【JXTGHD】2018.9(2Q決算)

2017.4に東燃ゼネラルと経営統合、国内シェア5割の石油元売り首位。

銅など非鉄事業兼営。

今回は2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 5,429,567 441,201 285,053
前決算② 4,684,562 195,363 123,329
業績予想③ 11,500,000 680,000 430,000
YoY 745,005 245,838 161,724
115.9% 225.8% 231.1%
③-① 6,070,433 238,799 144,947
進捗率 47.2% 64.9% 66.3%

 

【対前四半期累計】

増収(+745,005、115.9%)、増益(+245,838、225.8%)

営業利益率は4.2%⇒8.1%へと+3.9%というかなりの増率である。

主因は原油価格や銅価格の上昇などによるもの。

今は地合いが全く逆のようですが。

★原油先物が約1年ぶり安値、供給過多懸念で売り

https://jp.reuters.com/article/oil-price-idJPKCN1NS25L

アメリカの制裁でイラン産原油が大幅減少となることを見越して増産したOPECだったが目論見が外れた。

アメリカの制裁はさほど凄惨なそれではなく、増産によって原油が供給過剰となってしまった。

アメリカのシェールオイルも増産中で、採掘コストも下がっているということで、供給制約がどんどん緩和されていく地合い。

まあ原油が安いということは、JXTGなどの一部の石油元売りの企業などを除けば朗報。

ただ原油価格下落による世界経済の悪化懸念なども考え合わせるとあまりに需給環境が悪化することは避けてもらいたいところではある。

【対業績予想】

進捗率を見てみる。

売上はショートしているが、上半期の石油価格高騰などで営業利益は順調な消化具合。

営業利益率は5.9%を見込んでおり、+2.2%と良い感じ。

ただ、上記したように、供給制約が緩和されている現状。

下半期は苦戦を強いられるのではないか、と市場に見こされており、株価は低迷中である。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
エネルギー 4,642,859 343,708 85.5%
石油・天然ガス開発 70,774 35,565 1.3%
金属 516,477 40,637 9.5%
その他 199,457 17,874 3.7%
調整 3,417 0.0%

 

構成比のほとんどを占めるエネルギー事業。

上に挙げた供給過剰状態。

それに加え、自動車の低燃費化、電力の燃料転換などの構造変化に加え、原発再稼働の影響などもあり、減少傾向の地合いにあるという認識。

さはさりながら、上半期の原油価格上昇などで収益利益ともに大幅上昇。

利益率は7.4%となかなか振るう展開。

ただ下半期は心配ですね。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 680,000
有利子負債 当決算期末残高 2,518,474
現金預金 当決算期末残高 454,027
株主資本 当決算期末残高 2,795,125
当期純利益 業績予測 430,000
総資産 当決算期末残高 8,927,020
発行済み株式数 当決算期末残高 3,392.186
支払利息 業績予測 39,178
非資金的費用 業績予測 267,922
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 127
BPS 純資産÷発行済み株式数 824
株価 直近株価 677
予想配当金額 決算短信 20.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 67,843.729
時価総額 株価×発行済み株式数 2,297,528

 

総資産8.9兆円。株主資本2.7兆円。自己資本比率31.3%

有利子負債2.5兆円。D/Eレシオは0.9倍。

流動資産3.9兆円。流動負債3.2兆円。流動比率119.6%

ネットキャッシュは△2兆円。大赤字。

投下資本の大きい石油元売りで借金は多い。

時価総額が2.2兆円。それなり。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 15.38%
ROA 総資本利益率 4.82%
PER 株価収益率 5.34
PBR 株価純資産倍率 0.82
ROIC 投下資本利益率 8.24%
WACC 加重平均資本コスト 1.75%
EBITDA 減価償却前営業利益 947,922
FCF Free cash Flow 445,706
EV 企業価値 4,361,975
予想利回り 2.95%
配当性向 15.78%

 

自己資本比率が高くないだけあって、ROEはなかなかのスコア。

ROAは及第点。ROICもそこそこか。

グレアム指数は安い。4.4倍。PBRは0.82倍と安い。

EV/EBITDAは4.6倍とこちらも安い。

PEGレシオは2.37倍と安い。

FCFマージンは3.9%ともうひと頑張りして欲しい。

悪化の要因の運転資本。特に棚卸資産の増加(△3,258億円)が大きい。

配当利回りはそこそこ良い。

 

総括

上で散々書いたように、楽観できない原油市場。

ただ原油の供給過剰による原材料などの安さは、ほとんどの企業にとっては朗報。

ということで、原油が高くなるか安くなるか分からないので、ヘッジ目的で石油元売り株などを買うのは悪くない投資手法ではないかと考えています。

世界経済や政治情勢によって原油価格は大きく左右されるために、誰しもが一寸先は闇。

ゆえに、今後、原油価格が高くなることだってありうる。

すると多くの企業にネガティヴインパクトをもたらしてしまうことを考えると、原油が高くなっても安くなってもヘッジできる環境を整えておくことも重要になってくると思われる。

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