【テクノスマート】2018.9(2Q決算)
各種フィルム塗工乾燥機、化工機メーカー。
中国、台湾、韓国向け比率高い。国内生産体制堅持。
今回は2018.9期、2Q決算について分析。
決算情報は決算短信より。
単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。
経営成績
経営成績 | 売上 | 営業利益 | 当期純利益 |
当決算① | 8,607 | 1,062 | 732 |
前決算② | 8,310 | 1,053 | 738 |
業績予想③ | 18,000 | 1,800 | 1,200 |
YoY | 297 | 9 | △ 6 |
103.6% | 100.9% | 99.2% | |
③-① | 9,393 | 738 | 468 |
進捗率 | 47.8% | 59.0% | 61.0% |
【対前四半期累計】
増収(+297、103.6%)、増益(+9、100.9%)
営業利益率は12.7%⇒12.3%へと0.4%ダウン。
まあ横ばいといったところ。
海外における車載用リチウムイオン二次電池やディスプレイ用光学フイルム関連で大きな伸び。
また海外においての液晶ディスプレイ用光学フィルム業界での大型の設備投資に対し大きな伸び。
【対業績予想】
進捗率。
売上がショート。しかし営業利益率はかなり順調な推移である。
営業利益率は10.0%と保守的な見積もりで、現在は+2.3%で推移。
良い進捗です。
営業CF
営業CF | マージン | |
当期 | 1,136 | 13.20% |
前期 | 1,597 | 19.22% |
増減 | -461 | -6.02% |
対前期、△461、マージンは△6.02%
主な増減内訳は以下の通り。
・売上債権の増加による減少→△1,564
・仕入債務の増加による増加→+821
・棚卸資産の減少による増加→+97
売掛債権の増加額が大きいのが少し気がかりでしょうか。
しかし営業CFマージンが13.2%というのは普通に優秀なスコアだとは思います。
決算パラメタ
項目 | 情報ソース | パラメタ |
営業利益 | 業績予測 | 1,800 |
有利子負債 | 当決算期末残高 | 365 |
現金預金 | 当決算期末残高 | 7,256 |
株主資本 | 当決算期末残高 | 12,794 |
当期純利益 | 業績予測 | 1,200 |
総資産 | 当決算期末残高 | 23,107 |
発行済み株式数 | 当決算期末残高 | 12.255 |
支払利息 | 業績予測 | 3 |
非資金的費用 | 業績予測 | 103 |
EPS | 当期純利益÷発行済み株式数 | 98 |
BPS | 純資産÷発行済み株式数 | 1,044 |
株価 | 直近株価 | 1,025 |
予想配当金額 | 決算短信 | 30.0 |
予想配当総額 | 1株当り配当×発行済み株式数 | 367.652 |
時価総額 | 株価×発行済み株式数 | 12,561 |
総資産231億円。株主資本127億円。自己資本比率は55.4%
有利子負債3.6億円。D/Eレシオは0.03倍。
流動資産185億円。流動負債73億円。流動比率251.6%
ネットキャッシュは+68億円。対総資産比率は29.8%
かなりのキャッシュリッチ企業ということが分かりました。
時価総額が125億円。
ネットキャッシュが68億円もある会社なのに時価総額が125億円ぽっち。
典型的なバリュー株といってもよいのではないでしょうか。
業績予想から計算する経営指標
各指標 | ||
ROE | 自己資本利益率 | 9.38% |
ROA | 総資本利益率 | 5.19% |
PER | 株価収益率 | 10.47 |
PBR | 株価純資産倍率 | 0.98 |
ROIC | 投下資本利益率 | 8.80% |
WACC | 加重平均資本コスト | 2.81% |
EBITDA | 減価償却前営業利益 | 1,903 |
FCF | Free cash Flow | 1,578 |
EV | 企業価値 | 5,670 |
予想利回り | 2.93% | |
配当性向 | 30.64% |
ROE,ROA,ROIC、派手さはないが、とてもバランスの取れた、良いスコア。
グレアム指数は10.3倍と安い。PBRは0.98倍。安い。
EV/EBITDAは3.0倍。こっちも安い。
PEGレシオは10.38倍。安い。
FCFマージン8.8%、まあまあのスコア。
しかし営業利益率12.3%ならもう少し欲しいか。コンスタントに10%行くようになるとGREAT
配当利回りも悪くない。良い企業。
総括
営業利益率、CFマージン、ROE,ROA,ROIC,EV/EBITDA
これらのスコアに特に非の打ちどころはない。より高みを目指して商売してもらえれば、と思うだけである。
カネも持っている。
現時点でフローも財務状況も特に、ツッコミを入れるところが見当たりません。
敢えて言うなら、業績予想に、売上が劣後しているので、残りの半期でここをクリアしていって欲しいというくらいでしょうか。
良いバリュー株と評価しています。