【TOWA】2018.9(2Q決算)

封止や切断加工など半導体後工程用製造装置大手。

精密金型製作に競争力。中国等に生産拠点。

今回は2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 15,298 873 881
前決算② 15,605 2,491 1,657
業績予想③ 31,300 1,900 1,600
YoY △ 307 △ 1,618 △ 776
98.0% 35.0% 53.2%
③-① 16,002 1,027 719
進捗率 48.9% 45.9% 55.1%

 

【対前四半期累計】

減収(△307、98.0%)、減益(△1,618、35.0%)

営業利益率は16.0%⇒5.7%へと10.3%の大幅ダウン。

営業利益の落ち込みがなかなか大きい。

半導体製造装置の売上の減少。スマホ需要の減速に伴う付加価値の高い製品の相対的売上構成比減。

中国地域において戦略価格の金型販売。人員増。

そしてM&Aにより取得したオムロンレーザーフロントののれん償却費などが重しになったという説明。

【対業績予想】

進捗率。売上も営業利益も業績予想に劣後したままの推移となっている。

上に書いた要因によるものなのだろうが、なかなか苦しい。

ここまで営業利益が減退するとは目標の策定時点では予測できなかったのでしょう。

営業利益率は6.1%を見込んでいる。現状、△0.4%で推移。

残り半期で、この業績予想の数字はターゲットとして粘って欲しいところ。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 -2,286 -14.94%
前期 1,473 9.44%
増減 -3,759 -24.38%

 

対前期比で、営業CFは△37億円。マージンは△24.38%とかなりダウン。

主な増減内訳は以下の通り。

・税引き前利益の減少による減少→△15億円。

・売上債権の増加による減少→△12億円。

・仕入債務の減少による増加→△15億円。

・棚卸資産の減少による増加→+7.9億円。

上にも書いたように、利益のダウンが響いている格好です。

最近よく聞く言説で、「PL偏重主義はいけない」とか言ってる人が多いですが。

当然、PLだけ見ていてもいけないわけですが、CF計算書はPLの影響を色濃く受けているわけで、まあ偏重はいけませんが、絶対に軽視してはいけない財務諸表です。

なので、決算短信には、BC、PL、CFの掲載を必須、という風に、自主規制を改めていって欲しいと考えています。

★決算短信の改善して欲しい点のまとめ

http://tamojun51.com/archives/1562

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 1,900
有利子負債 当決算期末残高 6,816
現金預金 当決算期末残高 5,506
株主資本 当決算期末残高 26,103
当期純利益 業績予測 1,600
総資産 当決算期末残高 42,508
発行済み株式数 当決算期末残高 25.009
支払利息 業績予測 24
非資金的費用 業績予測 1,451
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 64
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,044
株価 直近株価 741
予想配当金額 決算短信 16.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 400.152
時価総額 株価×発行済み株式数 18,532

 

総資産425億円。株主資本261億円。自己資本比率61.4%

有利子負債68億円。D/Eレシオは0.26倍。

流動資産255億円。流動負債131億円。流動比率194.1%

ネットキャッシュは△13億円の赤字。

借金自体は多くはないが、カネはそんなにない。

人件費の増大などで、賞与引当金や退職給与引当金などを積み増しているのかもしれない。

時価総額は185億円。まだまだ小さい。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 6.13%
ROA 総資本利益率 3.76%
PER 株価収益率 11.58
PBR 株価純資産倍率 0.71
ROIC 投下資本利益率 3.71%
WACC 加重平均資本コスト 1.26%
EBITDA 減価償却前営業利益 3,351
FCF Free cash Flow -1,838
EV 企業価値 19,842
予想利回り 2.16%
配当性向 25.01%

 

ROE,ROA,ROICのスコアは少し苦しいところ。もう少し頑張って欲しい。

利益も少ないのだが、分母のASSETやEQUITYも大きすぎるか。

グレアム指数は8.2倍と安い。PBRは0.71倍とこちらもかなり安い。

EV/EBITDAは5.9倍。安い。

FCFは△18億円の赤字。

運転資本の悪化(売掛債権△21億円・棚卸資産△10億円・仕入債務△1.2億円)

また上気したようなシチュエーションにおいて、投資CFも12億円とそこそこかさんでいる。

配当利回りはそこそこ。

 

総括

営業利益は大きくダウン。

それに伴い、ROE,ROA,ROIC,FCF,営業CFも悪化してしまっている。

また、借金も増えたことで、ネットキャッシュも赤字になってしまっている。

まだそこまで財務状態が悪いというわけではないが、余談は許さない市況環境。

残り半期でどこまで改善させられるのか、注視していくところ。

とにかく業績予想は劣後しないような取組に期待します。

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