【リミックスポイント】2018.9(2Q決算)

仮想通貨交換所『ビットポイント』を運営。

電力小売り、中古車売買、ホテルの企画開発も展開。

何か色々手広くやっているなあ、という印象。

コングロマリット・ディスカウントという言葉があり、あまりヘッジ目的でシナジーのない多角経営をやる会社はあまり「買い」でない、ということを意味していると思います。

果たして当社はどうなのか。

今回は2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 7,532 710 391
前決算② 4,866 316 246
YoY 2,666 394 145
154.8% 224.7% 158.9%

 

※当社、業績予想を開示していません。

【対前四半期累計】

増収(+2,666、154.8%)、増益(+394、224.7%)

営業利益率は6.5%から9.4%へと大躍進している。

仮想通貨取引所事業のビットポイントがなんだかんだ調子が良い。

役所から業務改善命令を出されちゃっていますが。

金融機関となるためには、顧客資産の分別管理などの厳しい規制をクリアしていく必要があります。

今後はそのコストも増えていくでしょう。

その増大する管理コストと、今後の仮想通貨からの実入りは果たして見合うのか。

そういう議論もあります。

ただ今の所、仮想通貨取引から撤退する経済的・経営的理由はないようには見えますが。

(儲かっているので)

ただ、現状のような金融危機、リスクオフの時期は仮想通貨もあまりよろしくはなさそうな気もします。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 -729 -9.68%
前期 500 10.28%
増減 -1,229 -19.95%

 

営業利益があれだけ成長したのに、営業CFはむしろ△7.2億円に。。

どうしてこんなに減退してしまったのか。増減内訳はこちら。

・仮想通貨→△61億円。

・仮想通貨借入金→+39億円。

・税引き前利益→+4億円。

在庫?の仮想通貨が膨れ上がっているのが、CFがマイナスになった主要因のようです。

あとは法人税の支払額が△10億円も増えている。

いずれにせよ、営業CFが赤字というのは見栄えが良くないですね。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
エネルギー関連 3,536 61 47.0%
自動車関連 1,820 0 24.2%
金融関連 2,140 1,015 28.4%
旅行関連 21 △ 22 0.3%
その他 12 △ 1 0.2%
調整 △ 343 0.0%

 

上記をご覧いただければお分かりでしょうが、金融関連以外が結構ズタボロですね。

何とか黒字キープできたのが、エネルギーと自動車関連のみ。

エネルギーの利益率は1.7%ぽっちで、自動車は利益率ほぼゼロ。

旅行関連とその他の事業は赤字になっちまっています。

つまり金融、仮想通貨のみで何とかしのいでいるような状況のようにお見受けします。

しかし世界的なリスクオフの流れで、仮想通貨からカネが流れていくとこの会社はどうなるのでしょうか?

想像するだに恐ろしいですね。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 1,420
有利子負債 当決算期末残高 101
現金預金 当決算期末残高 5,865
株主資本 当決算期末残高 10,426
当期純利益 業績予測 782
総資産 当決算期末残高 26,440
発行済み株式数 当決算期末残高 56.977
支払利息 業績予測 4
非資金的費用 業績予測 154
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 14
BPS 純資産÷発行済み株式数 183
株価 直近株価 401
予想配当金額 決算短信 0.5
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 28.489
時価総額 株価×発行済み株式数 22,848

 

総資産264億円。株主資本104億円。自己資本比率39.4%

有利子負債1億円。D/Eレシオは0.01倍。

流動資産251億円。流動負債159億円。流動比率が157.3%

ネットキャッシュは+57億円で、対総資産比率が21.8%

カネはまだまだある。自己資本がちと薄い気もしますが。

仮想通貨のボラティリティ次第で、結構大きく左右されそうです。

そういう危なっかしさを感じる銘柄です。

時価総額が228億円。

ネットキャッシュが57億円もある会社でかつグロース株にしては結構サイズ控えめ。

やはりこの仮想通貨依存度の高い経営に対して、市場は危険を感じているということなのでしょうね。

 

落着き見込みから計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 7.50%
ROA 総資本利益率 2.96%
PER 株価収益率 29.22
PBR 株価純資産倍率 2.19
ROIC 投下資本利益率 8.68%
WACC 加重平均資本コスト 0.30%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,574
FCF Free cash Flow -8,381
EV 企業価値 17,084
予想利回り 0.12%
配当性向 3.64%

 

※当社は業績予想を開示していないため、実績の数字を2倍したものを落着き見込みとして計算しています。

ROE,ROA,ROIC,結構これらのスコアが良くない。

これらの数字が良くないとグロース株としては致命的でしょう。

グレアム指数は64.0倍。PBRは2.19倍。

驚くほど高いわけではないが、今の会社の状況など考えると、もっと安くてもいいんじゃないかな、と思ったりします。

EV/EBITDAは10.9倍。ちと高い。

PEGレシオは13.0倍。まあまあかな、というところ。

FCFはマイナスです。理由は在庫としての仮想通貨が大きいことなど。売上債権も膨れている。

運転資本がここまで傷んでいるのは少し怖い。

配当利回りも低い。株価が滅茶苦茶高いというわけではないので。

配当など出している場合ではないという背景が感じられます。

 

総括

良くも悪くも、仮想通貨次第、みたいな会社ではないでしょうか。

仮想通貨がどうなるか分からないので、当然、業績予想も出せない。

私は、仮想通貨というものが、将来的にもっと爆発的に普及して、決済のメインストリームになるとはとても思えないのですが。

(既存のFiat Moneyで全く問題ないと思うし、ブロックチェーンでないとできないことも実はないんじゃないの?という否定の気持ちが強いからです)

そういう意味でも、この会社に将来性を感じることがどうしてもできません。

営業利益率や営業CF、FCF、ROE,ROA,ROICのスコアがどれも力強さを感じませんし。

財務状況も今はカネがあっても、CFとかを見ると、安穏とはしていられないと思うし。

グロース株として高すぎることはない株価でも食指が伸びませんね。

仮想通貨にベットするなら、選択肢のひとつとして、ないこともないのかな、という感じ。

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