【後編】ジェンダーギャップ指数2018についての考察

★前篇

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★中編

http://tamojun51.com/archives/2243

中編までで、

・今の若い世代が就職する際に、性別によって給料が違うという差別的な差配はないに等しいのではないか。

(空前の人手不足の中、そんな差別的で時代錯誤な姿勢の会社があったとしたら、自然淘汰されるというバイアスが働くのは議論するまでもないでしょう→というか、そんな会社には入社しなければいいだけ)

・仮にそういう事実があったとしても、それは非正規雇用などジェンダー問題とは全くの別の社会問題なのではないか。

(感情的に、性差別問題にフォーカスし過ぎていて視野狭窄に陥り、議題や課題や問題の本質を見誤っている可能性が高い)

・そもそも、男性の方が、職場に不当に差別されている例など、むしろ女性のそれより多いのではないか?

(深夜残業や、休日出勤、肉体的・精神的にきつい仕事によりコミットされがちである、など)

・そんな状況下で、「男は女に奢るもの」などといった、既存の価値観や文化の不文律などをはじめとした女性側に有利な性差別はむしろ温存されており(一部の女性はそれに喜んでフリーライドしている)、むしろ不当に高い給料を得ているわけではない若い男性はかなりの経済不合理を感じているのではないか。

・そしてそうであるにも関わらず、一部の女性は、感情的に、そういう若い男性をなぜか、仮想敵としている風潮があるが、それは全く本質的ではないのではないか。

(共闘すべき、弱い立場の若い女男が、むしろいがみ合っている状況は、立ち向かうべき真の巨悪の思うツボなのではないか?)

(真の巨悪は前篇でも書いたように、政治や経済に既得権益を張り巡らせている高齢男性や高齢女性なのではないか?)

後編では、上記に更に考察を追加していき、総括をしていきます。

 

実は一部の女性は、この性差別的な待遇を望んでいるのではないか

他ならぬ、女性自身が、このいわゆる性差別的な状況を望んでいる、ということは言下に否定することはできないでしょう。

上記したように、

・精神的、肉体的にきつい労働作業などは男性に優先的に配分される。

・「男性が奢るもの」などをはじめとした性差別的価値観にフリーライドして、経済的な便益を享受できる。

・専業主婦などに認められた年金第三号被保険者制度など。(これなどは行政が、社会保障を民間(男性)に押し付けている良い例です)

このように一部の女性はむしろ、この性差別が温存されることを切望しているのは事実としてあるでしょう。

 

もっと分かりやすい例で、言い換えるならば、キャバクラや性風俗、レースクイーン、セクシー女優など、女性性を売りにしながら稼いでいる人は、自分たちの味方を装うフェミニストにより、自分の仕事の存在が脅かされることを、絶対に歓迎しないでしょう。(ありがた迷惑というものですし、それなりにプライドを持って仕事しているなら、フェミニストと言いながら何とも失礼な話でもあります)

恋愛市場を見ても明らかなように、女性の性は(経済的に)売り物になりますが、男性の性は女性のそれよりも経済的な価値は低いのです。

下世話な例で恐縮ですが、女性の使用済み下着は(その多くが)付加価値がついて取引されるが、男性のそれは(その多くが)むしろ新品より価値が下がるということからも明らかでしょうw

市場は常に需給の綱引きで成立しています。

自由競争の資本主義市場で体を張って逞しくもサヴァイヴしている女性からしたら、

「売れるものを高く売って何で非難されるの?」という気持ちはよく分かりますね。

実は誰よりも一枚岩になるべき女性たち自身の足並みが一番乱れているような印象を受けるのは、単なる印象に過ぎないのでしょうか?

 

家事労働の不公平を解決するのが行政??

