【LIFULL】2018.9(本決算)

関連過去記事。

★2018.3期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1912

今回は2018.9期、本決算について分析。

決算情報などは決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 34,564 4,315 2,859
前決算② 15,948 1,016 489
当期業績予想③ 34,000 4,000 2,800
翌期業績予想④ 39,022 4,751 3,132
①-② 18,616 3,299 2,370
成長率 216.7% 424.7% 584.7%
①-③ 564 315 59
達成率 101.7% 107.9% 102.1%
④-① 4,458 436 273
成長率 112.9% 110.1% 109.5%

 

【対前期】

増収(+18,616、216.7%)、増益(+3,299、424.7%)

営業利益率は6.4%から12.5%へとかなり上がっている。

とりわけ増益幅が大きい。

大きい理由としては主業の「HOME’S」

プロモーションや販促が上手いことハマったのと、リソースの合理化がワークした、というようなことが書かれています。

それと不動産広告市場は割と活況らしいです。

それらの要因だけで、これだけ伸びたのか、と少し腹落ちしない部分もありますが。

【対当期業績予想】

増収(+564、101.7%)、増益(+315、107.9%)

増収増益で着地。営業利益率は11.8%を見込んでいたのでここも超過達成。

ほぼほぼ見込み通りで過達なので、基本的には良い決算。

【対次年度業績予想】

増収(+4,458、112.9%)、増益(+436、110.1%)

増収増益プラン。営業利益率は12.2%と強気に見える数字。

ただ、2018.9までというのはかなり世界的にも景気の地合いが良かった。

ちょうど2018.10~金融市場に不穏な動きなどが出てきた。

果たして、当期を上回る決算を叩きだせるのか。試練の事業年度なのではないか。

私は当社のようなテック企業には悲観的です。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 4,671 13.51%
前期 1,909 11.97%
当期-前期 2,762 1.54%
成長率 144.68% 12.90%

 

+27億円。マージンは+1.54%

営業CFの成長もなかなか強い。

主な増減内訳はこちら。

・税引き前利益→+31億円。

・減価償却費→+0.5億円。

・売上債権→△0.8億円。

・仕入債務→△0.4億円。

やはり利益の増大が大きい。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
HOME’S関連 28,602 3,864 82.8%
海外 3,861 490 11.2%
その他 2,101 △ 186 6.1%
調整 147 0.0%

 

主業のHOME’Sは強い。利益率13.5%

プロモーションや販促が上手くハマリ、リソース合理化、そして景気の地合いも良かった。

果たして次年度も同じくワークするのか。

海外事業も調子は良かった。利益率12.7%

Trovit社など。ただドイツ事業はリストラして手仕舞い。

その他は老人ホームや保険など。赤字。

リクルートのように、何だか色々手を出しているなあという印象。

コングロマリット・ディスカウント。

経営資源の合理化というなら、本業にのみリソースを投下するべきなのでは???

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 4,315
有利子負債 当決算期末残高 84
現金預金 当決算期末残高 7,571
株主資本 当決算期末残高 21,881
当期純利益 決算短信 2,859
総資産 当決算期末残高 29,181
発行済み株式数 当決算期末残高 118.715
支払利息 決算短信 19
減価償却費 決算短信 1,091
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 24
BPS 純資産÷発行済み株式数 184
株価(円) 直近株価 769
配当金額 決算短信 0
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 91,292

 

総資産291億円。株主資本218億円。自己資本比率75.0%

有利子負債0.8億円。D/Eレシオはほぼゼロ。

流動資産129億円。流動負債61億円。流動比率208.7%

ネットキャッシュは+74億円で対総資産比率が25.7%

カネはある。借金もかなり少ない。財務健全性は高い。

時価総額が912億円。

経営成績も良化していきているし、カネもいっぱい保有している。

しかし時価総額が1,000億円に迫ろうという評価はどうなのか。

少し議論はあるのではないでしょうか。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 13.07%
ROA 総資本利益率 9.80%
PER 株価収益率 31.93
PBR 株価純資産倍率 4.17
ROIC 投下資本利益率 12.64%
WACC 加重平均資本コスト 0.06%
EBITDA 減価償却前営業利益 5,406
FCF Free cash Flow 1,612
EV 企業価値 83,805
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROA,ROICのスコアはどれも良いと思います。

ROAが10%乗ってくるとかなり見栄えが良くなると思いました。

グレアム指数は133.22倍と高い。PBRは4.17倍とこちらもそれなりに高い。

典型的なグロース株と言って良いでしょう。

EV/EBITDAは15.5倍とこちらも高いですね。

PEGレシオは7.52倍と安値。成長幅が効いています。

FCFマージンは4.66%で少し薄い。

理由は運転資本の悪化と、投資CF

投資で15億円使っています。

まあグロース株銘柄で、このように、投資でカネを使うのはとても良いと思いますので、もっとじゃんじゃん使えば良いでしょう。

配当はなし。配当に使っているカネがあるなら、事業投資したいフェーズということでしょう。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 4,751
当期純利益 決算短信 3,132
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 26
予想配当金額 決算短信 0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000

 

上記の業績予想パラメタを入力して、経営指標を再計算。

各指標
ROE 自己資本利益率 14.31%
ROA 総資本利益率 10.73%
PER 株価収益率 29.15
ROIC 投下資本利益率 13.92%
EBITDA 減価償却前営業利益 5,842
FCF Free cash Flow 4,149
EV 企業価値 83,805
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROA,ROICのスコアが良い。ROEが10%台に乗ってきた。

グレアム指数121.61倍。EV/EBITDAは14.35倍。高い。

PEGレシオは26.47倍。成長力がぐっと下がります。

FCFマージンは投資CF加味前で12.20%とそこそこ。

配当は次年度もなしの予定。

ただカネは余っているので、ガンガン事業投資して欲しいですね。

 

総括

営業利益率がそれなりに高くなった当期。

その影響で、営業CF、ROE,ROA,ROICのスコアも大幅に改善されている。

そして財務能力も高い。借金がほぼなく、カネもいっぱい保有している。

自己資本比率も高い。

ただ典型的なグロース株なので、株価は決して安くはない。というか高いのだと私は感じている。

特に、進行年度は景気の地合いが悪くなりそうな予感がするし、あまりポジティヴなニュースに最近触れない。

そんな地合いの中において、当期と同程度の利益率やCFマージンを叩きだせるのか。

私は少し懐疑的に見ています。

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