【サイバーステップ】2018.5(本決算)

PCオンラインゲーム大手。

『ゲットアンプド』など、自社サイト運営による課金収入が収益柱。

過去には、不祥事により決算を延期したり、元取締役を刑事告発するなどの事象があり、株価が下がっていた。

それが最近の業績の劇的な良化により取り戻された感。

そういう意味での危なっかしさは否定できない銘柄。

今回は2018.5期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 7,174 622 448
前決算② 3,093 372 285
当期業績予想③ 6,800 700 500
翌期業績予想④ 8,000 700 550
①-② 4,081 250 163
成長率 231.9% 167.2% 157.2%
①-③ 374 △ 78 △ 52
達成率 105.5% 88.9% 89.6%
④-① 826 78 102
成長率 111.5% 112.5% 122.8%

 

【対前期】

増収(+4,081、231.9%)、増益(+250、167.2%)

営業利益率は12.0%から8.7%に結構大きめのダウン。

私はオンラインゲームやソーシャルゲームはあまりしないのですが、(してもすぐ飽きてしまうのですが)もう正直、タイトルやパターンが多くなりすぎているのではないか?という疑いがぬぐい切れません。

ビジネスは正直水物だとは思っていますが、自分が「良い」と思えないビジネスには投資しない方が吉だな、と過去の何度かの失敗から学びましたし。

オンライン・ソーシャルゲーム市場は正直、飽和していると感じています。

任天堂やスクエニなどのパッケージゲームの方がまだ安心して遊べるので、ゲームとして筋が良いと感じる世代です。

パソコンやスマホはゲーム以外の用途でしかない、とすら考えています。少し古い考え方なのかもしれません。

【対当期業績予想】

過達率。

売上(+374、105.5%)、営業利益(△78、88.9%)

売上は過達したものの、営業利益は大きく未達。

営業利益率は10.3%を見込んでいたので、こちらにも大きく届かず。

目論見が外れたという感じが凄くします。

オンライン・ソーシャルゲームの筋が良くないと思っている自分だからなおさらなのかもしれません。

【対次年度業績予想】

増収(+826、111.5%)、増益(+78、112.5%)

成長率はそこそこを予定。保守的過ぎずかと言って、過激でもない目標に見えます。

営業利益率は8.8%で微増を計画。こちらも無理している感じがない。

ただ、栄枯盛衰の激しいこの業界・市場なので、果たして、1年の計画がワークするのかは甚だ怪しいのではないかとも思います。

オンライン・ソーシャルゲームが好きな人はベットしたらいいでしょう、という感じです。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 456 6.36%
前期 431 13.93%
当期-前期 25 -7.58%
成長率 5.80% -54.39%

 

営業CFは4.5億円。マージンは6.36%

(対前期+0.25億円)

黒字なのだが、少しマージンが薄い。

前期のマージンが14%弱で、かなり厚かったので、減少幅が大きい。

増減理由は以下の通り。

・売上債権→△1.7億円。

・棚卸資産→△1.9億円。

・税引き前利益→+1.8億円。

・減価償却費→+1.2億円。

売上債権と棚卸資産の増加は少し気になる動き。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 622
有利子負債 当決算期末残高 72
現金預金 当決算期末残高 1,440
株主資本 当決算期末残高 2,380
当期純利益 決算短信 448
総資産 当決算期末残高 3,480
発行済み株式数 当決算期末残高 5.834
支払利息 決算短信 2
減価償却費 決算短信 227
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 77
BPS 純資産÷発行済み株式数 408
株価(円) 直近株価 985
配当金額 決算短信 0
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 5,746

 

総資産34億円。株主資本23億円。自己資本比率68.4%

有利子負債0.72億円。D/Eレシオは0.03倍

流動資産25億円。流動負債9億円。流動比率281.7%

ネットキャッシュ+13億円。対総資産比率が39.3%

カネはある。財政状態はかなり良い。

時価総額は57億円と大きくはない。

グロース株らしからぬサイズ。やはり市場にも少し警戒されているのだと感じます。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 18.82%
ROA 総資本利益率 12.87%
PER 株価収益率 12.83
PBR 株価純資産倍率 2.41
ROIC 投下資本利益率 16.33%
WACC 加重平均資本コスト 0.05%
EBITDA 減価償却前営業利益 849
FCF Free cash Flow 220
EV 企業価値 4,378
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROA,ROICはやはりかなり良いと感じます。

物凄く高い、というわけではないのですが。

グレアム指数は30.97倍。PBRは2.41倍、とこちらもグロース株にしては控えめ。

EV/EBITDAは5.16倍。こちらも安い。

PEGレシオは7.67倍。安い。

FCFマージンは3.06%と薄い。

運転資本は売上債権△2億円・棚卸資産△0.2億円・仕入債務+4億円。

仕入債務で取り戻しているが、投資CFで、△5.8億円使っているのが大きい。

ただ事業投資する元気があるのは悪くないサインではある。

配当はなし。

配当よりも事業投資を優先させるなら、悪くない状況。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 700
当期純利益 決算短信 550
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 94
予想配当金額 決算短信 0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000

 

上の次年度業績予想を入力して、経営指標を再計算する。

各指標
ROE 自己資本利益率 23.11%
ROA 総資本利益率 15.80%
PER 株価収益率 10.45
ROIC 投下資本利益率 18.37%
EBITDA 減価償却前営業利益 927
FCF Free cash Flow 678
EV 企業価値 4,378
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROA,ROICはご覧通り、かなり良いスコア。

バランスも良い。

グレアム指数は25.23倍と安い。

EV/EBITDAは4.72倍とこちらも安い。

PEGレシオは9.28倍と安い。

FCFマージンは9.96%と投資CFを加味していない割にはちょっと薄いか。

次年度も配当はなし。

事業投資をガンガンやる、こういう若い企業は必要と思う。

 

総括

営業利益率はすんごく良い、という数字ではないが、実現可能な良いところを突いているのかもしれない。

ROE,ROA,ROICはとても良い。

営業CFとFCFは黒字ではあるが、ちょっとマージンが薄いのかなあ、という印象。

財政状態はすこぶるに良い。カネがある。

そしてそのカネを事業投資に振り向ける元気がある。そこも良いと思います。

配当なんかしているカネがあるなら、事業投資して欲しいですね。

グレアム指数やEV/EBITDAを計算してみた感じ、そこまで高くないな、という感じ。

市場でも多少警戒されているんでしょうか。

繰り返しになりますが、オンライン・ソーシャルゲームに将来性があると思っている人には結構魅力的な銘柄なのではないでしょうか。

私はどうにも、ゲームと言えば、任天堂やスクエニのパッケージゲームが一番、と考えてしまう世代なもので。。

あまりビジネスの質が良い、とは考えられないようです。

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