【ユーザベース】2018.9(3Q決算)

関連過去記事。

★2018.6期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/2082

★2018.3期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/1892

★2017.12期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1675

今回は2018.9期、3Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 5,431 105 △ 594
前決算② 3,173 457 389
業績予想③ 9,000 650 350
YoY 2,258 △ 352 △ 983
171.2% 23.0% -152.7%
③-① 3,569 545 944
進捗率 60.3% 16.2% -169.7%

 

【対前四半期累計】

増収(+2,258、171.2%)、減益(△352)

増収はしたが、一気に大転落。営業利益率は14.4%から1.9%へと急転直下。

理由は「Quartz社」買収によるところが大きいと言うこと。

3Qから当社を連結の範囲に含めたところ、当社の赤字を吸収した結果、連結全体において赤字に転落したという説明。

ただ、Quartz社の収益であるところの広告宣伝収入は、4Qに集中するそうで、そこで取り戻せるようなことを書いています。

後は、米国事業も決して安定しているわけではありません。

果たして本決算ではどういう結果になるか、楽しみでもあります。

【対業績予想】

進捗率。

売上は連結したことなどもあり、かなり良い進捗状況。

ただ営業利益は上記したようにかなり厳しい進捗。

Quartz社は本当に取り戻せるのでしょうか?

ただ、ユーザベースという会社は全然好きな会社でもないし、というか嫌いなのですが、こういう若くて、新事業やM&Aなどを積極的にやっている浮き沈みの激しい会社が、こういう3か月タームで、決算をリリースして、やいのやいの言うのは、あまり建設的ではないかなとは思います。

今は種まきの時期であって、もう少し中長期的に投資の成果を待ってほしい、という経営者の気持ちは最もだと思います。

そういう意味で、この四半期の開示というものが本当に必要なのかはとても疑わしいものを感じています。

★「決算短信」改善して欲しい点のまとめ

http://tamojun51.com/archives/1562

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
「SPEEDA」 2,851 344 52.5%
「NewsPicks」 2,579 △ 238 47.5%

 

「SPEEDA」事業の利益率は12.1%とかなり高い。

一方、「NP」事業は赤字。

原因は上にも書いた、Quartz社連結化や米国事業のStruggleなどによるもの。

赤字は見栄えはやはり良くないですね。

ただ、シード期の企業ではありますから、これらは先行投資として、甘受するという姿勢が投資家には求められるでしょう。

私は嫌いな企業でもありますし、とても投資する気にはなれませんが。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 650
有利子負債 当決算期末残高 8,699
現金預金 当決算期末残高 5,522
株主資本 当決算期末残高 4,054
当期純利益 業績予測 350
総資産 当決算期末残高 16,676
発行済み株式数 当決算期末残高 29.658
支払利息 業績予測 26
非資金的費用 業績予測 64
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 12
BPS 純資産÷発行済み株式数 137
株価 直近株価 1,639
予想配当金額 決算短信 0.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 48,610

 

総資産166億円。株主資本40億円。自己資本比率24.3%

有利子負債86億円。D/Eレシオは2.15倍。

流動資産72億円。流動負債31億円。流動比率232.7%

ネットキャッシュは△31億円という大赤字。

財政状態もかなり傷んできています。D/Eレシオが2倍台はちょっと怖いですね。

自己資本比率もかなり低くなってきました。

そんな中、時価総額は486億円と株主資本が40億円の会社としては信じられないサイズに。

この会社にそんな価値、本当にあるのかよ??という気持ちになります。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 8.63%
ROA 総資本利益率 2.10%
PER 株価収益率 138.89
PBR 株価純資産倍率 11.99
ROIC 投下資本利益率 3.28%
WACC 加重平均資本コスト 0.13%
EBITDA 減価償却前営業利益 714
FCF Free cash Flow -1,223
EV 企業価値 51,787
予想利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

この業績予想にしてからが、本当に達成可能なのかな?という疑いが捨てきれないでいるのですが。

ROE,ROA,ROICはかなり低い。

グロース株でこのスコアはちと致命的なのでは?と感じています。

グレアム指数は1665.3倍!!PBRは11.99倍!!!

いくら何でもやっぱり高すぎ。本当にそんなに価値がある会社なのですか?????

EV/EBITDAは72.5倍。もう論じるに値しないでしょう。

PEGレシオは想定不能。

そしてFCFが凄い。△12億円の大赤字。

大きな原因として、運転資本の悪化、特に売上債権の△12億円があります。

ある意味、営業利益よりも大事なCFがこれだけの赤字ですから、いかに四半期決算とはいえ、投資家はいい気はしないでしょう。

配当は当然なし。そんな余裕のある財政状態ではない。

 

総括

四半期だけという雑感なら、営業利益率が低すぎ。

そのため、ROE,ROA,ROIC,FCFもかなり惨憺たる有様と言っても過言ではないでしょう。

財政状態も悪い。D/Eレシオが2倍を超えている。

借金が大きすぎるでしょう。ネットキャッシュも赤字です。

それなのに、不自然なくらいに高すぎる株価。

グレアム指数・PBR・EV/EBITDAはもう異次元。

これは最近の金融危機を反映した株価なのですから、これもまた驚きです。

一体誰がこんなボロ株に手を出すのでしょうか?

と、3Qはこんな状況ですが、本決算ではどこまで取り戻してくれるのか。

今からリリースが楽しみです。

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