女性と男性で家事の負担率が違いすぎる。

日本の男性はあまりにも家事をしなさすぎるという批判をよく耳にします。

若い人間は多少意識が変わってきていて、家事は応分に分担している家庭もあるように思いますが、確かに「専業主婦」がワークしてきた高齢世帯などでは女性が家事にフルコミットされるということが半ば「常識」とされてきた社会的背景があります。

しかし時代は変わっていきます。そういう社会の意識みたいなものをグローバルスタンダードというか、外圧で変えていくべきフェーズにあることはよく理解しています。

(だから政治や経済を年寄りから若い世代に解放すれば解決するとも思いますが)

 

しかし、女性が働くことができなかった前時代ならともかく、今は女性も普通にキャリアを構築できます。

キャリアウーマンはそんな家事を公平に負担してくれない夫などとそもそも結婚しなければいいし(独身でいるのは誰にとっても自由)、結婚してしまったのなら、話し合って、応分な負担を要求するべきでしょう。

(それができないなら、何でその人と結婚したのか謎ですし、何で離婚しないのかも謎です)

つまり家庭の問題です。それをまるで、解決不能な社会問題なので、行政が是正すべし、というような論調が蔓延るのだとしたら、あまり合理的ではないなとは感じます。

仮に行政が動いても、せいぜいが、広告代理店を使って、しょうもない「男女平等キャンペーン」を張るくらいが関の山。貴重な血税の無駄遣いも甚だしいですね。

愚痴を言う暇があるなら、家族と向き合って、本音で語り合ったらいかがか?

 

比較優位論という考え方もあります。

例えば、夫がプロ野球選手で、年間3億円稼ぎ出すようなスタープレイヤーだった場合、そんな夫に家事労働をさせるのが、果たして家族に置いて得策と呼べるのでしょうか?

食事や体調管理を始め、家事労働は妻が負担して、夫は野球に専念できるベースメントを安定化させるのが経済効率的だと普通は気づくでしょう。

逆に、妻が外資系投資銀行やキーエンスに勤めるバリキャリならば、夫が家事労働の多く(あるいは全て)を負担して、妻に仕事に集中してもらう環境を整えるのがベストエフォートでしょう。

つまり、「家事を男がやる女がやる」というような二元論を展開するのはかなり愚かで、全く問題の本質を外れていると感じる、ということが言いたいです。

悪平等はみんなを不幸にしてしまいはしないでしょうか。

★日本人の結婚観

http://tamojun51.com/archives/243

そして繰り返しになりますが、そんなに夫が憎いのなら結婚しなければよかったんでは???

 

総括

つまり何が言いたいかと言うと、このジェンダーギャップ指数で日本が上の順位になるためには、「男性が悪い、女性が悪い」という二元論は甚だ害悪であるし、愚かだということです。

そうではなく、真の敵は何度も言うように、現在60歳以上(バブル世代以上)くらいで政治や経済界において既得権益を保持する高齢男性や高齢女性なのです。

世界相対的に女性の地位を向上させるには、政治と経済の順位さえ上げれば良いのですから、当然こういう結論になりますね。

そう言う意味では、「高齢層」vs「ロスジェネ世代」&「ミレニアル世代」という世代間二元論こそを、私は希求しているということです。

ということで、あらゆる差別問題をクリアするためには、安直な「性二元論」により、女性を優遇するとか男性を冷遇するとかではなしに、今の40歳前後の優秀にも関わらず冷や飯を食うことを余儀なくされている、いわゆる「ロスジェネ世代」を救済する政策を実行する方が、あまりに自然です。

★中年ニートが増えているということ

http://tamojun51.com/archives/883

★金銭解雇導入・定年制廃止・裁量労働制導入

http://tamojun51.com/archives/1573

★とある失礼な会社に面接に行った際の話

http://tamojun51.com/archives/1181

このロスジェネ世代(40代前後)の方たちは本当に気の毒な世代です。

女性は、幼い頃は「専業主婦になるのが一般的」というバイアスの中で育てられたにも関わらず、それなりの年齢になってから、「男女平等」「女性も専業主婦ではなく外で働かなければならない」と突然、真逆の価値観を押し付けられてしまっています。素直な女性ほど割を食っているのではないでしょうか。とても気の毒です。

男性も、就職氷河期で、バブル世代のジジイババアにいじめられた不遇な職業人人生を経てきた人たちが多いです。

このロスジェネ世代こそを、政策によって、今の60歳以上の世代の代わりに、政治・経済の中心に据えます。

そうすることで、性差別問題だけでなく、今日本を蝕んでいるありとあらゆる病巣が取り除かれるに違いないと、確信するものです。

安直な「性二元論」で、消耗し合っている場合ではないのです。

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