【BEENOS】2018.9(本決算)

関連過去記事。

★2018.3期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1856

★2017.9期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1469

今回は2018.9期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 22,768 1,533 922
前決算② 20,711 1,507 1,011
①-② 2,057 26 △ 89
成長率 109.9% 101.7% 91.2%

 

※当社は業績予想の開示はしないスタイルらしい。

業績予想を開示しないで、取引所に指摘されないのか?という疑問はありますが。

業績予想を開示しない企業が一部市場に上場しているのには違和感。

【対前期】

増収(+2,057、109.9%)、増益(+26、+101.7%)

営業利益率は7.3%から6.7%へと0.6%ダウン。

成長は若干。ほぼ横ばいだが、営業利益率はダウン。

子会社のデファクトスタンダードは何と市場一部に変更したという。

褒められたものではない親子上場。

(資金調達は親で一極管理した方がコストも抑えられるし、親子上場で、セカンダリーマーケットのカネが無駄に分散されてしまう。そして、利益相反の論点もある)

つまり、親子上場を平然としている様子から、親会社として、その株主に対する、誠意を感じることができない。

そういう会社なので、投資は少なくとも私はしません。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 -44 -0.19%
前期 421 2.03%
当期-前期 -465 -2.23%
成長率 -110.45% -109.51%

 

なんと、営業CFは赤字。△44

これはいけません。

なぜ営業CFが赤字になったのか以下に詳細を見ていきます。

・売上債権→△1,097

・未払金→+1,451

・預り金→△772

・棚卸資産→△660

未払金などで頑張ってはいたようですが、運転資本の悪化が凄まじいということでしょう。

PLは黒字だったとしても、肝心のCFがこれでは。。。

という感じです。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
クロスボーダー 4,503 684 19.8%
バリューサイクル 12,424 440 54.6%
リテール・ライセンス 4,633 121 20.4%
インキュベーション 1,206 788 5.3%
調整 △ 500 0.0%

 

主業のバリューサイクル、要はリユース。

しかし利益率が3.5%ぽっち。

例えば最近で言えば、このリユース業界はメルカリがやっぱり強いんでしょう。

★メルカリ、2018.6期、本決算

http://tamojun51.com/archives/2007

クロスボーダーは利益率は良いが、小売は全般的にとにかく競争が激しそう。

インキュベーション事業は利益率65.3%とかなり良いが、これも、2018.9までという、金融市場が地合いが良い中での話。

今のような金融危機が訪れているのを勘案すると、進行年度はかなり危ういでしょう。

黒字もいつまで続けられるのかな?という気持ちもします。

既に、営業CFは赤字です。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,533
有利子負債 当決算期末残高 1,662
現金預金 当決算期末残高 5,920
株主資本 当決算期末残高 8,179
当期純利益 決算短信 922
総資産 当決算期末残高 15,693
発行済み株式数 当決算期末残高 12.212
支払利息 決算短信 15
減価償却費 決算短信 200
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 75
BPS 純資産÷発行済み株式数 670
株価(円) 直近株価 1,264
配当金額 決算短信 13
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 158.759
時価総額 株価×発行済み株式数 15,436

 

総資産156億円。株主資本81億円。自己資本比率52.1%

有利子負債16億円。D/Eレシオは0.2倍。

流動資産134億円。流動負債56億円。流動比率は235.9%

ネットキャッシュは+42億円。対総資産比率は27.1%

カネはまだある。借金は少ない。

時価総額は154億円。

ネットキャッシュで+42億円あるので、まあ時価総額はこれくらいだろうか。

しかしカネ、以外に何か価値があるのかというと少し謎なのだが。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 11.27%
ROA 総資本利益率 5.88%
PER 株価収益率 16.74
PBR 株価純資産倍率 1.89
ROIC 投下資本利益率 10.03%
WACC 加重平均資本コスト 1.71%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,733
FCF Free cash Flow 383
EV 企業価値 11,178
配当利回り 1.03%
配当性向 17.22%

 

ROE,ROA,ROICはそれぞれ悪くはないスコア。

だが、グロース株としてこれではあまりにも物足りないでしょう。

一般的に、「のれん」とかの価値がよくわからない資産なんかが資産に含まれていることを考えると、ROAが10%は欲しいところ。

グレアム指数は31.60倍と滅茶苦茶高いというわけではないが、決して安くはない。

PBRは1.89倍。思ったほど高いわけではない。

やはり最近の金融危機による地盤沈下で、株価がかなり盛大にやられているという背景もあります。

EV/EBITDAは6.45倍とまあ安い。

PEGレシオは16.46倍。まあまあか。

FCFマージンは1.68%で何とか黒字という感じ。

売上債権、棚卸資産などの運転資本の悪化が大きい。

配当利回りは低い。

株主に還元するという意識が少しでもあるなら親子上場などはしないのではないでしょうか。

 

総括

さして見るべきものはない会社なのではないかと考えています。

ROE,ROA,ROICは平凡。営業利益率も高くない。

そして悪いのは、営業CF。赤字というのは酷い。

あまり質の良いビジネスとは、少なくとも私には思えない。

FCFマージンも薄い。グロース株と呼ぶには程遠いでしょう。

財務状態は悪くはない。カネはまだある。

株価としては、グレアム指数やEV/EBITDA、PEGレシオなどを見ると、高いとまでは言い切れないかな、というところ。

市場の期待値の反映なわけであって、概ね適性なのではないかとも思います。

私的には、もっと安くプライシングされていてもおかしくない会社だと思うのですが。

例えば、まあ、500~600円がいいところなのではないでしょうか。

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