【アバント】2018.6(本決算)

関連過去記事。

★2017.6期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1339

★2018.3期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/1904

★2017.12期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1667

今回は2018.6期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合は百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 12,110 1,631 1,062
前決算② 10,532 1,306 663
当期業績予想③ 11,900 1,300 818
翌期業績予想④ 13,578 1,654 1,078
①-② 1,578 325 399
成長率 115.0% 124.9% 160.2%
①-③ 210 331 244
達成率 101.8% 125.5% 129.8%
④-① 1,468 23 16
成長率 112.1% 101.4% 101.5%

 

【対前期】

増収(+1,578、115.0%)、増益(+325、124.9%)

営業利益率は12.4%から13.5%へとアップ。

2018.6という、景気の地合いが良い決算だったというのが大きい。

今の悲観的な環境で、同じ成長率、利益率を保持できるなら、多少見直せるか。

【対当期業績予想】

達成率・過達率。

売上、営業利益ともにクリア。

営業利益率は10.9%を見込んでいたので、超過達成と見ることができるでしょう。

営業利益の過達率はなかなかのものだが。

【対次年度業績予想】

成長率。

売上が112.1%で多少成長見込み。ただ営業利益は101.4%

当期はでき過ぎという評価なのでしょう。

営業利益率は12.2%を見込む。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 1,159 9.57%
前期 1,070 10.16%
当期-前期 89 -0.59%
成長率 8.32% -5.80%

 

11億円でフィニッシュ。成長は+89MIL

しかしマージンはむしろダウンしている。

マージンが10%を割り込んでしまったのは何とも悲しい。

主な増減内訳は以下の通り。

・売上債権→△6億円。

・税引き前利益→+6.1億円。

・棚卸資産→+1.3億円。

・仕入債務→△0.7億円。

運転資本が悪化しているのは気になる。

特に、売上債権の増加と税引き前利益の増分がちょうど見合って帳消しになってしまっている。

やはりPLだけを見ているとこういう企業に足元すくわれますね。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,631
有利子負債 当決算期末残高 12
現金預金 当決算期末残高 4,564
株主資本 当決算期末残高 4,784
当期純利益 決算短信 1,062
総資産 当決算期末残高 8,814
発行済み株式数 当決算期末残高 18.775
支払利息 決算短信 0
減価償却費 決算短信 154
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 57
BPS 純資産÷発行済み株式数 255
株価(円) 直近株価 1,145
配当金額 決算短信 12
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 225.296
時価総額 株価×発行済み株式数 21,497

 

総資産88億円。株主資本47億円。自己資本比率54.3%

有利子負債12,D/Eレシオはほぼゼロ。

流動資産75億円。流動負債38億円。流動比率194.5%

ネットキャッシュは+45億円。対総資産比率は51.6%

資産の半分以上がカネ。

財政状態は問題は全くないでしょう。

ただ、これだけキャッシュを手許において、何に投資するでもない、というのは経営としてはどうなんでしょうか。

カネを上手に使って、成長軌道を描くのが経営者の役目とは思いますが。

ただ貯めるだけなら経営者なんて必要なんでしょうか??

時価総額は214億円。サイズ的に、成長の息切れが早すぎる気もします。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 22.20%
ROA 総資本利益率 12.05%
PER 株価収益率 20.24
PBR 株価純資産倍率 4.49
ROIC 投下資本利益率 21.89%
WACC 加重平均資本コスト 4.70%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,785
FCF Free cash Flow 473
EV 企業価値 16,945
配当利回り 1.05%
配当性向 21.21%

 

ROE,ROA,ROICのスコアは悪くない。

グレアム指数が90.96倍とかなり割高。PBRは4.49倍とこちらも高い。

EV/EBITDAは9.49倍とまあまあ。

PEGレシオは16.21倍。成長率がちと弱いか。

FCFマージンが3.9%と弱い。

理由は運転資本、つまり売上債権の増大による悪化(△5.3億円)

PLではあれだけ高い営業利益率だったのに営業CFやFCFになるとこうなってしまいますね。

見た目ほどカネを稼げているわけではないのかもしれません。

配当利回りも低い。カネはあるのに。。。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,654
当期純利益 決算短信 1,078
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 57
予想配当金額 決算短信 15
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 281.620

 

上記業績予想を入力して再計算。

各指標
ROE 自己資本利益率 22.53%
ROA 総資本利益率 12.23%
PER 株価収益率 19.94
ROIC 投下資本利益率 22.20%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,808
FCF Free cash Flow 1,219
EV 企業価値 16,945
配当利回り 1.31%
配当性向 26.12%

 

ROE,ROA,ROICはまあ悪くないスコア。

グレアム指数は89.61倍と相変わらず高め。

EV/EBITDAは9.37倍とそこそこ。

PEGレシオは19.66倍。ほとんど成長しないので。

FCFマージンは10.24%

投資や運転資本を加味しない状態でのFCFなので中途半端感が否めません。

配当利回りも高くはないでしょう。カネはあるけど。

 

総括

あまり好きな企業ではない。

連結決算とかも、まあどの企業も内製化した方が良いという考えです。

連結とか、そんなに滅茶苦茶難しいもんではないので、自社内でexcelとかでパッケージ化してしまえば、こういう企業にカネを落とさないで済みます。

その浮いた分のカネで、別の投資をする方が、生産的だと思います。

連結をアウトソースとか、連結システムに投資とかとてももったいないと思います。

そういうのはむしろ内製化して節約。

内製化することで、社内リソースもパワーアップできます。

この手の企業が儲かる風潮にはやはり違和感ありありですね。

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