【キャピタル・アセット・プランニング】2018.9(本決算)

関連過去記事。

★2017.9期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1444

★2018.6期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/2022

★2018.3期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1894

今回は2018.9期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 6,548 501 281
前決算② 6,011 340 218
当期業績予想③ 6,620 470 295
翌期業績予想④ 6,700 560 340
①-② 537 161 63
成長率 108.9% 147.4% 128.9%
①-③ △ 72 31 △ 14
達成率 98.9% 106.6% 95.3%
④-① 152 59 59
成長率 102.3% 111.8% 121.0%

 

【対前期】

増収(+537、108.9%)、増益(+161、147.4%)

営業利益率は5.7%から7.7%へとアップ。

システム開発のリソースを外注から内製化にシフトしていったことなどが奏功したためということ。

しかし内製化は諸刃の剣でもある。

【対当期業績予想】

売上は業績予想に及ばず。営業利益は過達。

営業利益率は7.1%を見込んでいたため、こちらも過達クリア。

当期は9/18で公募増資を実施。その分、希薄化は生じているでしょう。

【対次年度業績予想】

増収増益を計画。

そこまで大胆・意欲的な計画ではない。

しかし営業利益率は8.4%を見込み、+0.7%を企図している。

売上の伸長はともかく、まだ合理化の余地があるという経営認識なのでしょうか。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 798 12.19%
前期 -95 -1.58%
当期-前期 893 13.77%
成長率 940.00% 871.11%

 

営業CFは大幅アップ。+8.9億円。マージンは+13.77%

大きく伸びた要因含め、増減は以下の通り。

・売上債権→+5.2億円。

・棚卸資産→+2.5億円。

・仕入債務→△0.9億円。

・税引き前利益→+1.6億円。

逆に言うと前期はどれだけ悪かったんだ、という感じではあります。

(営業CFは△0.9億円の赤字)

営業CFはコンスタントに黒字にしてもらえないと怖いですね。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 501
有利子負債 当決算期末残高 1,930
現金預金 当決算期末残高 2,853
株主資本 当決算期末残高 2,797
当期純利益 決算短信 281
総資産 当決算期末残高 5,647
発行済み株式数 当決算期末残高 2.645
支払利息 決算短信 19
減価償却費 決算短信 127
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 106
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,057
株価(円) 直近株価 2,183
配当金額 決算短信 30
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 79.355
時価総額 株価×発行済み株式数 5,774

 

総資産56億円。株主資本27億円。自己資本比率49.5%

有利子負債19億円。D/Eレシオは0.69倍。

流動資産46億円。流動負債19億円。流動比率238.7%

ネットキャッシュは+9.2億円。対総資産比率が16.3%

財政状態は今の所問題なし。増資もしたという背景もある。

ただ、増資した割に、少しD/Eレシオが大きくはないか?という気がしないでもない。

時価総額は57億円。株主資本が27億円なので、そこまで価値がある会社なのかはちょっと疑問。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 10.05%
ROA 総資本利益率 4.98%
PER 株価収益率 20.55
PBR 株価純資産倍率 2.06
ROIC 投下資本利益率 6.82%
WACC 加重平均資本コスト 1.94%
EBITDA 減価償却前営業利益 628
FCF Free cash Flow 374
EV 企業価値 4,851
配当利回り 1.37%
配当性向 28.24%

 

ROEはそこそこ。。ただROA,ROICは大したことはない。

グレアム指数は42.42倍。高い。PBRも2.06倍と別段割安ではない。

EV/EBITDAは7.73倍。安い。

PEGレシオは13.95倍。安い。

FCFマージンは5.72%、営業CFほどマージンが厚くない。

理由は投資CF、3.5億円使っている。

まあ事業投資自体は良いこと。どの企業も資金に余裕があるならガツガツやってほしいですね。

配当利回りは低い。配当性向はそこまで低くないのに。

つまり株価が高い、ということでもある。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 560
当期純利益 決算短信 340
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 129
予想配当金額 決算短信 35
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 92.581

 

上記の次年度業績予想をインプットして経営指標を再計算。

各指標
ROE 自己資本利益率 12.16%
ROA 総資本利益率 6.02%
PER 株価収益率 16.98
ROIC 投下資本利益率 7.62%
EBITDA 減価償却前営業利益 687
FCF Free cash Flow 487
EV 企業価値 4,851
配当利回り 1.60%
配当性向 27.23%

 

ROE,ROA,ROICも改善されたが、そこまで求心力のある数字ではないだろう。

グレアム指数は35.06倍とちと高いか。

EV/EBITDAは7.06倍と高くはない。

PEGレシオは15.19倍。悪くない。

FCFマージンは7.36%

投資CFを加味していない数字でこれなので、そこまで凄いカネ回りなわけではない。

営業利益率が物凄い高い、というわけではないので。

配当利回りは上記同様。

利回りはそこまで高くないが、配当性向はそれなり。

つまり株価が高い。

 

総括

営業利益率、営業CF、FCF、ROE,ROA,ROIC

これらのフロー項目はどれも、それほど高いわけではない。

営業CFはたまたま良かったようにも思うが。

当期レベルの営業CFマージンを継続して出し続けることができるなら評価は変わるか。

ただ、前期の赤字などを見ると、まだまだ危なっかしいと私は思います。

財政状態は、増資をしたばかりということもあり、大きな問題点はなし。

グレアム指数・EV/EBITDA・PBRなどを見ると、株価は決して割安ではないと思われる。

相続ビジネス自体は、今後この老いぼれ衰退国家日本においては数少ない成長産業ではあり、ビジネスの有用性・将来性自体は期待値が高いのではないかと個人的には考えている。

しかし、それはつまりは、競合も多いということで、レッドオーシャン化している。

それが、業績予想などの、成長率の見込みの自信のなさに表れているような気がします。

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