが計上されているのでしょう。

そのため2Qにおいては営業利益はちょっと振るわなかった。

同様に、3Qも振るわないのかもしれません。

4Q以降はコインチェックの体制は整っているわけで、ガンガンシノギをかけていき、黒字化していけるのか、要注目でしょう。

※当社は業績予想の開示はありません。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 72,040 272.88%
前期 22,950 93.26%
増減 49,090 179.62%

 

対前期において、+490億円とかなり大きくなっている。マージンも+179%と強い。

主な増減内訳は以下の通り。

・信用取引資産および信用取引負債の増減→+247億円。

・有価証券担保貸付金および有価証券担保借入金の増減→+193億円。

・預託金および金銭の信託の増減→+172億円。

金融業なので、見慣れない名前が並ぶが、カネ回り自体はとても良いようです。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
日本 13,922 1,798 52.7%
米国 10,495 570 39.8%
アジア・パシフィック 412 △ 15 1.6%
クリプトアセット 1,256 △ 847 4.8%
投資事業 315 328 1.2%
調整 △ 4 0.0%

 

日本セグメントの利益率は強い。12.9%

米国セグメントは利益率5.4%で黒字を確保。

ただアジア・パシフィック(香港とかオーストラリアなんでしょう)は赤字。

無理して、香港とかオーストラリアでやる意義はあるのでしょうか??

クリプトアセットはつまり、コインチェック事業のこと。赤字。

上でも書いたように、登録業者として認められるための厳しいコンプラ基準を満たすために、カネがかかった。

人なども、たくさん雇ったのでしょう。

投資事業は大きく黒。何と利益の方が売上よりも大きいという意味不明状態に。

確かに、2018.9時点くらいまでの投資環境はかなり良かったので。

ただ、10月以降などは悲惨だったので、ここもどうなることやら。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 3,660
有利子負債 当決算期末残高 322,209
現金預金 当決算期末残高 748,727
株主資本 当決算期末残高 80,552
当期純利益 業績予測 3,490
総資産 当決算期末残高 1,066,897
発行済み株式数 当決算期末残高 268.196
支払利息 業績予測 4,914
非資金的費用 業績予測 8,286
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 13
BPS 純資産÷発行済み株式数 300
株価 直近株価 401
予想配当金額 決算短信 9.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 2,413.768
時価総額 株価×発行済み株式数 107,547

 

総資産1兆円。株主資本805億円。自己資本比率7.6%

有利子負債3,222億円。D/Eレシオは4倍。

金融機関なので、D/Eレシオが恐ろしく高いのは致し方ないところなのでしょうか?

ネットキャッシュは+4,265億円で対総資産比率が40%とかなり高い。

ネットキャッシュには手許現預金だけではなく、金銭の信託なども含めています。

時価総額は1,075億円。

ネットキャッシュが(金銭信託なども含めて)4,000億円以上ある企業なのに、時価総額は1,000億円そこそこ。

有利子負債も大きいので、よく分かりませんが、現状の株価は適切なプライシングなんでしょうかね?

ここらへんは議論あるでしょう。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 4.33%
ROA 総資本利益率 0.33%
PER 株価収益率 30.82
PBR 株価純資産倍率 1.34
ROIC 投下資本利益率 0.58%
WACC 加重平均資本コスト 1.38%
EBITDA 減価償却前営業利益 11,946
FCF Free cash Flow 64,746
EV 企業価値 -318,971
予想利回り 2.24%
配当性向 69.16%

 

※会社は業績予想を開示していないので、実績の数字を単純に2倍したものを業績予想としています。

ROE,ROA,ROICのスコア低すぎ。。

コインチェックの赤字などで一時的に利益が出ていない環境を考慮してもなかなかしょぼい感じです。

グレアム指数は41.1倍。PBRは1.34倍。安いようなそうでもないような。。

EV/EBITDAはなんとEVがマイナスになってしまっています。

上記したように、カネがいっぱいあるのに、その財務状況の割には、安くなりすぎている背景があります。

ただ、ROE,ROA,ROICのスコアなど見ると、今のプライスも別に間違っていないようにも思います。

マイナス成長なので、PEGレシオは測定不能。

おかしなことになっているのが、FCFマージン。122.6%で、売上高の値を超えてしまっています。

在庫というか、流動資産がハケたことによる、運転資本の良化も大きいのですが、投資CFが+269億円あるのも大きい。

これはコインチェック取得に伴う増分で、コインチェックはやはり結構カネを持っていることが明らかになりました。

配当利回りはそこそこだが、配当性向がバカ高い。

配当関係だけ見ると、株価は高くはないという風にも見える。

 

総括

安いのか高いのかよく分からん会社。

(そもそも市場は相当程度に効率的である可能性が高く、高くも安くもない株価が保持されてはいるのですが)

ROE,ROA,ROICのスコアが本当に酷い。コインチェックによる赤字もあるんでしょうが。

それを差し引いてもなかなかのスコアの低さです。

一方で財政状態ですが、こちらも良いのか悪いのか何とも判別のしようがない。

借金は多いのだが、カネもいっぱい持っていて、ネットキャッシュはリッチ。

持っているカネを考えると、安すぎな気もします。

ただ、今後のコインチェック次第、みたいなところもあります。

つまり仮想通貨の相場次第みたいな銘柄ですね。

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