【東海カーボン】2018.9(3Q決算)

関連過去記事。

★2018.6期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/2089

今回は2018.9期、3Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 155,385 51,975 59,433
前決算② 75,067 7,570 8,507
業績予想③ 230,000 75,000 74,000
YoY 80,318 44,405 50,926
207.0% 686.6% 698.6%
③-① 74,615 23,025 14,567
進捗率 67.6% 69.3% 80.3%

 

【対前四半期累計】

増収(+80,318、207.0%)、増益(+44,405、686.6%)

営業利益率は10.1%⇒33.4%へと23.3%もの大幅増大。

世界的な黒鉛電極市況の上昇や北米新拠点の連結などが好決算に繋がった。

【対業績予想】

進捗率。

ただ、売上と営業利益は3Q時点において、ややショート気味。

残り1Qで取り返せるか。

営業利益率は32.6%を見込んでおり、こちらは+0.8%で推移している。

つまりあとはボリュームだけの問題ということ。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
黒鉛電極 69,239 38,062 44.6%
カーボンブラック 48,987 7,795 31.5%
ファインカーボン 17,518 3,972 11.3%
工業炉及び関連製品 7,991 2,048 5.1%
その他 11,648 894 7.5%
調整 △ 798 0.0%

 

主力の黒鉛電極事業。利益率55.0%を叩きだしている。

驚異の利益率。世界的な需給のひっ迫状況が垣間見える。

利益率はそれぞれ以下の通り。

・カーボンブラック→15.9%

・ファインカーボン→22.7%

・工業炉および関連製品→25.6%

黒鉛電極ほどではないが、どのセグメントもかなり高い利益率を堅持している。

稼ぐ力強い。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 75,000
有利子負債 当決算期末残高 54,148
現金預金 当決算期末残高 44,921
株主資本 当決算期末残高 165,542
当期純利益 業績予測 74,000
総資産 当決算期末残高 313,130
発行済み株式数 当決算期末残高 213.155
支払利息 業績予測 480
非資金的費用 業績予測 9,774
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 347
BPS 純資産÷発行済み株式数 777
株価 直近株価 1,600
予想配当金額 決算短信 24.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 5,115.729
時価総額 株価×発行済み株式数 341,049

 

総資産3,131億円。株主資本1,655億円。自己資本比率52.9%

有利子負債541億円。D/Eレシオは0.33倍。

流動資産1,586億円。流動負債925億円。流動比率171.3%

ネットキャッシュは△92億円と赤字。

増産のためにフル稼働という感じでしょうか。

時価総額は3,410億円。そこそこのサイズ。5,000億円を狙っていきたい。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 44.70%
ROA 総資本利益率 23.63%
PER 株価収益率 4.61
PBR 株価純資産倍率 2.06
ROIC 投下資本利益率 21.97%
WACC 加重平均資本コスト 2.47%
EBITDA 減価償却前営業利益 84,774
FCF Free cash Flow 18,527
EV 企業価値 350,276
予想利回り 1.50%
配当性向 6.91%

 

ROE,ROA,ROICのスコア。それぞれ凄まじい。

営業利益率がかなり高いので。

グレアム指数は9.5倍と超安い。PBRは2.06倍。割高感はない。

EV/EBITDAは4.1倍とこちらもかなり安い。

PEGレシオは驚異の0.67倍。安い。

FCFマージンは8.1%、、営業利益率が33.4%なのに、これはちと寂しい。

理由としては運転資本の悪化。

売掛債権の増加額が△235億円。棚卸資産の増加額が△260億円。

急激な売上などの増進による影響も大きい。

配当利回りはまあそこそこ。

配当に回しているカネがあれば、増産に注入したいくらいなのでしょうか。

 

総括

強い業績予想は現状、少しショートしているが、残り1Qでクリアすることを期待したい。

その業績予想をクリアすると夢のようなROE,ROA,ROICの達成を可能とする。

グレアム指数やPBR、EV/EBITDAのスコアなどを見ても、現状の株価はかなり安いのではないかと思う。

ただ株価が伸びない理由としては以下3点が考えられるのではないか。

・世界的な金融市場の景気後退懸念。

・業績予想リリース時に織り込んでいた期待感がほぼ想定通り~僅かに期待外れ、のレンジにある。

・中長期的なスパンにおける黒鉛・カーボンの需給環境の悪化に対する懸念。

アメリカも利上げの足音がヒタヒタと忍び寄る。

確かに予断を許さない状況ではある。

しかしこういう状況だからこそ、人とは違う投資行動を取ることこそが真のファイナンス思考なのではないか、とも思う。

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